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医療事務になる方法、仕事内容、必要な資格、年収等を解説!

2022年03月01日

はじめに

この記事では、医療事務の仕事内容やおすすめの資格、なるためのルートなどをまとめて紹介しています。

医療事務とは

医療事務とは

医療事務は、特別な国家資格を必要としない職種で、一般的な病院やクリニックで受付を行ったり、医療費を計算して患者さんに請求処理を行ったりする仕事のことを指します。医療行為を担当することはなく、病院・クリニック内における事務処理を担当する仕事と解釈しておくとわかりやすいでしょう。

医療事務の仕事内容

医療事務の仕事内容は大きく分けて3つあります。1つ目は病院・クリニックの受付や会計を担当する業務です。患者さんの保険証を預かって初診表を記入してもらったり、カルテを管理したり、診察を終えた患者さんの医療費の請求業務を行ったりします。2つ目には「クラーク」と呼ばれる業務があり、これは外来・病棟の2つに分類されるのが特徴です。これはいわば患者さんと医師・看護師をつなぐための重要な業務であり、案内や呼び出し、入院における事務手続きを総合して担当する場合が多いです。そして3つ目には、「レセプト」と呼ばれる仕事があります。レセプトでは患者さんの医療費を請求するために、保険組合などに医療費の請求手続きを行います。

医療事務の給料

医療事務の平均年収

厚生労働省によって行われた調査によると、医療事務を含む一般事務従事者の全国の平均的な年収は約 442万円とされています。

他の業種よりも高い?低い?

国税庁によって調査された令和2年の全業種の平均年収はおよそ433万円といわれています。このため少々医療事務の方が高水準になる傾向がみられるものの、見方としては、医療事務は「ほぼ標準的な年収」になることがわかるでしょう。全業種と比較して、特別高くもなければ低くもありません。

医療事務の資格について

医療事務は国家資格を必要としない仕事ですが、取っておくと良い民間資格がいくつか存在します。

資格の例

医療事務の資格には、日本最大級の医療事務資格である「メディカルクラーク®」や、医療事務資格の中で最難関とされる「診療報酬請求事務能力認定試験」などをはじめ、「医科 医療事務管理士®」「医療事務認定実務者」など様々な民間資格があります。

資格を取るメリット

メリット①能力をアピールできる

資格や経歴不問の求人もあるとはいえ、資格の所持は採用において有利に働くでしょう。受付業務など人と接する機会が多いため高いコミュニケーション能力が求められることは間違いありませんが、即戦力として活躍しうる能力やスキルは大いに評価されるでしょう。

メリット②実務に役立つ

資格自体は実務に役立つ内容が多く、医療事務として働きながら資格を取得する人もいます。実際に働きながら勉強する方が内容も理解しやすく、仕事にも役立つのでメリットは大きいでしょう。

医療事務のキャリア

医療事務の就職先

主な就職先として病院、クリニック、在宅医療サービスという3つがあります。大きな病院では医療事務の中でも担当が分かれていることが多く、外来や病棟担当、保険請求などの役割があります。また、中小規模のクリニックでは受付から会計、レセプトなど一連の作業をこなすことになります。在宅医療サービスは、訪問の際医療事務スタッフとして同行し、カルテ入力や患者のスケジュール管理を行います。

医療事務の将来

医療事務の職場環境では、IT技術の導入が加速してきています。そのため従来のアナログな業務の進め方は通用せず、システムを使った処理を多く行うようになった影響から、パソコンやITに詳しいことなどが採用において大きなアドバンテージになるようになりました。加えて現場スタッフの高齢化も進んでいるため、ますますその現場を引っ張っていけるようなIT知識を持った人材は、重宝される傾向が強まってきています。

医療事務になるには

医療事務になるのに特別な資格や経験・技能は要らないため、高校卒業後病院や診療所が出す求人に通れば医療事務として働くことが出来ます。ただし、現場では医療に関わる専門用語が多く使われるため、事前に学校や独学で関連する知識を身に着けておくのが一般的です。

即戦力として活躍できる医療事務を目指すなら専門学校へ!

医療事務になるためのおすすめルートは、専門学校に通って難関資格(診療報酬請求事務能力認定試験など)を取得することです。資格を取得するだけなら通信・通学講座の方が費用は安くて済みますが、専門学校卒業という学歴の有無は大きな違いです。学歴という点では大学や短大も魅力的ですが、専門学校の方がより短い期間で医療事務として働くための専門性を身に着けることができます。
 懸念点としては年間50~100万円に及ぶ学費がありますが、奨学金を活用するなど負担を減らす手段はあるため積極的に活用しましょう。

専門学校選びは三つの軸で絞り込もう!

