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社会福祉士の仕事内容とは?仕事の魅力・やりがいを解説!

2022年03月01日

はじめに

社会福祉に関わる仕事がしたいと思ったときにチェックしておきたいのは、社会福祉士です。社会福祉士は国家資格なので資格を取得しておけば求人を見つけやすいのがポイントです。そこで今回は、社会福祉士の仕事内容についてまとめたうえで、仕事の魅力ややりがいについて解説します。

社会福祉士とは?

社会福祉士の定義

社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法という法律によって定義されている国家資格です。この法律によると社会福祉士は、「身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行うことを業とする者をいう」と定義づけられています。

社会福祉士の仕事内容

社会福祉士が行う仕事は、主に身体的・精神的に障害を抱えている人や経済的に困窮している人に対して、悩みや問題解決への有効なアドバイスを行うことです。必要に応じて福祉や医療のサービスを利用できるように専門家への橋渡しをすることもあります。相談者の例として、高齢者や身体障害者、知的障害者、シングルマザーorファザー、非行少年などが挙げられます。社会福祉士が働く場所は主に社会福祉のために設立されている施設や事業所、その他医療機関などが多いです。「ソーシャルワーカー」と呼ばれることでも知られます。

相談者と福祉をつなぐ

社会福祉士が主に担当するのは、困っている人達に対する社会福祉士サービスの紹介や案内、具体的な解決に向けての提案・助言です。経済的に困窮していても利用できる社会福祉の制度にはどのようなものがあるのか、具体的に内容を把握している人は意外と少ないです。日本には国が実施しているもの、行政が実施しているもの、その他民間事業者が行っているものを含めて数々の支援サービスがありますが、これらをしっかりと活用して悩み事を解決するには、サービスの存在や利用するための要件や利用方法などを知らなければなりません。その手助けをするのが社会福祉士(ソーシャルワーカー)と呼ばれる人たちです。社会福祉士はさまざまな悩みを抱えた相談者から困っていることやそれを解決するために希望していることなどを詳しくヒアリングし、サービスの紹介をしたり解決策の提案を行ったりします。各種支援制度を利用するためには申請や審査、担当者とのやり取りも行わなければならないため、必要に応じて社会福祉士はそれらの調整・やり取りを担うこともあります。いろいろな物事の多様化が見られる現代には、身体的・精神的・経済的に困難を抱えている人がたくさんいます。そういった人たちの悩みを取り除くサポートをするのが社会福祉士であり、必ずなくてはならない仕事の一つであることは確かです。

社会福祉士の一日のスケジュール

これは高齢者施設で働く社会福祉士の一日のスケジュール例です。主な業務は施設利用者とその家族との面談、そして各行政サービスや事業所とのやり取り、それに付随する事務作業やミーティングなどです。社会福祉士はどこで働くかによって担当する仕事や業務の流れが大きく変わりやすいのが特徴です。

社会福祉士の一日のスケジュール例 社会福祉士の一日のスケジュール例

社会福祉士に必要な資質

コミュニケーション能力

社会福祉士は主に相談者からの困りごとを聞き、必要な制度・サービスの切り分けを行います。そのため相談を真摯に受け止められるコミュニケーション能力、特に、「話を聞く力」が必要です。

人助けへの積極性

社会福祉士なるためには、人を助けることに対して積極的になれる性質が求められます。各相談者の悩みに積極的に耳を傾け、その悩みを解決するにはどうすれば良いのか本気で考えられることが重要です。

プライバシーへの配慮

社会福祉士には相談者から聞いたことを周りに話さないプライバシー配慮の姿勢が求められます。相談者は生活に関わるデリケートな悩みを抱えているため、その悩みは当然ながら気軽に口外して良いものではありません。そういった守秘義務について使命感を持って遵守することが重要です。

社会福祉士の魅力

社会的に必要とされる

社会福祉士は暮らしにさまざまな悩みを抱えている人たちをサポートする仕事を行います。そのため社会がどう変わったとしても基本的には必要とされる職業になるといえます。したがって社会福祉士の資格を持っていれば働き口を見つけやすいのが魅力です。

人に感謝される

社会福祉士は人から感謝されやすい仕事のため、日常的に「ありがとう」「〇〇さんのおかげです」などの嬉しい言葉を相談者からもらうことがあります。感謝の言葉は仕事を続けていくうえでのモチベーションにもつながります。

社会福祉の知識が増える

社会福祉士は生活するうえで悩みを抱えている人と社会福祉をつなげる役割をもつため、仕事柄多くの社会福祉や支援制度に触れることになります。そのため自然と福祉に関する知識は増えていきます。これは自分自身や周りの人たちの暮らしを充実させるうえでも役立つ大事な知識です。

