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作業療法士になれる専門学校の選び方とは?選び方の軸をご紹介!

2022年03月01日

はじめに

この記事では近年注目度が高まっている作業療法士を目指す方向けに、専門学校の選び方をご紹介します。専門学校を選ぶ際に、何を基準にして選べばよいか分からない方も多いのではないでしょうか。この記事を読めば専門学校を選ぶ際の重要なポイントが分かるかと思います。

作業療法士専門学校の特徴

特徴①3年制と4年制がある

大学は4年制、短期大学は3年制ですが、作業療法士の専門学校には3年制の学校と4年制の学校があります。

勉強面で比較してみましょう。3年制の場合、卒業までの期間が短いため、集中して勉強する必要がありますが、いち早く作業療法士として活躍したいという方にはおすすめです。一方4年制の専門学校の多くは卒業と同時に「高度専門士」という学位が与えられます。これは大学を卒業した場合に与えられる「学士」と同等の学位で、「高度専門士」を持っていると専門学校卒業でも大学を経由せず大学院に進学できるなどのメリットがあります。したがって4年制の学校は作業療法について深く学びたいという方にはおすすめです。

学費面で比較すると、学校によると言えます。4年制でも1年当たりの学費が安く、卒業までにかかる学費が3年制と同程度の学校もあれば、「3年制+1年」の学費がかかる文字通り4年制の学校もあります。いずれにしろ作業療法士の専門学校の卒業までにかかる学費の相場は400万~550万円となっています。

特徴②昼間部と夜間部がある

専門学校の特徴の一つとして、夜間部があるという点が挙げられます。夜間部とは一般的な大学や短期大学とは異なり、夜に講義を実施する学校のことです。したがって、昼間は働いて夜は学校という生活が可能で、働きながら学校にも通いたいという方にはおすすめです。

学費について作業療法士専門学校の昼間部と夜間部で比較してみると、夜間部の方が1年当たりの学費が安い学校がほとんどのようです。しかし中には昼間部は3年制で夜間部は4年制というカリキュラムが組まれている学校もあります。その場合、夜間部の方が1年多く学費を払わなければならなくなるので、結果的に卒業までにかかる費用は大差ないと言えるでしょう。
また夜間部独自の学費支援制度がある学校もあります。例えば日本リハビリテーション専門学校には夜間部就学者支援金として20万円が初年度学費から減免される制度があります。
夜間部を進路選択肢に入れている方は学費や支援制度についても各校のHPなどで調べてみましょう。

作業療法士国家試験の合格実績で選ぶ

作業療法士の専門学校の特徴が分かったところで、早速選び方の話に移りたいと思います。

作業療法士を目指せる専門学校を選ぶ上で最も重要な軸は、学校の国家試験合格実績です。なぜなら作業療法士は国家資格であるため、最終的に国家試験に合格しなければ作業療法士になることはできないからです。厚生労働省の毎年の作業療法士国家試験合格発表によると、ここ最近の作業療法士国家試験の合格率は約80%で推移しています。そして専門学校の中には毎年のようにほぼ全員が合格している学校もあれば、合格率が30~40%の学校もあるようです。したがって、作業療法士の専門学校を選ぶ際には、学校のHPなどで必ずその学校の合格実績を確認しましょう。

以下では特筆すべき合格実績を残している専門学校をその学校の特色とともに数校ご紹介します。なお最新の情報については各校のHPをご参照ください。

全国トップの国家試験合格率!山形医療技術専門学校

山形医療技術専門学校は山形県山形市にあるリハビリの4年制専門学校です。山形医療技術専門学校は令和元年度と令和2年度の作業療法士国家試験で2年連続合格率100%を達成しました。理学療法学科も9年連続で理学療法士国家試験合格率100%を達成しており、学校全体でリハビリ系国家試験に対する対策が充実していると言えるでしょう。山形医療技術専門学校では、定期的に行われる模擬試験の結果を分析し、学生一人ひとりの弱点を克服するための個別指導が行われています。学生一人ひとりに寄り添った指導が、全国トップの合格率の秘訣です。

