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消防士の仕事内容とは?仕事の魅力・やりがいを解説!

2022年03月01日

はじめに

消防士といえば、消防車を使っての消火活動が真っ先にイメージされると思いますが、消防士の仕事内容はそれ以外にもたくさんあります。
この記事では消防士の仕事を詳しく紹介すると共に、魅力・やりがい・大変なことなど、消防士にまつわる情報をお届けします。

消防士とは?

消防士の定義

まずは消防士の定義から入りますが、消防士は法律上の用語ではなく、特別な国家資格を必要としないため、法律では業務範囲に関して明記されていません。消防士は地方公務員に属し、地方公務員試験に合格した人がなれる職業であり、消火や人命救助などを主な仕事としています。

消防士の仕事内容

消防士の仕事が消火活動だけだと思っている方はいませんか。意外と知らない人も多いのですが、実は救急車に乗っている人も消防士です。消防士が活躍する場面で最も頻度が高いのは救急による出動であり、救急救命士の資格を持っていれば、医師の指示を受けて救急救命措置をすることもできます。また、事故や災害現場に駆け付けて救助活動をおこなう救助隊のメンバーも、消防士で構成されています。洪水で取り残される人を救助するシーンなど、ニュースで印象に残っている方も多いでしょう。さらには消防設備の点検など、火災を未然に防ぐための予防活動も業務の1つとなっており、消防士の仕事内容は多岐にわたります。

活躍する4つのフィールド

消防士が活躍するフィールドは消火・救急・救助・予防の4つに大きく分けられるため、ここではそれらを詳しく説明します。

1-3-1.消火
火災が発生した現場へ急行し、消防車などを用いて消火作業をする活動です。
また、消火後は火災の原因を調査することも仕事の1つとなっており、再発防止には欠かせません。
ほとんどの人にとっては、消防士としてのイメージが一番強い仕事でしょう。

1-3-2.救急
救急車に乗って、病院に着くまでの処置をおこなう活動です。
救急活動をおこなう消防士は救急救命士の資格を取っていることも多く、資格所有者は病院への搬送中、医師の指導の下で医療行為や投薬治療をすることが法律でも認められています。
この仕事を知っていれば、119番で消防車と救急車がどちらも呼べることに納得できるのではないでしょうか。

1-3-3.救助
事故や自然災害などにおいて、取り残された人を救い出す活動です。
テレビで「レスキュー隊」と呼ばれているのも、この活動をおこなっている消防士です。
さらにキャリアを積んでいくと、「ハイパーレスキュー」などと呼ばれる「特別高度救助隊」になることもできます。

1-3-4.予防(防災)
設備の点検などをおこなうことで、火事を予防する活動です。
警察官でいうところのパトロールにあたり、情報収集のためには地域の人とのコミュニケーションも欠かせません。
また、学校などで定期的におこなっている消防・防災訓練の指導も、この活動の1つに入ります。

消防士の一日のスケジュール

消防士の多くは、24時間勤務の交代制シフトを敷いています。丸1日(24時間)働いて2日休むといった流れで、勤務時間を調整します。トレーニングや訓練の時間はもちろん、就寝のタイミングであっても要請があれば随時出動が求められるため、業務中は気を抜くことが全く許されません。休日自体は多いですが、体力的にも精神的にも非常にハードな仕事です。

消防士の一日のスケジュール例 消防士の一日のスケジュール例

消防士に必要な資質

肉体面・精神面の強さ

時には命がけで人を助けなければいけない消防士は、肉体的に強くなければ務まりません。
また、人の死に直面することも1度や2度ではないことから、精神的にもタフであることが求められます。

責任感

消防士は、常に地域の方々に見られている職業でもあります。
最後まで絶対に諦めないという責任感を持ち、命を預けても良いと思ってもらえるような姿を普段から見せる必要があるでしょう。

臨機応変な判断力

よく知っているはずの場所でも、災害時は状況が一変することも珍しくありません。
救助を待つ人がパニックになっている中でも、優先順位を判断して迅速な行動に結びつける冷静さが求められます。

コミュニケーション力

救急活動では患者の症状を聞き出して医師に伝える、救助活動では逃げ遅れた人に的確に指示を出すといったやり取りが必要になります。
他の仕事におけるコミュニケーション力とは少し意味合いが違いますが、消防士に不可欠な能力です。

消防士の魅力

人の役に立てる

危険な現場で懸命に活動する消防士は、人の役に立つことを実感しやすい職業です。
消火・救急・救助などの活動は、いずれも人命救助に繋がる重要な仕事。
今も昔も子供たちのあこがれとして有名な職業ですし、人の役に立てる仕事がしたくて消防士を目指す方は非常に多いです。

体を鍛えられる

消火活動や災害地での救助活動などは完全に体力勝負なので、普段から筋トレなどのトレーニングは欠かせません。
しかも、人の命を助けるという大きな目標があるため、より一層熱を入れて毎日の鍛錬ができることでしょう。
自分の体を活かした仕事がしたいと考えている方には特に魅力のある職業です。

