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グラフィックデザイナーになる方法、仕事内容、必要な資格、年収等を解説!

2022年03月01日

はじめに

本記事では、グラフィックデザイナーという職業について、給料やなり方を総合的に紹介します。詳細については項目ごとの記事をご覧ください。

グラフィックデザイナーとは

グラフィックデザイナーの仕事内容

グラフィックデザイナーとは、写真やイラスト、文字などを駆使して、ひとつの紙媒体にデザインを構成する仕事です。クライアントの要望を元にデザインの方向性を企画していきます。そしてイラスト専門ツールやソフトを駆使して、新聞や雑誌の広告、商品のパッケージや看板などのデザインをしていきます。

グラフィックデザイナーのやりがいと魅力って?

自身が手掛けた作品を世に発信することができる上に、作品を通じてクライアントの商品の売上に貢献できる点は、グラフィックデザイナーならではの魅力です。また、近年ではグラフィックデザイナーの需要が増加しており、制作会社やメーカーでの勤務に加え、個人で独立開業する機会も増えています。実力をつけることで活躍の場が広がり、より多くの人の役に立つことができます。

グラフィックデザイナーの給料

他の業種より高い?低い?

厚生労働省による令和2年度賃金構造基本統計調査では、グラフィックデザイナーを含むデザイナーの平均年収は約460万円でした。
一方、国税庁による同年度の民間給与実態統計調査では、日本人全体の平均年収は433万円との結果が示されており、グラフィックデザイナーの給与水準はこれと比較して30万円ほど高いことが分かります。

年齢×性別の比較

厚生労働省の調査によると、グラフィックデザイナーの平均年収は年齢と共に上がっていく傾向が見られます。ただし、他の職業と比較すると上昇具合は緩やかです。また、女性よりも男性の方が平均年収は多くなる傾向にあります。例えば、女性の平均年収が最も高くなる50歳から54歳にかけては、女性の平均年収が約496万円であるのに対し、男性では約640万円を記録しています。

グラフィックデザイナーになるには?

高校卒業後の流れ

グラフィックデザイナーになるには、(1)デザインを学べる大学や専門学校に通う、(2)独学で必要知識を習得する、(3)未経験者を受け入れてくれる企業に就職する、の3つの選択肢があります。いずれの選択をしても、ほとんどの方は制作会社に就職します。

学歴・資格は不問!

グラフィックデザイナーになる上で取得必須な資格はありません。実力と実績がものを言う世界のため、学歴も重視されません。ただし、「大手企業に勤めたい」「名前の通るデザイナーになりたい」という場合は、有名美術大学を卒業していることが圧倒的に有利になります。

グラフィックデザイナーになりたい!おすすめの進路は?

なんとなく興味があるなら!独学で!

独学の場合、一般的な四年制大学への通学と並行して技術を習得することが可能です。グラフィックデザイナーとして生きることを決めかねているのであれば、四年制大学へ進学し、就職先の選択肢を多数残しておくのも良いでしょう。

意志が固いなら!デザイン系の大学・専門学校へ!

デザイン系の学校では、第一線で活躍しているプロのグラフィックデザイナーの方と交流する機会や、有名企業と共同でデザイン制作に携わる機会などが用意されています。そのため、実際に働くときのイメージが掴みやすくなる上に、グラフィックデザイナーとしての目標を見つけることができます。

専門学校選びのポイント3選!

産学連携プロジェクトは用意されているか

産学連携プロジェクトとは、企業と学生が共同で商品の開発・制作を行う機会のことです。デザイナーは、センスや技術以外にも、顧客を説得するためのプレゼンテーション能力などが求められる仕事です。産学連携プロジェクトを通じて実際のビジネスの現場を知ることで、教室では学びきれない力を鍛えることができます。

講師は一流企業でのデザイナー経験があるか

企業での経験を積んだ講師の場合、現場で活躍すること前提とした教育を提供してくれます。また、過去に在籍していた企業やデザイナー業界における知り合いを紹介してもらえる可能性があります。

大手企業への就職実績はあるか

デザイナーの多くは制作会社に就職します。ただし、小さい制作会社の場合は無名商品に関する依頼しか来ません。有名な食品のパッケージやショッピングモールのポスターなどを手掛けたいのであれば、大手メーカーや大手制作会社へ卒業生を輩出している学校に行きましょう。業界における信頼が厚い学校を卒業している方が、就職活動で有利なためです。

グラフィックデザイナーのキャリアアップ方法

知識やスキルのレベルを上げる

デザインには流行があるため、新しい情報にアンテナを張る姿勢は大切です。蓄積された感性とアイデアの融合により、現代に合う新しいデザインを生み出すことができます。また、PhotoshopやDTP検定といった資格の保持者を優遇する企業が多いことから、活躍の場を広げる上ではこれらの取得もおすすめです。

職場を変える

制作会社によっては担当する商品の系統が偏っているため、様々な会社を経験することで担当領域を広げることができます。また、海外進出も手段の一つです。アメリカやオーストラリアの企業では日本の2倍近くの年収が期待できます。ただし、クライアントの要望を深く理解するための高い英語力や、海外で働く際に必要な就労ビザの取得などが課題として立ちはだかります。そのため、海外で活躍する日本人のグラフィックデザイナーは少ないのが現状です。

まとめ

グラフィックデザイナーは、紙媒体にデザインを施すお仕事です。グラフィックデザイナーになるために必要な資格や学歴はありません。ただし、グラフィックデザイナーとして働く覚悟ができているのであれば、デザイン系の大学・専門学校への進学がおすすめです。