全国トップクラスの合格実績!八千代リハビリテーション学院

八千代リハビリテーション学院は千葉県八千代市にあるリハビリ専門の3年制学校です。八千代リハビリテーション学院の2020年度の作業療法士国家試験の合格率は94.9%となっており、全国平均の81.3%を大きく上回っています。また2018年度、2019年度の合格率はそれぞれ91.4%と97.3%となっており、継続して合格率90%以上を叩き出しています。八千代リハビリテーション学院では、グループ病院とのコネクションを活かし1年次から臨床実習を行うことができ、早期から実戦力を磨くことができます。また少人数での指導など、国家試験対策も充実しています。

安定の合格実績!徳島医療福祉専門学校

徳島医療福祉専門学校は徳島県勝浦郡にある医療福祉系の3年制専門学校です。徳島医療福祉専門学校のすごさは、安定した高い合格実績です。令和2年度の作業療法士国家試験の合格率が100%だっただけでなく、直近の4年間で3度も合格率100%を達成しています。徳島医療福祉専門学校では、勉強を習慣づけるために1年次から時間外補修やミニテストが実施されており、勉強内容の長期記憶に繋がっているといえます。また国家試験対策が本格化する10月下旬ころから学校を夜まで全館開放しているなど、学校全体で合格をサポートする環境が整っています。

就職を見据えて将来関わりたい分野が学べるかどうかで選ぶ

作業療法士には主に4つの活動領域があります。①身体障害、②精神障害、③老年期障害、④発達障害の4つです。

作業療法士の資格を取得すれば、どこで活躍するかは皆さんの志向によって決まります。今から目指したい分野がある方は、その分野について学ぶことができる学校を選ぶことで夢に近づくことができるのではないでしょうか。

また、作業療法士を目指せる専門学校の中で、特定の分野に特化した学校にはその分野の施設などと就職のコネクションがある場合もあります。そうした学校を選ぶことで、将来自分が関わりたい分野への就職がしやすくなるかもしれません。

以下では特色ある作業療法士の専門学校をご紹介します。

日本で唯一!子どもの発達支援を専門的に学べる大阪医療福祉専門学校

大阪医療福祉専門学校は大阪府にある医療福祉系の専門学校です。大阪医療福祉専門学校には普通の作業療法士学科に加えて、日本で唯一、こどもの発達分野への支援を専門的に学べる「こどもリハビリテーション支援専攻コース」があります。このコースでは、作業療法士、理学療法士、視能訓練士のいずれかの医療系国家資格の取得を目指しながら、子どものことを専門的に学ぶことができます。3年+1年(合計4年)というカリキュラム構成であるため、大学と同様に学士の学位も取得することができます。子どもの発達支援に特化した教育を受けることができるので、将来作業療法士として子どもに関わりたいという方にはおすすめの専門学校となっています。

最終年次で専攻が選べる!首都医校(高度作業療法学科)

首都医校は東京都新宿区にある医療福祉系の専門学校です。医療・福祉分野からスポーツ分野まで様々な学科がある首都医校には通常の作業療法学科もありますが、4年制の高度作業療法学科という学科もあります。高度作業療法学科では、大学卒業者に与えられる「学士」と同等の「高度専門士」が卒業時に付与されます。また首都医校の専門分野の幅広さを活かし、高度作業療法士学科の学生は他学科の専任教官からも指導を受けることができます。最終年次(4年次)は先端技術リハビリ専攻、生きがい支援専攻、こどもリハビリ専攻、独立起業専攻という独自の4つの専攻に分かれており、将来自分が携わりたい領域についてより専門的に学ぶことができます。

入学したい専門学校の候補が決まったら

口コミを見てみよう!

