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グラフィックデザイナーのキャリアアップの方法は?仕事の現状と将来性を解説!

2022年03月01日

はじめに

グラフィックデザイナーの需要が増してきている近年では、(削除)活躍の場も広がりつつあります。変わりつつあるグラフィックデザイナーのキャリアについての未来を考えるには多くの情報も必要かと思います。この記事ではグラフィックデザイナーの現状と将来性について、またキャリアを築いていくうえで大切な情報をご紹介します。

現状について

グラフィックデザイナーの現状について

グラフィックデザイナーは書籍の表紙や商品のパッケージ、ポスターや看板などといった広告におけるデザインを担う仕事です。就業先としては広告代理店や広告制作会社が多く、次いでデザイン事務所が主な職場となります。そんな業界も広告費削減を求める企業の増加により市場は極めて低迷しており、広告業界全般が昇給の見送りや、賞与の削減などせざるを得ない状況です。中小企業となると、経営困難で先行き不透明なのも現状です。しかし近年ではWeb分野でのグラフィックデザイナーの需要が増えてきているうえ、ゲーム業界などにおいても高いスキルやクオリティを持ち合わせたデザイナーが求められています。グラフィックデザイナーでは、働く環境を紙媒体からオンラインの電子媒体に変化させることで、まだまだ需要が伸びています。

グラフィックデザイナーの業界が直面している課題について~キャリアチェンジ~

これまで、広告や出版業界において「紙媒体」での仕事をしてきたグラフィックデザイナーですが、近年では広告宣伝費の削減や市場低迷があります。紙媒体のみを扱う中小の広告代理店や制作プロダクションなどは、経営していくのがやっとなのが現状です。そのため、今後はグラフィックデザイナーの環境も変化していくことが予測されます。近年ではインターネット市場が拡大しているため、Webにおけるグラフィック表現の仕事の需要が急激に伸びています。グラフィックデザイナーも、Web関係のデザイン業務を依頼されることが今後増えていくと予測されています。デザインの基礎やグラフィックソフトの知識もすでに持ち合わせているため、WEB業界に溶け込みやすいと言えます。こうしたグラフィックデザイナーの基礎スキルを活かせば、Webと紙を結合させた業務がこなすことも可能になります。WEBと紙のデザインを統一させた求人案件も現状増えてきている傾向にあるので、活躍できる場は広がりそうです。

社会変化がもたらすグラフィックデザイナーの需要の増加

課題の部分でご紹介したように、今後も「紙媒体」におけるグラフィックデザイナーの需要の減少は続いていく見込みですが、インターネットを活用した電子媒体では需要が伸びています。厚生労働省の一般職業紹介状況(令和3年8月分)によると、美術家・デザイナー等の有効求人倍率は6.3倍となっています。Web制作会社などデザインに関わる分野では、正社員のポストだけでなく業務委託という形で求人募集をしていることもよくあります。経験年数だけでなくAbobeなどデザインツールを使用できると、より採用で有利になるでしょう。

女性のグラフィックデザイナーが活躍する場が増える?!

近年では女性向けの商品企画が強く求められる時代に変化してきています。女性専用商材やサービスという女性に特化したデザインを求める場において、女性グラフィックデザイナーが活躍することは大いに考えられるでしょう。消費するターゲットを女性に絞った業態では、女性目線でのグラフィックデザインができることは、大きな強みになると考えます。

グラフィックデザイナーのキャリアのスタート~就職先~

広告代理店

広告代理店とは、手がけている新聞・雑誌、テレビや映画で広告枠がありクライアント先であるメーカーやスポンサーに提供することで手数料を得ている会社です。近年ではインターネット上の広告もでてきたため、大半の代理店が制作部を持ち、グラフィックデザイナーも社員として活躍しています。大手広告代理店に就職できれば比較的高い給料が得られ、将来性にも期待できるでしょう。

Web制作会社

Web制作会社とは、Webサイトの制作や広告クリエイティブの作成のほか、Webシステムやアプリ開発を行う企業をいいます。Web制作会社では、Webサイトのデザイン制作や広告LPの作成、UIUXの設計から改善など幅広くデザインに携わります。

デザイン事務所

デザイン事務所は、企業で経験を積み上げ、高いデザインスキルや管理能力を持った個人デザイナーが独立して立ち上げており、小規模の会社が多いです。デザイン制作をクライアントから受注し多岐にわたるカテゴリーのデザインを担っています。業務の内容の特徴がでやすいので、ホームページで事業内容など、どんなコンセプトで活動しているのかをチェックすると、事務所の個性をつかみやすいです。

企業のデザイン部

企業の広告宣伝部やデザイン部に所属し、インハウスデザイナーとして、自社製品などのデザインを担います。
自社での仕事がメインとなるため、制作会社のような急な案件や厳しい納期はなく、安定した収入も得られることが多いです。大企業では、アートディレクターといった管理職としてのキャリアアップの道もあります。