社会福祉士のやりがい

社会福祉士は相談者から悩みを聞き、その悩み解決に向けて適切なサポートをすることでやりがいを感じられる大事な職業といえます。世の中には多くの支援制度やサポートのサービスがありますが、その中から適切なものを見つけて相談者を助けになれたときには、当然深く感謝もされますし達成感を味わうきっかけにもなります。難しい悩み解決に向けて寄り添うことができれば、その分やりがいも感じられるでしょう。一人ひとり違う悩みにアプローチするからこそ、対応力がアップしたと自分自身で実感できることもやりがいの一つです。

社会福祉士として大変なこと

臨機応変な対応を求められる

社会福祉士には常に臨機応変な対応が求められます。相談事の内容は人によってさまざまなので正解がなく、自分で考えて適切な助言を相談者に対して行わなければなりません。時代の変化にも適用しつつ必要な支援を見極めなければならないため、中には対応に苦慮するケースもあります。

ルーチンワークにならない

相談者一人ひとりに対してそれに合わせた対応をしなければならない社会福祉士の仕事は、ルーチンワークにはなりづらく、決められた作業を繰り返すのみでは対応しきれないことがほとんどです。そのため決まった作業を繰り返すタイプの仕事をしていきたいと考えている人には、社会福祉士は向いていない可能性があります。

精神的に疲弊することも

社会福祉士は困っている人のデリケートな悩みに触れるため、悩みの深刻度によっては自分自身が精神的に疲弊することもあります。DVやモラハラ、借金、精神障害や自殺の悩みなど種類として非常にネガティブなことに多く接するためです。そのため相談者にはしっかり寄り添いつつ、自分自身が病まないように気持ちの処理を行うことが大切です。

まとめ

社会福祉士は悩みを抱えている人のサポートをする重要な役割を持っています。そのため社会的に需要のある職業とされ、就職にも困りにくいのがポイントです。支援を行うことで感謝されやすいのも魅力といえるでしょう。しかし一方で、一人ひとり違う悩みにしっかり寄り添うということは、正解がない大変さが伴うのも事実です。その分やりがいがあるのは間違いありませんが、社会福祉士を目指すのであれば魅力とやりがい、そして大変なことについて理解を深めることがまずは大切といえるでしょう。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

昭和六十二年法律第三十号社会福祉士及び介護福祉法
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=362AC0000000030
中央法規
https://www.chuohoki.co.jp/skillup/toha/social.html

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

社会福祉士として実際に働く方にアンケートをとり、 「仕事内容」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
社会福祉士の「仕事内容」の満足度
★★★★☆ 3.7 (143件)

社会福祉士の 「仕事内容」の 口コミ一覧

全143件

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香川県の40代男性

正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 大学卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★☆☆☆ 2.0
  • 仕事内容

    やることにはほとんど問題ないが最近は人材確保が難しく管理するが私が大変である

  • ワークライフバランス

    仕事優先になり自分の余暇を過ごせない。またコロナ渦のため県外への外出など制限があり数年間ストレスがたまっている

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神奈川県の30代前半女性

正社員 / 400万円以上~450万円未満 / 大学卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容

    人と関わる仕事だから昼休みもないし残業もめちゃくちゃある体力勝負大変すぎ

  • ワークライフバランス

    残業とてもある 人が少ないから休みも取れないし大変 休みはあってないもん

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静岡県の30代前半男性

正社員 / 450万円以上~500万円未満 / 大学卒

就職先:病院

仕事内容の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容

    コロナの影響を一番受けており、これまで以上に日常生活まで感染しないよう気を付けなければいけない

  • ワークライフバランス

    休みは一般的で残業も多くはなく基本的な満足しているが、クラスター発生時は大変忙しかった

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岡山県の30代後半女性

正社員 / 350万円以上~400万円未満 / 大学卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    人生の最後の部分に関わることができ、自分自身もたくさんの方の人生に触れることができ色々と考えることができる。

  • ワークライフバランス

    自分ができるように仕事を進めるので、残業時間はあまりない。また年次有給休暇も取得しやすい

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新潟県の40代男性

契約社員 / 200万円以上~250万円未満 / 短期大学卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    一日の勤務時間は12時間の長期労働ですが一週間で4日の勤務なので休日も充実しています

  • ワークライフバランス

    勤務時間は12時間(休憩時間も含む)ですが一週間で4日の勤務なのでストレスなく仕事をすることが出来ます

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