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介護福祉士の仕事内容とは?仕事の魅力・やりがいを解説!

2022年03月01日

はじめに

この記事では、超高齢化が進む日本で非常にニーズが高まっている介護福祉士について、仕事内容や役割、介護福祉士として求められる資質や仕事のやりがいをわかりやすくご紹介しています。介護福祉士についてご興味のある方はぜひご参照ください。

介護福祉士とは?

介護福祉士の定義

介護福祉士は1987年に制定された「社会福祉士および介護福祉士法」によって、国家資格として誕生しました。2007年に改正された法律では、介護福祉士とは「専門的知識・技術をもって、心身の状況に応じた介護等を行うことを業とする者」と定義されています。少子高齢化が進む日本では、介護を必要とする人口が増え、また介護のニーズが多様化しており、介護福祉士のニーズが高まるとともにその活躍の場は多岐に渡っています。

介護福祉士にまつわる様々な情報

登録者数(介護福祉士数)は増加中

介護福祉士の登録者数は令和2年9月末時点で175万3,418人となっており、10年前の平成22年が約90万人だったことを考えると近年職業人口が非常に増加している職種です。しかし超高齢化が進む日本では、依然として現場レベルで介護職の人手不足が深刻化しており、介護福祉士は今後も社会に求められる職種であると言えます。

男女比男性介護福祉士も増加中

ここでは令和3年実施の第33回介護福祉士国家試験と10年前の平成23年実施の第23回介護福祉士国家試験の合格者男女比率を比較してみたいと思います。第23回国家試験では、男性の合格者数は15,045人で割合は約20%でした。しかし第33回国家試験では、合格者数が18,366人で、割合が約30%でした。このことから男性の介護福祉士の割合、数ともに増加傾向にあると言えます。

介護福祉士の平均給与は〇〇万円!

介護福祉士の平均給与額は33万8,340円(月額)となっています。給与に関してはより詳しく説明・考察した記事がありますので、ご興味のある方はご参照ください。

介護福祉士の仕事内容・役割は?

日常業務

介護福祉士が活躍する場所は特別養護老人ホームや介護老人保健施設(老健)、訪問介護事業所など様々です。したがって仕事内容も多岐に渡り、それぞれの勤務先により異なる内容もあります。ここでは多くの介護福祉士が日常的に従事する代表的な業務についていくつかご紹介します。

身体介護

身体介護とは、サービス利用者の身体能力や体調に合わせて、食事や入浴、排泄の介助などの生活全般をサポートする業務です。多くの方が「介護」と聞いて思い浮かぶのがこの業務ではないでしょうか。サービスの利用者が快適に生活を送るために非常に重要な業務であり、社会福祉士の基本ともなる業務であると言えます。

生活援助

生活援助とは、サービス利用者の身の回りの掃除や洗濯、食事の準備や買い物などを指します。サービス利用者が一人ではできないことを代わりに行う業務です。身体介護がサービス利用者のからだに触れ直接働きかける業務であるのに対して、生活援助はサービス利用者のからだには触れない業務です。

相談・助言

相談・助言とは、サービス利用者や利用者の家族の相談に乗ったり、生活上の注意点や介護サービスの選択などの助言を行ったりする業務です。サービス利用者やそのご家族がより安心して生活を送れるよう専門家としてアドバイスを行います。

介護福祉士が担うべき役割

介護福祉士の資格を持つということは「介護のプロフェッショナル」であるということです。そのため介護福祉士には介護現場の中核を担い、他の介護職員を引っ張っていくリーダーの役割が求められています。具体的には、
① 高度な技術を有する介護の実践者としての役割
② 介護技術の指導者としての役割
③ 介護職チーム内のサービスをマネジメントする役割
などです。
また介護現場のリーダーとして、医師やケアマネ、作業療法士や理学療法士など、様々な職種と連携をするという役割もあります。

介護福祉士に求められる能力・資質は?

大切なのは〇〇!

すでに述べたように、介護福祉士の業務は多岐に渡るため様々な能力や資質が必要とされます。ここでは特に重要な能力・資質をご紹介します。

コミュニケーション能力と相手を思いやる気持ち

介護福祉士はサービス利用者のみならず、利用者のご家族や他業種とコミュニケーションを図り、信頼関係を構築する必要があります。特に利用者やそのご家族に対してはコミュニケーションをとる際には相手の立場になって考え、本当のニーズや不安を引き出し、専門家として適切な介護やアドバイスをしなければなりません。

判断力・対応力

介護という仕事は職業としてはひとくくりではありますが、対応するサービス利用者やそのご家族は誰一人同じ人・状況ではありません。また介護を行う中で、利用者及びご家族の体調や状況は日々変わっていきます。したがって、その時その時のベストな介護・アドバイスを判断し、様々な変化に対応していくことが求められます。

