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心理カウンセラーを目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年05月31日

はじめに

本記事では、心理カウンセラーについてご紹介します。心理カウンセラーとして働くために代表的な資格である公認心理士を取得するための進路の決め方について詳しく説明しています。心理カウンセラーとして働くことに興味を持っていらっしゃる方はぜひご覧ください。

心理カウンセラーになるには

多くの心理カウンセラーは、資格を取得しています。資格を取得することで、心理カウンセラーに必要な心理学の基礎知識と応用力を身につけることができます。また、資格は確かな知識や技術の証明にもなるので、安心してカウンセリングが受けられる心理カウンセラーとして、クライエントからの信頼も得やすくなります。心理カウンセラーの代表的な資格は、国家資格の公認心理師です。この資格を取得できれば、教育、医療、司法、福祉、産業など幅広い分野で活動することができます。

心理系学部のある4年制大学進学後、大学院進学

公認心理師は大学学部での公認心理師カリキュラム及び大学院での公認心理師カリキュラムの両方を修めることが受験資格要件となります。大学や大学院に通学し、心理学を学ぶ方法です。

メリット

メリットは2点あります。1つ目は、専門的な幅広い知識やスキルを学ぶことができ、心理カウンセラーとして働くのに有利な臨床心理士などの受験資格を得ることもできることです。初めからどちらかの資格に絞る必要もなく、公認心理士、臨床心理士両方の取得を目指すこともできます。2つ目は、大学で心理学について幅広く学びつつさまざまな学問を学ぶことができるため、視野が広がってより自分に合った進路を見つけることができることです。心理学を生かせる仕事には、商品開発やマーケティングなど、進路を幅広く選択することが可能となります。

デメリット

デメリットも2点あります。1つ目は、大学の学費約400万円+大学院の学費約250万円と多額の費用がかかることです。経済的に余裕がない人にとっては、大きな負担になります。2つ目は、大学院入試はほとんどの大学院で定員が30名以下と狭き門になっているため、合格するのが非常に難関になっていることです。

心理系学部のある 4年制大学進学後、2年以上の実務経験を積む

公認心理士は大学卒業後、2年以上の実務経験を積むことでも受験資格要件を満たすことができます。受験資格を得るために必要な実務経験、その実務経験を積むことができる施設は5分野に分かれています。保健医療分野は病院、診療所、介護老人保健施設など、福祉分野は、障害者支援施設、児童福祉施設、老人福祉施設など、教育分野は学校、教育委員会など、司法・犯罪分野は裁判所、刑務所、更生保護施設など、産業・労働分野は広域障害者職業センター、障害者就業・生活支援センターなどです。これらの施設にて、文部科学省・厚生労働省が定めたプログラムに沿って業務をすることが必要になります。定められている施設以外での経験では、実務経験に換算されないため注意が必要です。

メリット

この選択肢の大きなメリットは、大学院に通う場合に比べて大学院の学費分の費用が抑えられることです。そのため、公認心理士になりたいけれど、費用面に不安を感じている方には魅力的な選択肢ではないでしょうか。

デメリット

デメリットは2点あります。1つ目は、実務経験を積むための施設採用の競争率は、非常に高くなっていることです。施設の採用面接に落ちてしまうことが続くと、いつまでも受験資格が満たせないリスクがあります。2つ目は、実際に働きながら勉強をすることになるため、勉強時間が思うように取れず、資格試験に合格できるかわからないことです。王道ルートとしては、やはり大学学部卒業後の大学院進学と考えられています。

東京福祉専門学校(4年制)に進学後、大学院進学もしくは2年以上の実務経験を積む

公認心理師を目指すには、大学等において指定された科目を履修する必要がありますが、東京福祉専門学校は専門学校で唯一、そのための全科目を履修できるカリキュラムを開講しています。そのため、公認心理士の資格取得につなげることができます。

メリット

メリットは国家資格である公認心理師と精神保健福祉士の勉強ができるので、心を支援するメンタルヘルスのスペシャリストを目指すことができることです。また、入試方法が書類選考・面接・適性検査(作文)であり、大学受験よりは入学難易度が下がることが予想されます。

デメリット

デメリットは2点あります。1つ目は、専門学校は学ぶ内容や将来の進路が特定分野に絞られているので、在学途中で興味や目標が変わったときにほかの選択肢を取りにくいということです。2つ目は、大学と違って現場プログラムなど実践的な授業が多く、課題も多いことから自由な時間を取りにくいことです。

進路の決め方

ここまで、心理カウンセラーへのなり方として、3つの方法について説明してきました。結局どの選択肢を選べばいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。そこで、ここからは考え方に合わせたおすすめの進路を紹介していきます。

心理系学部のある4年制大学進学後、大学院進学ルート

公認心理士の資格を取得し、心理カウンセラーになる人の王道ルートになります。公認心理士資格取得のための心理学について学びながら、幅広い学問を学ぶことで進路の選択肢を広げたい人におすすめです。

心理系学部のある4年制大学進学後、2年以上の実務経験を積むルート

公認心理士の資格取得を目指すと決め、大学院に行けるほど経済的に余裕のない人におすすめです。ただし、確実に実務を積むことができる環境に就くことができると保証されているわけではないため注意が必要です。

東京福祉専門学校(4年制)に進学後、大学院進学ルート

公認心理士の資格取得を目指すと決め、経済的に余裕がある方におすすめです。ただし、学ぶ内容や将来の進路が特定の分野に絞られているので、途中で興味や目標が変わった時に選択変更がしにくいため、慎重に検討する必要があります。

東京福祉専門学校(4年制)に進学後、2年以上の実務経験を積むルート

公認心理士の資格取得を目指すと決め、大学院に行けるほど経済的に余裕のない人におすすめです。また、大学受験よりも入学難易度が下がるため、大学受験勉強に自信はないけれど、将来公認心理士の資格を取得し、心理カウンセラーになると決断している人にはおすすめです。ただし、こちらも確実に実務を積める環境に就くことができると保証されているわけではないため、注意が必要です。

まとめ

当記事では、心理カウンセラーになるための進路選択について説明してきました。専門性の高い職業であることから公認心理士の資格を取るのも容易ではありません。少しでも興味のある方は、多くの情報を調べ、心理カウンセラーについてより詳しくなるとよいのではないでしょうか。当サイトでは、ほかにも心理カウンセラーについての記事があります。興味のある方は是非ご覧ください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

東京福祉専門学校
https://www.tcw.ac.jp/department/social-cpp
一般財団法人日本心理研修センター
http://shinri-kenshu.jp/support/examination.html
厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000116049.html
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