専門学校選びの軸は、就職サポート・カリキュラム・実習の有無の3つです。
医療事務としての就職先を幅広く提供してくれたり、採用までのサポートが手厚い専門学校は魅力的でしょう。
また、学校によって目標とする仕事や資格が異なるため、自分が目指す方向性に合ったカリキュラムを探すことも大事です。
最後に挙げた実習は、参加によって現場での経験を積めるほか、その病院への就職が有利になることもあるため大事な要素の一つと言えます。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

国税庁民間給与実態統計調査
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf
厚生労働省職業情報提供サイト
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/443

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

医療事務として実際に働く方にアンケートをとり、 仕事に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
医療事務の満足度
総合満足度
総合満足度とは?
各項目(仕事内容・ワークライフバランス・年収・仕事の将来性・女性の働きやすさ)の合計点数の平均をとった点数です
★★★☆☆ 3.1 (257件)

医療事務の 口コミ一覧

全257件

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兵庫県の30代後半女性

正社員 / 200万円以上~250万円未満 / 高卒

就職先:病院

総合満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容 (満足度3

    指導したり育成などがやりかいがあります。わからないことがまだあったりクレームもあったりするので不満なところもあったりします。

  • ワークライフバランス (満足度3

    そこまで残業がおおくないので。たまに休みの出勤もあるのでそこが大変なところもあります

  • 年収 (満足度1

    仕事が大変なので年収が低いことが不満に思っている。仕事と見合っていないなと思う。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    長く続くかわからないので。今のところ続いてるけど人間関係によっては続かないかもしれない

  • 女性の働きやすさ (満足度5

    育休や産休がとりやすいし、女の人がたくさん働いているのでやりやすいと思う。子供の都合でも休める

  • なぜその仕事に就いたのか

    長く続けれそうだったので。家から近かったので。行ったことがあったので。厳しくなさそうだったので。

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東京都の40代女性

契約社員 / 100万円以上~150万円未満 / 大学中退

就職先:調剤薬局

総合満足度 ★★★☆☆ 2.8
  • 仕事内容 (満足度3

    老若男女さまざまな患者さんがきて みなさんにありがとうといってもらえるやりがいのある職場です

  • ワークライフバランス (満足度3

    職場が祝日も営業しているため休むときには気を使う 他はとくに問題はないと感じる

  • 年収 (満足度2

    仕事は色々やることがあるので、責任もそこそこあるしもう少し高いといいなとおもう

  • 仕事の将来性 (満足度3

    安定を考えると医療系はとてもいいと思う将来的にはリモートとかになる可能性もあるのか

  • 女性の働きやすさ (満足度3

    働きやすさはとてもいい気の合う女性たちと和気あいあいと平和に働いている

  • なぜその仕事に就いたのか

    医療関係の仕事は安定しているし、パソコン入力なども好きだから また、接客も好きなので

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宮城県の30代前半女性

正社員 / 100万円以上~150万円未満 / 高卒

就職先:調剤薬局

総合満足度 ★★★☆☆ 3.2
  • 仕事内容 (満足度5

    患者さんや薬剤師、病院とのコニュニケーションは必須です。他に受付、入力、会計、レセプト関係など仕事は山積みです。

  • ワークライフバランス (満足度3

    私の今の会社は残業ほとんどありません。年に数回です。年末年始、お盆、ゴールデンウィークはやすみなのでいいですが、有給が取りづらいです。

  • 年収 (満足度1

    仕事の内容の割には低いと思います。正社員でも15万以下です。けどたいたいボーナスがあるのでそれはありがたいです。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    病院があるかぎり、薬局もなくなることはありませんが、ジェネリック処方が推奨されているので点数が低いので金額が低くなります。

  • 女性の働きやすさ (満足度4

    圧倒的に女性が多い職業です。結婚している人、子供がいる人も働いています。両立しやすいと思います

  • なぜその仕事に就いたのか

    転職の際、資格、経験がないと転職は難しいことを経験した。一生続けられる仕事だし、資格も家で在宅試験が出来るものだったから。

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新潟県の40代女性

正社員 / 200万円以上~250万円未満 / 大学卒

就職先:クリニック

総合満足度 ★★☆☆☆ 1.8
  • 仕事内容 (満足度4

    患者さんにありがとうと言われると、頑張ろうと思える。100パーセントそうであるよう精進していきたい。

  • ワークライフバランス (満足度1

    週6日勤務で、とにかく休みが少ない。休めないので疲れも取れず、勤務中にミスを犯さないか、常に不安に思う程。有給休暇を取ることも難しい。

  • 年収 (満足度1

    仕事の内容、院内での貢献度の割に、収入があまりにも低い。全く評価もされてないように思っている。

  • 仕事の将来性 (満足度1

    社会的役割は多いが、勤務体制が全く整っていないので、長く続けていくのは難しいと思っている。

  • なぜその仕事に就いたのか

    医療を通して、誰かの役に立ちたいと思ったから。今までのスキルを活かして貢献できるのは医療事務だと思ったから。

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京都府の20代前半女性

正社員 / 300万円以上~350万円未満 / 専門学校卒

就職先:調剤薬局

総合満足度 ★★★☆☆ 3.2
  • 仕事内容 (満足度3

    配属される店舗によって忙しさが変わる。正社員が少人数だと1人あたりのやる事が多いのでかなり大変。

  • ワークライフバランス (満足度4

    休みは比較的取りやすい。長期休暇は無いが、要相談で有給と公休を組み合わせて1週間くらいは休暇が取れる。完全週休二日制。

  • 年収 (満足度2

    純粋に低い。5年働いても手取りが1万円しか上がってない。うちの会社だけでなく、そもそも医療事務の給料が低い。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    2025年問題があり、10年後の想像がつかない。社長が高齢で後任がいるのか分からない。

  • 女性の働きやすさ (満足度4

    事務、薬剤師共に女性が多い。パートも女性が多い。産休や、育休手当もちゃんとある。

  • どのように専門学校を選んだか

    学費が安い、最終学歴が専門学校になる。駅から近い。就職的には医療系が堅いと思ったから医療事務の専門学校を選んだ。

  • なぜその仕事に就いたのか

    医療事務の専門学校に行ったからそのまま医療事務ではないが調剤薬局の事務になった。

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