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

グラフィックデザイナーとして実際に働く方にアンケートをとり、 仕事に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
グラフィックデザイナーの満足度
総合満足度
総合満足度とは?
各項目(仕事内容・ワークライフバランス・年収・仕事の将来性・女性の働きやすさ)の合計点数の平均をとった点数です
★★★☆☆ 3.3 (39件)

グラフィックデザイナーの 口コミ一覧

全39件

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東京都の30代前半女性

正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 大学卒

就職先:広告制作会社

総合満足度 ★★★☆☆ 2.8
  • 仕事内容 (満足度4

    形のないものを形にする仕事なので、決まった道が無いのが苦しいところではあります。 しかしその分、仕上がったものに対して喜ばれたりするととてもやりがいを感じます。

  • ワークライフバランス (満足度3

    制作会社は残業が多いと聞きますが、今の会社では殆ど全く残業が発生しないので、定時に上がれるのは良いところです。

  • 年収 (満足度2

    今所属している会社は昇給する制度がないので、どれだけ自分がステップアップしても待遇に表れないので大変不満です。

  • 仕事の将来性 (満足度2

    給料が上がらない理由の一つに、デザイナーの仕事が少なくなっているからなのかと不安を感じる時があります。

  • 女性の働きやすさ (満足度3

    近い年齢の女性が少ないのと、まだ設立から数年の会社なので、体制が整っていない面もあり、例えば急に妊娠したりした時に対応に不安があります。

  • なぜその仕事に就いたのか

    大学でデザインを学んでいたので、特技を活かした職に着きたかったからです。 世に自分が手掛けたものが広まるの事で、人の役に立てる事がしたいと思いました。

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香川県の20代後半女性

個人事業主 / 100万円未満 / 大学卒

就職先:個人事業主

総合満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容 (満足度5

    クライアントに制作物を褒めていただけたとき、やりがいを感じる。また制作物でクライアントの求める成果(お問い合わせがあったなど)が出たときに自分の作ったものが人の心を動かせたと感じる。

  • ワークライフバランス (満足度4

    個人事業主なので自由に休みが取れる。その代わりに勤め人が受けられる福利厚生は無い。(有給産休育休や手当金など)

  • 年収 (満足度2

    下流工程になるので買い叩かれやすい。契約書をきちんと結んでいないと、いざ支払いとなったときに値下げをされたりするが、契約書を面倒がる人も多い。(実際面倒である) 広告代理店や印刷会社と提携でもしなければ安定収入にはならない。

  • 仕事の将来性 (満足度4

    AIによるイラストレーションやデザインが生まれる見込みがある。ただし、完全に置き換わることは無い。また紙媒体も消滅はしないが減少傾向である。

  • 女性の働きやすさ (満足度5

    女性が比較的多い業界であるため、男性と同じく信頼も得られる。女性であることが理由の働きにくさは感じたことがない。

  • なぜその仕事に就いたのか

    昔から絵を描くことが好きでしたが、自分を表現するアートではなく顧客の求めるものを提供するデザインの方が自分に向いていると思ったから。デザインで手の届く範囲の世の中を少し良くしたい。

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愛知県の40代男性

正社員 / 350万円以上~400万円未満 / 大学卒

就職先:自動車販売

総合満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容 (満足度4

    制作にやりがいを感じます。しかし、良い案がなかなか浮かばないときに、それをどう乗り越えていくかが大きな課題です。

  • ワークライフバランス (満足度3

    業界全体で残業時間は多いと思います。出勤時間や帰宅の時間は日によって異なります。

  • 年収 (満足度2

    過酷さの割には年収は低いと思います。経験年数があがるにつれて、年収の上がり幅はおおきと思います。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    社会的には重要な役割を果たしており、将来性はあると思います。技術の発展により、その点でも将来性はあると思います。

  • なぜその仕事に就いたのか

    デザインができる仕事につきたいと思ったからです。具体的にはデザインの経験を経て、今の自分がいます。

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福岡県の40代男性

正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 大学卒

就職先:広告制作会社

総合満足度 ★★★★☆ 3.5
  • 仕事内容 (満足度4

    自分がこだわった部分を発注先の担当者が気に入ってくれた時などの達成感・満足感はこの仕事をやっててよかったと思います。

  • ワークライフバランス (満足度3

    業界全体で当たり前になっていますが、残業時間・就業時間が多いのが3点にした主な理由です。

  • 年収 (満足度4

    前職の給料よりも多くなり、年間休日も増えた割には給料も増えたので満足しています。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    紙媒体の減少により、デザインの幅が狭くなってきているのが現状です。WEBへの移行が必然になってきています。

  • なぜその仕事に就いたのか

    デザインを作り仕事が好きで、自分がデザインしたもので人々が笑顔になるのが嬉しいからです。

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東京都の40代男性

正社員 / 550万円以上~600万円未満 / 専門学校卒

就職先:広告代理店

総合満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事内容 (満足度3

    比較するものがないので正直分からない。自分であると思えばあるし、ないと思えばない。いかようにでもなる。

  • ワークライフバランス (満足度3

    コロナの影響で働き方が大きく変わった、個人的には良いが企業にとっては良いか分からない。企業自体がもっと大きく変わる必要があると思う。

  • 年収 (満足度3

    多い方がいいに越したことはないが、今の日本では賃金が10年以上がってないし、これから上がる見込みもない。

  • 仕事の将来性 (満足度3

    ここ数年で大きく変わった、コロナの影響でさらに大きく変わった、どうやって世の中のニーズを掴むかこれから問われる。

  • どのように専門学校を選んだか

    上京したかったので、場所が1番の理由で、次は入学が簡単な事(試験など無く願書を出せば誰でも入れる)。

  • なぜその仕事に就いたのか

    なんとなく子供の時から漠然とその仕事をしようと思っていた。興味もあったし、自分に向いていると思っていた。

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