公務員である

一般的な公務員のイメージとは少し違うかもしれませんが、消防士も地方公務員なので待遇は安定しています。
危険な現場に出動した際の火災・救急出動手当や、深夜・休日に勤務した際の手当なども充実しているため、基本給以上の収入も期待できます。
公務員ならではの手厚い制度も、1つの大きな魅力でしょう。

消防士のやりがい

社会全体から見れば消防士の出動しない世の中が一番ですが、残念ながら消防士自身が命を張らなければならない状況は無くなりません。そんな中でも、人命救助した人やその家族からお礼を言われた瞬間は、消防士がやりがいを感じる瞬間の最たる例でしょう。それまでに助けられなかった命もたくさんあるはずですが、それを乗り越えて仕事を続け、人の命を救い、成長を実感できたときに最大のやりがいが訪れます。消防士は、人の命に関われることをやりがいと感じられる方が向いている職業でしょう。

消防士として大変なこと

体力的な厳しさ

消防士は、下手をしたら自分が命の危機にさらされることもあるため、徹底的なトレーニングは必要不可欠です。
日常的に厳しいトレーニングが待ち受けているため、体力的な負担は非常に大きいでしょう。
また、働くときは24時間体制で気が抜けないため、勤務を乗り切るための体力も必要になります。

精神的な厳しさ

担当する仕事にもよりますが、とりわけ救急隊や消防隊などは、人が命を落とす場面にも頻繁に遭遇します。
どのような状況でも目を逸らすことは許されないため、精神的な負担は計り知れないほど大きいでしょう。
悲惨な現場を目撃しても冷静に行動するメンタルの強さや、ストレス解消手段を上手く作ることが求められます。

上下関係が徹底されている

消防士には、階級に基づく上下関係が存在しています。
人の命を預かる仕事なので当然ですが、厳しい指導がおこなわれる場面も珍しくはありません。
和気あいあいとしたフレンドリーな関係を求めている方には難しい仕事かもしれません。

まとめ

消防士の仕事内容について理解は深まりましたでしょうか。
消防士の果たす役割は消火活動だけではなく、救急・救助・防災など多岐にわたります。
体力的・精神的にも厳しく責任感が問われる職業のため、誰にでも務まるわけではありませんが、その分人々から感謝もされるやりがいの大きな仕事です。
公務員で待遇が安定しているという側面もありますので、体力・精神力に自信があるという方は検討してみるのも良いかもしれません。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

大阪市鶴見消防署:消防署の1日をご紹介します!(鶴見消防署の紹介)
https://www.city.osaka.lg.jp/shobo_tsurumi/page/0000511071.html

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

消防士として実際に働く方にアンケートをとり、 「仕事内容」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
消防士の「仕事内容」の満足度
★★★★☆ 4.1 (72件)

消防士の 「仕事内容」の 口コミ一覧

全72件

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北海道の30代後半男性

正社員 / 650万円以上~700万円未満 / 専門学校卒

就職先:消防署

仕事内容の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容

    24時間勤務なので、体調管理が大変です。体調を整えるために努力しています。

  • ワークライフバランス

    残業もときどきありますが、休みもあるため、こどもに時間が使うことができます。

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兵庫県の40代男性

正社員 / 750万円以上~800万円未満 / 高卒

就職先:消防署

仕事内容の満足度 ★★★★★ 5.0
  • 仕事内容

    色々と大変な所は多いですが、やりがいがある仕事であり、自分自身に合った職業であると実感しています。

  • ワークライフバランス

    24時間勤務でしんどい事も多くありますが、平日の休みも多くあるから、不自由は感じません

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静岡県の40代男性

正社員 / 750万円以上~800万円未満 / 高卒

就職先:消防署

仕事内容の満足度 ★★★★★ 5.0
  • 仕事内容

    安定した給料が確保できること。市民から信頼される職業であること。家族に自慢できる職業であること

  • ワークライフバランス

    平日休みがあり、土日では混雑や渋滞で行けないところも、行けるという利点があるのが良い

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長崎県の30代前半男性

正社員 / 550万円以上~600万円未満 / 大学卒

就職先:消防署

仕事内容の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容

    人を助ける仕事で、なんかした時にありがとうって言ってもらえることは本当にやりがいがあるなーと思う

  • ワークライフバランス

    今の職場環境はかなり良くて、残業などもほぼないのでその点はかなりいいと思っている

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大阪府の30代後半男性

正社員 / 650万円以上~700万円未満 / 大学卒

就職先:消防署

仕事内容の満足度 ★★★★★ 5.0
  • 仕事内容

    人のいのちを救うという誰にも出来ないことを仕事にしてるやりがいは他の仕事では味わえない

  • ワークライフバランス

    休みでも災害があれば、出勤しないといけない仕事でそこを考えるとオントオフの付け方は難しい

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