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地方公務員を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年05月31日

はじめに

当記事では、地方公務員(一般行政職)になるための進路について詳しく説明しています。地方公務員として働くためには、地方自治体が行う採用試験へ合格し、採用される必要があります。地方公務員には、一般的な公務員としてイメージされる役所の職員の方は一般行政職と呼ばれる職種になります。そこで、当記事では実際に地方公務員(一般行政職)として働くために選ぶべき進路の決め方について詳しく説明していきます。

地方公務員にはどうやってなるの?

地方公務員として働くには、地方自治体が行っている採用試験に合格する必要があります。採用試験には、自治体によっていくつかの種類があります。例えば、東京都の新卒採用では、Ⅰ類A採用、Ⅰ類b採用(一般方式)、Ⅰ類b採用(新方式)、Ⅱ類、Ⅲ類といった試験区分があります。各区分は、筆記試験で出題される一般教養問題のレベルを表しており、I類A採用で大学院卒業程度、Ⅰ類b採用で大学卒業程度、Ⅱ類で短大卒業程度、Ⅲ類で高校卒業程度の難易度になっています。
また、採用試験の受験資格も各地方自治体によって多少違います。主な受験資格は年齢で、試験区分ごとに年齢制限があります。気になる方は、働きたい地域の地方公務員試験の募集要項を見てみてください。

地方公務員を目指すのに向いている進路はある?

まず、地方公務員を目指す上での進路に正解はありません。地方公務員試験への合格以外に地方公務員になる方法がないからです。そのため、進路選択をする上では、各自の考え方に適した学校を選ぶことが重要です。それでは、各進路について、メリット・デメリットを見ていきましょう。

大学のメリット・デメリット

大学に進学し、卒業後に地方公務員を目指すメリットは2点あります。まず、将来のことを考える時間がある点です。地方公務員は、定年まで勤めあげる方が大半です。そのため、地方公務員になるという決断は人生において非常に重要なものになるでしょう。地方公務員以外の進路も視野に入れながら、就職先を考える時間をもてるのは大きなメリットです。2点目は、難しい試験区分での合格を狙いやすい点です。東京都を例で考えると、Ⅰ類b採用の問題の難易度は大学卒業程度となっており、大学での学びを試験に活かすことが可能です。試験区分が難しいほど、高い給与を貰えるため、可能であれば高い試験区分での合格を狙うとよいでしょう。また、高い試験区分の方がキャリアアップという面で有利になることも頭に入れておくと良いでしょう。

一方、デメリットも2点あります。1つ目は、コストがかかる点です。大学に通うことで、4年間という時間と数百万円の学費がかかります。2つ目は、採用試験の勉強を大学の学業とは別に行う必要がある点です。試験内容は、大学で学ぶ内容とは必ずしも一致しないため、試験のために独学、予備校への通学などが必要になります。つまり、大学進学によって地方公務員への道が開けるわけではないということです。

専門学校のメリット・デメリット

専門学校へ進学するメリットは、2点あります。1点目は、地方公務員試験合格に向けて最適化されたカリキュラムです。試験内容の対策に特化した授業を、高校までと同様の授業スタイルで学びます。そのため、授業を真面目に受けることで試験合格に近づきます。2点目は、採用試験への合格メソッドを持っていることです。例えば、地方公務員試験の内容は各自治体によって違いがあります。そして、専門学校では自治体ごとに採用試験の特徴を把握しているため、効率的な合格への道筋を作ってくれるでしょう。

デメリットは2点あります。1点目は、費用です。予備校や独学に比べて、試験合格に向けたサポートが充実していることもあり、費用が高くなります。2点目は、カリキュラムが固定されているため、時間に縛られる点です。予備校や独学では、自分の生活リズムに合わせて学ぶことが可能ですが、専門学校では自分が学校のカリキュラムに合わせる必要があります。

予備校のメリット・デメリット

予備校のメリットは、主にバランスの良さになります。ある程度は自分の都合に合わせて学習計画を立てることができますし、学習サポートも充実しています。そのため、生活リズムが不規則な方、独学で勉強しきれる自信がない方にとっては1つの選択肢になるでしょう。

