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社会福祉士を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

この記事では、社会福祉士になりたい高校生の進路選択について詳しく紹介しています。社会福祉士に少しでも興味のある方はぜひご参照ください。

社会福祉士になるには?大別して3つのルート!

指定科目履修ルート

指定科目履修ルートとは、福祉系の学校において、文部科学省及び厚生労働省が「指定科目」として定めた授業の単位を取得するルートです。福祉系の学校としては、大学・短期大学・専門学校の3種類が挙げられます。いずれかの学校において、4年間通学する場合は指定科目の受講のみ、3年間通学する場合は指定科目の受講に加えて1年間の相談援助実務を、2年間通学する場合は指定科目の受講に加えて2年間の相談援助実務を経験する必要があります。そうすることで社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。そして、この試験に合格すると社会福祉士になることができます。

基礎科目+養成施設ルート

基礎科目+養成施設ルートとは、福祉系の学校において、文部科学省及び厚生労働省が「基礎科目」として定めた授業の単位を取得するルートです。福祉系の学校としては、大学・短期大学・専門学校の3種類が挙げられます。いずれの学校においても、4年間通学する場合は基礎科目の受講のみ、3年間通学する場合は基礎科目の受講に加えて1年間の相談援助実務を、2年間通学する場合は指定科目の受講に加えて2年間の相談援助実務を経験する必要があります。その後は、どの学校を卒業した場合でも短期養成施設等にて6か月間の研修を行います。そうすることで社会福祉士国家試験の受験資格を得られます。そして、この試験に合格すると社会福祉士になることができます。

一般大学+養成施設ルート

一般大学+養成施設ルートとは、福祉系ではない大学・短期大学・専門学校へ通学した後に、短期養成施設等にて1年以上の研修を行うことで、社会福祉士国家試験の受験資格を得るルートです。ただし、いずれの学校においても、3年間通学する場合は1年間の相談援助実務を、2年間通学する場合は2年間の相談援助実務を経験する必要があります。

最短経路!指定科目履修ルートを詳しく説明!

大学に進学した場合

メリット:他の業界にも就職できる

社会福祉士に関係なく、銀行や自動車会社など、業界にとらわれずに好きな企業を志望できます。また、専門学校や短期大学と比較して卒業までの期間が長いため、自分の将来について深く考えたり、転機となるような出来事に遭遇したりする機会も多々あります。

デメリット:一般教養科目も学ぶのが大変

大学では、世界史や化学といった、専攻とは関係のない授業(一般教養科目)も受ける必要があります。社会福祉士国家試験は合格率が例年30%前後と難易度が高いにも関わらず、一般教養科目の試験勉強もしなくてはならないとなると、大変負担が増します。

短期大学に進学した場合

短期大学は基本的に3年制です。大学同様、一般教養についても学びますが、専門学校のように実習もあります。大学と専門学校の中間にあたる位置づけです。基本的に3年間の通学なので4年制の大学よりも短期間で国家試験受験資格が得られます。一方で、3年間で一般教養、専門科目、受験対策を行う必要があるので忙しい3年間になるといえそうです。

メリット:大学と専門学校の良いところ取り

短期大学とは、大学と専門学校の中間的な役割を担う学校です。大学のようにサークル活動などの制度が充実している一方で、専門学校のように専攻科目を重点的に学ぶことができます。

デメリット:日本に10校しかない

2022年1月現在、社会福祉士を目指せる短期大学は日本に10校しか存在しません。そのため、実家から通学できる方が限られてしまいます。

専門学校に進学した場合

メリット:全ての時間を社会福祉士の勉強に費やせる

大学では一般教養科目の勉強にも時間を割かなくてはなりませんが、専門学校ではほぼ全ての時間を社会福祉士のための勉強に割くことができます。

メリット:入学試験に学力テストがない

専門学校の入試は基本的に書類審査・面接・作文から構成されています。そのため、高校・大学入試とは異なり、内申点の提出や学力テストの受験などは必要ありません。

デメリット:就職先が限定される

専門学校では社会福祉士になるための勉強のみを行うため、福祉系以外の業種に就くことが難しくなります。ただし、専門学校在学中に心変わりした場合は、3年次より四年制大学に編入することもできます。

社会福祉士になりたい!おすすめの進路は?

意志が固いなら!指定科目を履修できる専門学校へ!

社会福祉士になる意志が固い場合は、「指定科目を履修できる専門学校」へ進学することをおすすめします。指定科目履修ルートでは最短で資格を取得できる上に、専門学校では社会福祉士に関する勉強を重点的に行うことができるためです。

なんとなく興味がある段階なら!指定科目を履修できる大学へ!

社会福祉士以外の職業にも興味がある場合は、「指定科目を履修できる大学」へ進学することをおすすめします。福祉系の授業が中心になりますが、4年制大学では他の学科の授業を受けることも可能ですし、大卒者を受け入れている一般企業は多く存在するためです。

まとめ

社会福祉士を目指す上でのルートは大別して3通りあり、進路ごとに実務経験の必須年数が異なります。社会福祉士国家試験の合格率は例年30%前後であり、比較的難易度が高い傾向にあります。そのため、ご自身の志望度合いと向き合い、学習環境としてふさわしい進路を選択しましょう。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

厚生労働省公式ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_10128.html
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