介護福祉士になるためには国家試験合格が必須

介護福祉士は介護職唯一の国家資格であり、「介護のプロフェッショナル」と言えます。そのため介護福祉士になるためには高度な専門知識や技能を身につけ、国家試験を合格する必要があります。国家試験を突破するまでの道のりはいくつか存在し、年齢や性別、国籍に関係なくどなたでも介護福祉士を目指すことができます。資格の詳しい内容や取得するまでのルートについてはそれぞれ別の記事がありますので、そちらをぜひご参照ください。

介護福祉士のやりがい

ここまで介護福祉士の仕事内容や役割を学んできました。「介護」と聞いて、体力が必
要な仕事が多いことや、サービス利用者の排泄や入浴の介助など一部の人には抵抗がある
ような仕事もあることから、ネガティブな印象を抱く人も少なくないのではないでしょう
か。ここではそんな介護福祉士のお仕事のやりがいについてご紹介します。

サービス利用者の生活改善に貢献できる

介護福祉士としての専門性を発揮し、利用者にとって最適な介護や支援を行うことで利用者の生活改善に貢献することができます。介護福祉士は利用者と日々接する機会が非常に多くあり、利用者の変化を間近で見ることができます。そのため、自分の介護や支援によって利用者の生活が徐々に改善されていく様子を目の当たりにすることはまるで自分のことのように喜ばしいことではないでしょうか。

日々感謝の言葉を直接聞ける

介護福祉士は日々の業務でサービス利用者やそのご家族と頻繁にコミュニケーションをとります。その中で「ありがとう」や「助かるよ」など感謝の言葉を頂くことも多々あります。社会には数えきれないほどたくさんのお仕事がありますが、相手から直接感謝の言葉を伝えてもらえるお仕事は多いようで多くはありません。こうした点も介護福祉士のお仕事の大きなやりがいの一つです。

まとめ

超高齢化が進む日本において、介護福祉士はニーズが非常に高まっているお仕事の一つです。その仕事内容も多岐に渡っており、介護の現場を引っ張っていく役割を担うとともに「介護のプロフェッショナル」としての高い専門性が求められています。また「介護」と聞いてネガティブな印象を抱く方も少なくないかもしれません。しかし同時に、求められるものの多さや仕事の大変さ以上に大きなやりがいがあるお仕事だと言えます。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

公益財団法人介護労働安定センター『令和2年度介護労働実態調査』
http://www.kaigo-center.or.jp/report/pdf/2021r01_chousa_cw_kekka.pdf
公益社団法人日本介護福祉士会
https://www.jaccw.or.jp/about/fukushishi/yakuwari
厚生労働省介護福祉士の登録者数の推移
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/shakai-kaigo-fukushi1/shakai-kaigo-fukushi6.html
厚生労働省第23回介護福祉士国家試験合格発表
https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000014vj0.html
厚生労働省第33回介護福祉士国家試験合格発表
https://www.mhlw.go.jp/content/12004000/000757035.pdf
厚生労働省『令和2年度介護従事者処遇状況等調査結果』
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/jyujisya/20/dl/r02kekka.pdf

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

介護福祉士として実際に働く方にアンケートをとり、 「仕事内容」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
介護福祉士の「仕事内容」の満足度
★★★☆☆ 3.4 (648件)

介護福祉士の 「仕事内容」の 口コミ一覧

全648件

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愛知県の30代前半女性

正社員 / 200万円以上~250万円未満 / 専門学校卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★☆☆☆ 2.0
  • 仕事内容

    おじいちゃんおばあちゃんにお礼を言われたときはとても嬉しかったです。やりがいをかんじた

  • ワークライフバランス

    残業はほとんどないので、ワークライフバランスは安定していると思う。よかった

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沖縄県の20代後半女性

契約社員 / 250万円以上~300万円未満 / 高卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    生活の全てに携わるので、喜んでくれたり、心穏やかに、笑ったり泣いたり時にはおこったり、いろんな表情を感じられることが、楽しい。

  • ワークライフバランス

    休憩はしっかり一時間とれているので満足。残業もほとんどないから問題ない

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新潟県の40代男性

正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 高卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    認知症の方の介護は、とても大変で、食事を食べさせたり、おむつをかえたり、すごく大変だ。

  • ワークライフバランス

    希望は、だいたいとれるので休めるが、誰かが休むと呼ばれるから、休んでいられない

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大阪府の40代男性

正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 高卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容

    良い面も悪い面もあるので、一概には言えず、どちらとも言えないという回答になった。

  • ワークライフバランス

    良い面もあり、悪い面もあるため、一概には言えず、どちらでもないという回答になった。

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岐阜県の40代男性

正社員 / 150万円以上~200万円未満 / 高卒

就職先:介護・福祉施設

仕事内容の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容

    感謝されると嬉しいし、次も頑張ろうって思う。また知り合いからひぃおばんきいたよって言われると嬉しいし良かったと思う

  • ワークライフバランス

    自分の好きなことや趣味などに集中できてるからなんとなくそうおもった。

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