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パティシエの平均年収はいくら?具体的な金額や年収アップのポイントを解説!

2022年03月01日

はじめに

女の子が憧れる職業第一位であるパティシエ。憧れではあるものの、給料について不安に感じることはありませんか?この記事ではパティシエの給料について詳しくご紹介いたします。また年収を上げるための手段を解説していきます。パティシエの給料事情について知りたい方は是非ご参照ください。

パティシエの平均年収は?

全職種・業種毎の平均年収との比較

厚生労働省によって調査された令和元年におけるパティシエを含むパン・洋生菓子製造工の平均年収は約340万円と言われています。これは日本人がもらっている平均年収と比べるとどうなのでしょうか?国税庁によって調査された令和元年の全職種の平均年収はおよそ463万円といわれています。つまり、パティシエの平均年収は123万円ほど日本人の平均年収と比べると低いというデータがでています。また、パティシエの月給平均は25万円、初任給は15~18万円、ボーナス平均は39万円程度が相場となっています。調理師と同じく、見習い期間の給料が著しく低い傾向にあります。

パティシエの平均年収が低い理由は?

パティシエの平均年収が低いことには理由があります。まず、パティシエとして働くうえでは、基本的には資格は必要ではありません。パティシエの世界は完全実力主義の世界である為、個人のスキルや経験によって給料に大きな差が出てきます。また、飲食業界に共通する事として、見習い期間の給料の安さが平均を下げていると言えます。また、個人のスキルや経験以外にも雇用形態、地域、年齢、性別、働き方など様々な条件によって違いが出てきます。

パティシエの雇用形態別(正規・非正規・パート・アルバイト)の給与比較

パティシエは正社員として働く以外にも、派遣社員、アルバイトやパートなど様々な雇用形態があります。正社員の場合、基本は月給制であり、約25万から35万円ほどとなっております。派遣社員の場合は時給制となっており、1080円~1600円となっています。また、アルバイトやパートの時給は950~1350円が相場となっております。週5日で毎日8時間働いたとしても、月20万前後となります。

パティシエの勤務先別(規模)の給与比較

パティシエの年収は勤務先の規模が大きくなると平均年収も上がる傾向がみられます。パティシエの平均年収は10~99人規模の場合は287万円、100~999人規模の場合は331万円、1000人以上規模の場合は359万円となっています。

パティシエの勤務先別(規模別)の給料比較 パティシエの勤務先別(規模別)の給料比較

パティシエの地域別(エリア別)給与比較

東京都の平均年収は382万円となっています。平均年収が一番低い地域は秋田県で232万円。一番高い地域は静岡県で401万円です。参考程度になりますが、北海道は308万円、神奈川県は374万円、京都府は400万円、大阪府は339万円、広島県は380万円、愛媛県は277万円、熊本県は312万円、鹿児島県は274万円、沖縄県は262万円となっています。エリアによって違いがあるというわけではなく、都道府県によって平均年収が大幅に変わってくることがわかります。

パティシエの年齢・性別の給与比較

厚生労働省の調査によると、パティシエを含む飲食物調理従事者の給料は年齢の上昇に伴い上がっていく傾向がみられます。平均年収が一番高い年齢層は40~44歳となっています。完全実力主義の職業なので、個人の能力や知識によって給料は変動します。また、男女によっても平均年収が変わってきます。厚生労働省の調査によると女性よりも男性の方が平均現金給与額は約100万円高くなっています。

パティシエの年齢別の給料比較 パティシエの年齢別の給料比較
パティシエの男女別の給料比較 パティシエの男女別の給料比較

将来、パティシエとして給料を上げるには?

コンクール優勝する

パティシエとしての給料を上げる方法としてコンクールで優勝するという方法があります。パティシエとして活躍するには高い技術力が求められる為、パティシエは日々技術を磨いています。コンクールで優勝することは、本人の技術が他のパティシエと比べ優れていることを証明するものであり、非常に名誉があることです。完全実力主義の世界ですので、コンクールで優勝もしくは入賞経験のあるパティシエはパティシエの平均より高い給与をえることが可能となります。また、コンクールで優勝することで、知名度を上げ、独立開業に繋げる事も出来ます。

製菓製造技能士の資格をとる

製菓製造技能士の受験資格は二級の場合で一年以上の実務経験、一級の場合では七年以上の実務経験が必要となります。一級を取得することでパティシエとして知識、技術において一人前であることを証明しすことで給料を上げることが出来ます。

独立開業する

開業し、自分が経営者となることで収入を上げる方法です。開業することで、お店の売り上げがすべて自分の収入に結び付くので、正社員として働くよりも多く年収を得ることができるかもしれません。しかし、競合は多く、成功するには高いスキルが必要不可欠です。

まとめ

パティシエの年収は年齢によって変化が見られますが、300万円台で推移しています。また、パティシエに限らず飲食業界に共通する特徴として、見習い期間の給料の安さが特徴として挙げられます。全業種の平均年収と比べてもパティシエの平均年収は低いです。また、働く地域によって平均年収が大きく変わってきます。静岡県と鹿児島県、沖縄県の平均年収を比較すると100万円以上開きがあることがわかります。一方で、パティシエの強みとしては独立開業することが出来るという点が挙げられるでしょう。下済み時代に多くの収入は期待できませんが、パティシエは完全実力主義の世界ですので、独立開業することで平均年収の増加を狙う事が可能です。実力さえあれば年齢に関係なくステップアップすることが出来る点はパティシエ最大の強みと言えるでしょう。また、コンクールで優賞することや、資格を取ることでも給料をアップさせることが可能です。コンクールで優賞することは簡単ではないですが、優賞することが出来れば大幅な収入アップにつながるでしょう。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

令和元年賃金構造基本統計調査
https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files
厚生労働省職業情報提供サイト
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/
厚生労働省令和元年度賃金構造基本統計調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html
国税庁民間給与実態統計調査平均給与
https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2019/pdf/000.pdf

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

パティシエとして実際に働く方にアンケートをとり、 「年収」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

パティシエの 「年収」の 口コミ一覧

全2件

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千葉県の20代前半女性

正社員 / 100万円以上~150万円未満 / 専門学校卒

就職先:ホテル

年収の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 年収

    何年たっても給料が上がらず他の職場ではもう少し給料が高いのではないかと少し不満がある

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兵庫県の30代前半女性

パートタイム/アルバイト / 100万円未満 / 専門学校卒

就職先:飲食店

年収の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 年収

    扶養内パートですので仕方ありませんが最低賃金に近いお給料ですので低いと思います。

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