入学したい専門学校の候補が決まったら、その学校の口コミを見てみましょう。口コミは学校側からの情報ではないため、学生目線でのその学校の評価が分かります。「学校のHPにはこう書かれているけど、実際のところどうなの?」などの疑問をお持ちの方は、口コミを見てみると新たな発見があるかもしれません。
専門学校の口コミがわかるサイトもあるので、気になる方はご参照ください。

説明会やオープンキャンパスに参加してみよう

口コミを参考にという話をしたばかりですが、やはり自分の目で見て、耳で聞くことが最適な学校選びに繋がります。そのために活用したいのが、各専門学校が開催する説明会やオープンキャンパスです。説明会では基本的に学校の先生などから直接説明を聞くことができます。オープンキャンパスでは、体験入学を実施している学校もあり、参加することで普段の学校の雰囲気に近いものを感じることができます。学校の雰囲気が自分とマッチするかを確認したり、入学後の自分をイメージしたりするのに絶好の機会といえます。また作業療法士の場合、実習が多いため実習施設や設備を直接確認することも大切です。コロナウイルスの流行で対面でのイベント開催が難しい状況にもなりましたが、オンラインでのイベントを開催するなど様々な工夫を凝らしている学校もあります。オンラインであれば実際に足を運ぶのが難しい場所の学校の話も聞くことができるので、こうした機会を活用し、専門学校選びに役立てましょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。作業療法士を目指す方向けに専門学校の選び方をご紹介してきました。学校選びの際に何を重視するかは個人によって異なります。この記事では作業療法士を目指す上で最低限注目していただきたい点についてご紹介しました。皆さんの専門学校選びの参考になりましたら幸いです。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

学校法人大阪滋慶学園大阪医療福祉専門学校HP
https://www.ocmw.ac.jp/
学校法人勝浦学園徳島医療福祉専門学校
https://tokushima-iryou.ac.jp/
学校法人巨樹の会八千代リハビリテーション学院HP
http://www.yachiyo-reha.jp/
学校法人敬心学園日本リハビリテーション専門学校HP
https://www.nitiriha.com/
学校法人諏訪学園山形医療技術専門学校HP
https://ymisn.ac.jp/
学校法人日本教育財団首都医校HP
https://www.iko.ac.jp/tokyo
厚生労働省『第56回理学療法士国家試験及び第56回作業療法士国家試験の合格発表について』
https://www.mhlw.go.jp/general/sikaku/successlist/2021/siken08_09/about.html

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

作業療法士として実際に働く方にアンケートをとり、 「専門学校の選び方」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

作業療法士の 「専門学校の選び方」の 口コミ一覧

全108件

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埼玉県の30代前半女性

正社員 / 350万円以上~400万円未満 / 大学卒

就職先:訪問看護ステーション

  • なぜその仕事に就いたのか

    人の役に立ちたいと思ったから。子供も好きだったので発達障害のある子供のリハビリもしたいと思ったから。

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福井県の30代前半女性

パートタイム/アルバイト / 100万円未満 / 短期大学卒

就職先:介護・福祉施設

  • なぜその仕事に就いたのか

    高齢者と接する仕事がしたかった為。誰かと話すことがすきなのでそれをいかせる作業療法士になりたいと思った、

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佐賀県の40代女性

正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 大学卒

就職先:介護・福祉施設

  • なぜその仕事に就いたのか

    就職氷河期世代のため資格をとって、確実に収入が得られる方法を選んだ。ハッキリ言って親の意向。

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長崎県の40代女性

正社員 / 300万円以上~350万円未満 / 専門学校卒

就職先:介護・福祉施設

  • どのように専門学校を選んだか

    リハビリテーションの国家資格を取得したいと考えた際、唯一、自宅から通える学校だったから

  • なぜその仕事に就いたのか

    最初は回復期であるリハビリテーション病院で経験を積んで、それからさまざまな分野で経験を生かしたいと思い、現在はデイサービスに勤務している。

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群馬県の20代後半男性

正社員 / 300万円以上~350万円未満 / 大学卒

就職先:病院

  • なぜその仕事に就いたのか

    障害を持った方でも、リハビリの時間を共有することで、その人らしく生活ができるような手助けをしたかったから。

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