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警察官に必要な資格とは?取得するメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

警察官になるのに必要なのは、警察官採用試験への合格です。そのため、警察官になるのに必要な国家資格はありません。警察組織は警察庁と都道府県警察の2つに分かれており、国家レベルの警察組織を警察庁、都道府県レベルの警察組織を都道府県警察と呼びます。当記事では、主に都道府県警察に所属する警察官について、警察官採用試験の詳細や警察学校の概要など「警察官になるまで」について説明します。是非ご覧ください。

警察官になるにはどうすればいい?

警察官になるには、国家公務員試験へ合格し警察庁に採用されるか、地方自治体が実施する警察官採用試験(地方公務員試験)へ合格するか、のいずれかになります。警察庁に所属する警察官はいわゆるキャリアと呼ばれ、国家公務員になります。警察庁の警察官になるための試験は、国家公務員試験と採用面接(いわゆる官庁訪問)の2つになっており、警察官採用試験という言葉は使いません。一方、都道府県警察に所属する警察官はノンキャリアと呼ばれ、地方公務員になります。当記事では、都道府県警察に所属する警察官になるための方法について説明していきます。
先述のとおり、警察官は国家資格ではありません。そのため、警察官とは治安維持などに関する専門的な能力を有する公務員という位置付けになります。それでは、都道府県警察の警察官になるための警察官採用試験について詳しく解説していきます。また、警察官として現場で働く前に通う警察学校についても後述します。

警察官採用試験って何?

前述のとおり、警察官採用試験は都道府県警察の警察官になるための方法です。警察官は、子どもの憧れの職業の1つでもあり、非常に人気の高い職業です。しかし、警察官になるためには採用試験に合格する必要があります。では、そんな警察官採用試験について詳しくみていきましょう。

警察官採用試験の概要、受験資格って何が必要?

警察官採用試験は各地方自治体で実施され、難易度別にいくつか試験区分が分かれています。そして、この試験区分ごとに受験資格に違いがあります。主な受験資格は年齢で、おおよそ18歳から35歳前後までが受験資格を保有しています。年齢に加えて、地方自治体や試験区分によって学歴が必要になる場合もあります。また、性別で採用枠が違う点も知っておくと良いでしょう。受験資格は自治体によって多少違うため、気になった方は興味のある自治体の採用試験について調べてみると良いでしょう。
ここでは、警視庁を例に解説します。ちなみに、警視庁とは東京都の警察本部のことで、警察本部は各都道府県警察に1つあります。試験は例年複数回実施され、令和3年度の警視庁の採用試験は春・秋・冬の3回ありました。試験は1次試験と2次試験に分かれており、1次試験が主に筆記試験、2次試験が主に面接試験と体力検査になります。ちなみに、警察官ではありませんが警察行政職員向けの採用試験もあります。警察行政職員とは、警察業務のサポートをする仕事で事務職と技術職に分かれます。警察行政職に対しても、専用の採用試験があります。
それでは、1次試験の筆記試験から説明していきます。警視庁では、Ⅰ類が大学卒業程度、Ⅲ類が高校卒業程度を対象とした試験になっています。複数ある選択肢から正解を選ぶ教養試験や論文試験などが実施されます。自治体によっては、短大卒業程度の試験区分を設置している場合もあります。そして、1次試験に合格すると2次試験に進みます。2次試験では、面接試験・体力検査などが試験内容として設定されています。以上の試験にすべて合格することで、警察官として採用されます。

警察官採用試験って難しい?

警察官採用試験は公務員採用試験の中では、難しい部類に入るでしょう。理由としては、採用倍率の高さです。警察官は人気の職業であるため、採用倍率が10倍を超えることもあります。例えば、令和元年度の警視庁の採用試験の結果を見てみると、男性のⅠ類で4.9倍、Ⅲ類で12.3倍、女性のⅠ類で9.0倍、Ⅲ類で15.6倍となっています。また、地方の採用試験では、採用人数の少なさから警視庁よりもさらに高い倍率になることも少なくないようです。さらに、警察官採用試験が難しい理由として、試験科目の多さもあげられます。筆記試験に加えて、面接試験、体力検査もあるため、個別の対策が求められます。

警察官採用試験の対策はどうすればいい?

対策方法としては、独学、予備校へ入学、専門学校へ入学の主に3つの方法が考えられます。独学で学ぶ場合、公務員試験対策のテキストや通信講座の受講などで学習することになります。独学の場合、学習にかかる費用と学習スケジュールの自由度に大きなメリットがあります。そのため、高校・大学生活を送りながら勉強する場合などに適しているでしょう。予備校や専門学校で試験対策を行う場合、学校に通って学習することがメインになります。予備校や専門学校での対策は、論文試験や面接試験といった独学では対策が難しい範囲もしっかりと対策することができるでしょう。予備校と専門学校の違いとしては、予備校の方が時間に都合をつけやすく、専門学校の方が長い時間をかけて対策をできる傾向にあります。当サイトでは、警察官を目指せる専門学校を調べることができます。ぜひ調べて見てください。

警察学校って何?

警察学校とは?

警察学校とは前述のとおり、警察官採用試験に合格後、現場で働く前に基礎訓練を行う学校で、警察職員を養成するための教育機関になります。一般企業で例えると、新入社員の新卒研修の場ということになります。警察学校は都道府県などに設置されており、現場で必要な能力を獲得するため、採用後半年から一年ほどの間学ぶ場所になっています。

警察学校って何を学ぶの?

警察学校では業務に必要な知識を決まったカリキュラムに沿って学びます。例えば、座学を通して、職務遂行に必要な基礎知識である法学や一般教養などを学びます。また、警察礼式や部隊行動などの訓練を行う教練もカリキュラムの1つです。更には、現場での執行力を高めるために、柔道や剣道、合気道といった武道の訓練や、拳銃の扱い方を学ぶのも重要な学習項目になります。以上のカリキュラムはいずれも警察官として働くには必須の内容になっているため、一生懸命学ぶことが重要です。また、共同生活などを通して、規律の順守や心得など警察官として、また社会人として必要な素養を身に着けます。そして、警察学校でのカリキュラムを終了後、現場に配属され、警察官としての仕事が始まります。

警察学校って厳しい?

警察学校での生活は多くの困難があるでしょう。警察官としての仕事内容を遂行するためには、相応の訓練が必要不可欠だからです。しかし、この警察学校での訓練を通して、一人前の警察官としての基礎を獲得することができるはずです。また、一緒に訓練を頑張る同僚、熱心な指導をしてくれる教官の方とともに、日々警察官としての能力をレベルアップさせることで大きな達成感を得られるでしょう。厳しい教官もいるかもしれませんが、その分自分の成長につながるはずです。各都道府県警察のHPなどで警察学校の様子を知ることができます。気になる方はぜひ調べてみて下さい。

まとめ

当記事では、警察官になるまでについて説明してきました。警察官は、非常に人気の高い職業であるため、採用試験も決して簡単に合格することはできません。しかし、非常に大きなやりがいと安定した生活を送れることは確かです。当記事を読んで、さらに興味を持った方はぜひ当サイトにある警察官のその他の記事もご覧ください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

警視庁HP
https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/saiyo/2021/recruit/info-police.html#date
警察庁
https://www.npa.go.jp/about/overview/sikumi.html
厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/140
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