一方、デメリットは中途半端であることです。独学に比べると費用もかかりますし、専門学校と比べれば自己管理能力がより必要になります。そのため、試験合格までに使える費用と試験勉強の自己管理がどれだけできるかを考えてから、進路を決定するとよいでしょう。

独学のメリット・デメリット

独学のメリットは大きく分けて2つになります。1つ目は、圧倒的に安いことです。公務員試験の対策本や通信講座での勉強になるため、専門学校や予備校に比べて圧倒的に安いです。2点目は、自分の好きなように勉強できる点です。自分の生活リズムに合わせることが可能ですし、受験資格を失うまでならどんなスパンでも勉強することが可能です。

一方、デメリットは2点あります。1点目は、高い自己管理能力が必要なことです。周囲の人と一緒に勉強する専門学校・予備校と比べて、勉強のモチベーションを持続させることが大きなハードルとなるでしょう。2点目は、試験対策などの情報収集を自分でする必要があることです。専門学校や予備校では、合格するために必要な情報を豊富に持っていますが、独学の場合は情報を集めることも自分で行う必要があります。

進路はどうやって決める?

ここまで、進路ごとのメリット・デメリットについて見てきました。どの進路も一長一短で、結局どうやって選ぶのがいいかわからないという方もいるかもしれません。そのため、この章では読者の方に進路選択のイメージを膨らませてもらうべく、考え方別にオススメの進路を紹介していきます。

選択肢を沢山持ちたい人は大学!

「将来のことはよくわからないけど、地方公務員に少し興味がある」という方には、大学からの地方公務員ルートをオススメします。大学生活にはある程度の余裕があるため、様々な選択肢から丁寧に将来の仕事に就いて考えることができます。大学生活を通じて、キャリアへの考え方が変わる方は数多くいます。そのため、まだ地方公務員になることを決め切れていない方は大学への進学がオススメです。そして、地方公務員への気持ちが固まった段階で、予備校や独学などで地方公務員試験の勉強を始めれば良いでしょう。

とにかく地方公務員になりたい人は専門学校!

「地方公務員になると決めた」という方には、専門学校がオススメです。専門学校は地方公務員になるためのカリキュラムがしっかりと組まれています。また、地方公務員になるための施設ということで採用試験への対策が万全です。さらに、同じ志を持った仲間たちと日々切磋琢磨しながら試験合格を目指すことになるため、モチベーションも維持しやすいでしょう。そのため、とにかく地方公務員になりたいという方には専門学校がオススメです。気になった方は、ぜひ当サイトで専門学校について詳しく調べてみて下さい。

一人で勉強するのが心配な人は予備校!

「独学で地方公務員目指そうと思ったけど、一人で勉強できるかな」という方には、予備校がオススメです。充実した講義内容に加えて、勉強スケジュールなども担当のアドバイザーと相談しながら、試験合格を目指すことができます。そのため、独学での勉強に不安を感じる方には良い選択肢になるはずです。また、オンライン学習に対応できる予備校も多く、通学が厳しいという方でも、オンラインでの講座の受講や、学習サポートを受けることができます。独学に比べると費用がかかるものの、自分のペースで学べるのは非常に魅力的ではないでしょうか。

自由を求める人は独学!

「地方公務員にはなりたいけど、時間とお金、場所に縛られたくない」という方には独学がオススメです。自分のペースで試験合格を目指せるので、思い立ったときに始められて、もし途中で興味がなくなっても問題ありません。また、その他の公務員試験への切り替えも簡単です。そのため、地方公務員に少しだけ興味があるという方や、興味はあるけど働いているから学校には通えない方などは独学で試験対策をするのがオススメです。

まとめ

当記事を通して、地方公務員になるための進路選択について、説明してきました。地方公務員に興味のある方は、自分の進路選択についてなんとなくイメージできたでしょうか。もしそうであれば幸いです。オススメの進路を紹介してきましたが、実際に進路を選ぶときは、できるだけ多くの選択肢から進路を選べると良いでしょう。思いもよらない点に皆さんの進路決定の要因があるかもしれないからです。多くの選択肢を見た上で、最後は現地に足を運び、自分の目で確かめて、学校を選べるとよいのではないでしょうか。
当サイトでは、他にも地方公務員について様々な記事がございます。より詳しく地方公務員について知りたいと思った方はぜひご覧ください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

東京都職員採用HP
https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/
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