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パティシエの仕事内容とは?仕事の魅力・やりがいを解説!

2022年03月01日

はじめに

子供のなりたい職業ランキングで毎年上位に位置しているパティシエ。パティシエという職業の仕事内容について詳しく知りたくないですか?この記事では、パティシエの仕事内容や仕事の魅力・やりがいについてわかりやすくご紹介いたします。パティシエに興味がある方は是非ご参照ください。

パティシエとは?

パティシエの定義

パティシエは法律上の用語ではなく、特別な国家資格を必要としないため、法律では業務範囲に関して明記されていません。日本では洋菓子を作る人を指す名称として使われており、和菓子を作る人とは区別されます。日本ではパティシエという国家資格は存在しませんが、フランスでは国家資格として認められており、社会的ステータスをもっています。

パティシエの仕事内容

パティシエの仕事内容を一言で言えば、ケーキや洋菓子を作ることです。小麦粉、卵、砂糖、バター、生クリームの5つの基本材料を使い、ケーキ、クッキー、シュークリーム、タルト、マカロンなど様々な洋菓子を製作します。パティシエの基本的な仕事は、同じ形のお菓子を同じ味で作ることです。洋菓子をレシピ通りに制作し、いつでも同じ味で作り上げることが、パティシエに一番求められます。また、新商品やレシピの研究、お客様の要望に合わせて、オーダーメイドのケーキを作ることもあります。パティシエの職場は大きく分けて3つの職場があります。その3つとは、洋菓子店、レストラン、ホテル式場ですが、具体的な仕事内容は職場によって変わってきます。それぞれの職場での仕事内容について詳しく説明していきます。

職場ごとの仕事内容

洋菓子店

パティシエが最も多く働く職場が洋菓子店です。個人経営の小さなお店ではスイーツの材料の仕入れから、調理、デコレーションなど、すべての作業を一人で行うことがあります。また、店舗での接客や販売も行うことがあります。一方で大手の洋菓子店などの大規模なお店では、製造量が多いことから多くのパティシエを雇い、スイーツ作りの工程ごとに作業を分担しています。開店時間に商品を揃える為に早朝から仕込み作業を行い、夜遅くまでスイーツを販売する店舗も珍しくありません。

レストラン

パティシエはレストランでデザート専門の料理人として働くことがあります。レストランで働くパティシエに求められるのは、コース料理の最後に出されるスイーツの作成です。このスイーツはアシェットデセールと呼ばれ、スイーツの美味しさだけでなく、芸術的なセンスが高いレベルで求められます。店舗によってはスイーツの作成だけでなく、調理も任されることがあります。

ホテル・ブライダル

ホテルやブライダルで働くパティシエの仕事内容はウエディングケーキやデザートを作ることです。平日はそれほど忙しくないですが、結婚式のウエディングケーキのデザインや材料などのお客様の要望に応えるため打ち合わせを行います。一方でクリスマスなどの繁忙期にはとても忙しくなります。大量の洋菓子を製造しなければならないことから、工程ごとに作業を分担しています。

パティシエの1日のスケジュール

飲食業界に共通することではありますが、パティシエの仕事も朝が早く、夜が遅いことで知られています。お客さんが商品を求める時間帯に対応するためには、朝7時から仕込みを行い、夜8時まで販売や翌日の準備をしなければいけません。

パティシエの一日のスケジュール例 パティシエの一日のスケジュール例

パティシエに必要な資質

探求心

スイーツ作りは歴史が長く奥が深いです。食材の配合値を少し変えるだけでも全く違う味や舌触りに変わっていきます。パティシエには、理想のスイーツを作り上げることに一生をかけて情熱を注ぎ続けられる探求心が必要となります。

論理的思考力

論理的思考力はパティシエだけでなく調理業界全体で必要であるとされています。例えば、卵の混ぜ方ひとつとっても、何故その混ぜ方なのか、何故その速度なのか、何故その時間なのか、全てに所作には必ず理由があります。見習として経験を積む間はもちろん、一人前になってからも常にどうしたら理想の触感や味、形を実現することが出来るのかを論理的に考え、実践に落とし込む力が求められます。

体力・精神力

パティシエの仕事は基本的には立ち仕事である為、1日中立っていられる体力が必要です。また、見習い期間は短くても3年、パティシエと名乗れるようになるには平均5、6年かかります。パティシエにはすぐにあきらめない精神力が必要不可欠です。

美的センス

パティシエには繊細な美的センスも求められます。新商品の開発などでも商品の外観はお客さんの目を引くために重要な要素です。

パティシエの魅力

好きなことを仕事にできる

パティシエはスイーツ作りが好きな人であればとても魅力的な職業です。好きなことを仕事にしたいと考えている人にとって、毎日好きなことをしながら生きていくことが出来る点はパティシエの魅力の一つです。

独立開業できる

パティシエは完全実力主義の世界ですので、自分の実力次第では自分の店舗を持つことが可能です。洋菓子作りの実力はもちろんのこと、店舗を経営する能力も求められますが、自分の理想とする店舗を作ることが出来る点は魅力と言えるでしょう。

パティシエのやりがい

パティシエの最大のやりがいは自分の作った洋菓子で人を笑顔にすることが出来ることです。自分が日々修業を積むことで学んだ技術を存分に発揮して作り上げたスイーツで人を喜ばせられる事はパティシエの魅力であると言えます。

パティシエとして大変なこと

見習い期間

パティシエに限らず調理業界全体として見習い期間の大変さが挙げられます。見習い期間は覚えることが多く、給料も低いです。製菓の専門学校を卒業したからと言って、すぐに製造を任されるわけではなく、最初は雑用から始まります。パティシエの世界は完全実力主義ですので実力があれば仕事を任されます。

労働時間が長い

1日のスケジュールで紹介したように、労働時間が長いです。パティシエに限らず調理業界全体として、労働時間が長く給料が安い点は大変な点と言えるでしょう。

怪我が多い

オーブン温度はとても高熱になります。まだ熱いうちに鉄板を触ってしまいやけどをするという事は日常茶飯事です。長時間の立ち仕事でも集中力を欠いてはいけません。

まとめ

パティシエは洋菓子をつくることで、人々を幸せにすることが出来る職業です。パティシエとして働くにあたって、労働時間の長さや見習い期間の大変さは不安要素として挙げられますが、パティシエという職業のやりがいはそれらの不安要素を凌ぐものがあるといえます。また、完全実力主義の世界であるため、自分の努力次第では独立開業して高収入を狙うことが出来る点はパティシエならではの魅力と言えるでしょう。

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

パティシエとして実際に働く方にアンケートをとり、 「仕事内容」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

パティシエの 「仕事内容」の 口コミ一覧

全2件

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千葉県の20代前半女性

正社員 / 100万円以上~150万円未満 / 専門学校卒

就職先:ホテル

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    忙しいときはとても忙しくやりがいもあるのですが、仕事がない日もあり暇なときはとてもやりがいを感じない

  • ワークライフバランス

    残業が多いときは月に30時間を超えることもあるが少ないときは10時間もないことがありバラバラ

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兵庫県の30代前半女性

パートタイム/アルバイト / 100万円未満 / 専門学校卒

就職先:飲食店

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    好きなことなので、働いてる時間は楽しいです。 ある程度の会話は必要ですが、黙々と作業できる時間もあるので私には向いています。

  • ワークライフバランス

    パートですので休みたいときに休めます。 子供の夏休みなどはお休みを多めにもらえる職場ですのでありがたいです。 同じ業種でも他の店では難しいかもしれませんが。

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