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グラフィックデザイナーに必要な資格とは?取得するメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

グラフィックデザイナーは、よく目にする雑誌や新聞の広告、看板やチラシといった印刷物のデザインをします。デザイナーの中でも注目されているグラフィックデザイナーについて、詳しく解説します。

グラフィックデザイナーとは?

グラフィックデザイナーの仕事内容

グラフィックデザイナーとは、広告やカタログ、ポスターなどの印刷物のデザインに関わる職業です。広告代理店や広告制作会社、メーカーの広告宣伝部で活躍します。クライアントの要望をもとに、それにマッチするデザインを考案することが主な業務内容です。グラフィックデザイナーの多くは美術系の大学やデザイン系専門学校でデザインの理論やグラフィックソフトの扱い方などを学び、作品制作をこなしスキルを高めてから職に就いています。資格取得は必須ではありませんが、業務に関連する資格は存在します。

グラフィックデザイナーとWebデザイナーの違い

グラフィックデザイナーの仕事は、紙媒体にて発信することが多く、イラストや図、文字などのグラフィック要素を用いてデザインをしていきます。媒体については、チラシや看板、雑誌、商品パッケージなど多岐にわたります。一方WEBデザイナーの場合は、デザインをパソコンやスマートフォンといったデジタル媒体でWEBサイト上に表示されるデザインを作ります。WEBサイトを作るためのコーディング知識と技術も併せて必要になります。

グラフィックデザイナーの歴史

日本で最初のグラフィックデザイナーとして有名な橋口五葉は、明治末期から大正時代に活躍した装幀家です。当時の有名な作家である夏目漱石や泉鏡花の装幀を手がけたのを皮切りに、1911年の三越呉服店のポスター「此美人」で大きな注目を集めデザイナーとしてとても優れていました。また1978年には、日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA)設立されました。歴史はまだ浅いですが、アイデアを形にし、最先端の感性を発信する団体として成長しています。

グラフィックデザイナーに関する資格の例

アドビ認定プロフェッショナル

あらゆるデザインや画像作成を使いこなせる基本的なスキルや技術が身につきます。アプリケーションの機能が理解でき、制作効率UPにも役立ちます。またデザインの現場で使われている専門用語も習得できます。世界共通のグローバルな資格試験で、認定されたスキルは世界中で通用するというメリットもあります。

Photoshopクリエイター能力認定試験・Illustratorクリエイター能力認定試験

どちらもサーティファイ社の主催による認定資格試験です。Photoshopの基本的な操作や画像編集や加工を行って、ひとつのコンテンツが製作できるかを証明する資格です。スタンダードとエキスパートの2種類に分かれており、ソフトを操作したデザイン制作能力を測れます。またIllustratorも、新規ドキュメントからグラフィックコンテンツを作成できるかを測る資格です。限られた時間内で求められたコンテンツを制作する操作スキルと、指示を正確に読み取り形にする問題解決力を証明できます。

DTP検定/DTPエキスパート検定

株式会社ワークスコーポレーションが主催するDTPエキスパートは社団法人日本印刷技術協会の認定試験です。受験資格は必要なく、誰でも受験することができます。DTP検定ではパソコンのwindowsとMacの違い、パソコンのデザインソフトの認知度合いを証明できます。またDTPエキスパートは、印刷工程や色の知識の勉強も求められます。

その他の資格の例

文部科学省が主催する「色彩検定」があります。色に関する幅広い知識や技術が試されます。色を学びルールに従っていくことで、根拠を持った色彩配置ができ、現場でも大いに役立ち活用の幅も広いです。

グラフィックデザイナーの資格を取るメリットは?

グラフィックデザイナーとしての業務に役立つ

グラフィックデザイナーの業務を遂行するにあたって、デザイン能力とイラストのソフトを使う技術は必要不可欠です。色の配置や構図を決めるデザインのルールを学び、流行に沿ったデザインに仕上げるために励むことで能力を最大限に発揮するのに役立ちます。またソフトを使う技術は、業務効率に繋がりますので、PhotoShopやIllustratorといった専門的ソフトを使いこなせるようになるのもメリットの一つです。

厚遇につながりやすい

世界中のクリエイターが使っているアプリケーションのスキルを得ることで、世界共通のグローバルな企業への就職に有利になります。また、厚遇な職場に就くためのアピール材料として活かせます。

おすすめの資格は?

グラフィックデザイナーの資格を比較

検定によってそれぞれ内容は異なりますが、基本的に仕事に役立つ技術を含む内容となっています。アドビ社(Adobe Inc.)のHPによると、基本的な利用スキルを証明する資格と謳われています。Adobe製品スキルは企業でも実務に役立ち、就職やキャリアアップにも最適です。またDTP検定では、印刷物制作の総合的知識が身に付きます。的確な指示や確認を行える人材には多くの活躍の場がある現状を踏まえ、印刷物を管理する役職での活躍も期待できる内容になっています。

グラフィックデザイナーの資格の基本情報の比較表 グラフィックデザイナーの資格の基本情報の比較表

どれがおすすめ?

上記に挙げた3つの中のオススメは、ソフトウェア活用能力認定委員会が主催する「Photoshopクリエイター能力認定試験・Illustratorクリエイター能力認定試験 」です。この資格は世界基準のグラフィックツールの活用能力を測り評価するものです。画像ファイルの作成や、コンテンツ制作に関わるスキルを認定してくれるため、受験者も年々増加傾向にあります。写真を加工できる、イラストが描けるソフトを自在に操れるというスキルはやはりグラフィックデザイナーにとって必要不可欠なため、取得していると業務でも有利でしょう。広告ポスター、商品パッケージ、ロゴマークのデザインなど作成する際にも、操作スキルの武器として大いに活かすことができます。

グラフィックデザイナーの資格を取るには?

Adobe.incアドビ認定プロフェッショナル

アドビの対策教材を購入して独自に勉強する方法と、学校やパソコンスクールで対策講座を受講して試験に挑むやり方があります。対策教材はアドビ公式ページからも、購入できます。購入に関する各種情報も「ご利用ガイド」によって詳しい説明があります。

ソフトウェア活用能力認定委員会Photoshopクリエイター能力認定試験・Illustratorクリエイター能力認定試験

エキスパートでは標準学習時間は22時間、スタンダードでは24時間となっています。
試験対応書籍もウイネットWebサイトにて購入することができます。

公益社団法人印刷物技術協会DTP検定/DTPエキスパート検定

DTP検定の各種ごとの公式ガイドブックがあり、独学で学びたい人を想定した構成となっています。各分野の基礎知識とテクニックを学習することができます。試験対策としては、解答・解説付きの過去問題集をやっていけば、効果的な学習が望めます。ガイドブックは全オンラインショップで購入できます。

まとめ

グラフィックデザイナーとして要求される能力および知識は、時代と共に変化を続けています。民間資格がいくつも存在し、必ずしも学校に通う必要はありません。仕事自体は資格なしでも求人はあるため、働きながら資格勉強をして実務に役立てていくのもいいかもしれません。専門学校に通う場合は、ひとつのコンテンツを作り上げる工程を学べますので、実務で大いに活かせることが期待できるでしょう。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

アドビ(アドビ社(AdobeInc.)
https://adobe.odyssey-com.co.jp/index.html
ビジネス能力検定サーティファイ(ソフトウェア活用能力認定委員会)
https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/
DTP検定/DTPエキスパート検定(公益社団法人日本印刷技術)
https://www.jagat.or.jp/cat5/dtp/guidelines
Photoshopクリエイター能力認定試験
https://www.sikaku.gr.jp/ns/ps/introduction/

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