フリーランス

正社員として実務経験を積んだ後、自宅やマンションなどを事務所として、仕事を請け負います。
自分の得意な分野で経験を活かした仕事の選択ができますが、営業活動や予算管理など全て自分で行わなければならず、収入は不安定になりがちです。

グラフィックデザイナーのキャリアアップの仕方

グラフィックデザイナーとしての技術を高める

デザインには流行があるため常に学ぶ心を忘れず、新しい情報にアンテナを貼って収集する姿勢はとても大切です。そうして蓄積された感性とアイデアを融合させて現代に合う新しいデザインを生み出すスキルが身に付けば、結果的に収入面も上がっていきます。

資格を取得する

グラフィックデザイナー向けの資格はいろいろありますが、やはりPhotoshopやIllustrator、DTP検定と言った資格を所持している方を優遇歓迎としている企業が多いです。仕事をしていく中でも、こういったイラストを制作するのに必要な資格を持っていると、活動の幅も広がり、より精度な作品作りにつながると考えられます。

アートディレクターになる

企業に就職すると、まずグラフィックデザイナーからの業務がスタートします。そこで一人前として認められると、アートディレクターとしてのキャリアアップが臨めます。グラフィックデザイナーを統括する立場になり、デザイナーの作業を管理し、修正指示やディレクションといった仕事内容になります。

転職

転職により企業先を変えることも、キャリア形成の選択肢として有効です。デザイナーとして担当領域を広げたい、給料を増やしたいという考える方もいます。転職することで、それをきっかけに今までの企業で実現できなかったことが可能になることも考えられます。

グラフィックデザイナーの海外進出

最もシンプルな海外進出は、現地企業に直接応募して就職することです。アメリカ・ヨーロッパの企業に決まれば、年収は日本の2倍近くの年収が期待できます。語学力も必要となってきますので、ビジネスで使う言語はあらかじめ学んでおく必要はあります。他の方法だと、グローバル展開している日本企業に就業すると、異動で海外の支店に赴き仕事をする機会がでてきます。また外資系企業だと、海外の本社や他国の支店など、幅広い地域で働くことも可能になります。海外勤務を経験し、キャリアを積めば今後のキャリア形成にも大きく役立つでしょう。

まとめ

グラフィックデザイナーとしてキャリアを積んでいく道は数多くあります。広告が紙からWebへと業態変化するのに伴い、必要なスキルも徐々に変化しています。日々デザインについてスキルを伸ばしていく意識も重要になりそうです。自分がデザインで生計を立てていくために、どのようなキャリアが自分の望む道であるかをしっかり見極めるようにしましょう。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000835254.pdf

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

グラフィックデザイナーとして実際に働く方にアンケートをとり、 「キャリア・将来性」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
グラフィックデザイナーの「キャリア・将来性」の満足度
★★★☆☆ 3.1 (39件)

グラフィックデザイナーの 「キャリア・将来性」の 口コミ一覧

全39件

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東京都の30代前半女性

正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 大学卒

就職先:広告制作会社

キャリア・将来性の満足度 ★★☆☆☆ 2.0
  • 仕事の将来性

    給料が上がらない理由の一つに、デザイナーの仕事が少なくなっているからなのかと不安を感じる時があります。

  • 女性の働きやすさ

    近い年齢の女性が少ないのと、まだ設立から数年の会社なので、体制が整っていない面もあり、例えば急に妊娠したりした時に対応に不安があります。

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香川県の20代後半女性

個人事業主 / 100万円未満 / 大学卒

就職先:個人事業主

キャリア・将来性の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事の将来性

    AIによるイラストレーションやデザインが生まれる見込みがある。ただし、完全に置き換わることは無い。また紙媒体も消滅はしないが減少傾向である。

  • 女性の働きやすさ

    女性が比較的多い業界であるため、男性と同じく信頼も得られる。女性であることが理由の働きにくさは感じたことがない。

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愛知県の40代男性

正社員 / 350万円以上~400万円未満 / 大学卒

就職先:自動車販売

キャリア・将来性の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事の将来性

    社会的には重要な役割を果たしており、将来性はあると思います。技術の発展により、その点でも将来性はあると思います。

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福岡県の40代男性

正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 大学卒

就職先:広告制作会社

キャリア・将来性の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事の将来性

    紙媒体の減少により、デザインの幅が狭くなってきているのが現状です。WEBへの移行が必然になってきています。

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東京都の40代男性

正社員 / 550万円以上~600万円未満 / 専門学校卒

就職先:広告代理店

キャリア・将来性の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事の将来性

    ここ数年で大きく変わった、コロナの影響でさらに大きく変わった、どうやって世の中のニーズを掴むかこれから問われる。

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