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ファッションデザイナーに必要な資格とは?取得するメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

服やバッグ、その他帽子などファッショングッズに興味のある人は、ファッションデザイナーを志したいと思う人も多いでしょう。しかしファッションデザイナーの仕事はその資格も含めて、世の中的にはあまり知られていないことも多いものです。そこで今回は、ファッションデザイナーになるために必要な資格やその難易度、資格取得のメリットなどについて解説していきたいと思います。

ファッションデザイナーとは?

ファッションデザイナーの仕事内容

ファッションデザイナーは服飾関係の業界の中では非常に人気の高い職業です。ファッションデザイナーはオリジナルの服をデザインし、それを制作することを主な仕事としています。時には作品を展示会に出すこともあるため、展示会前はサンプルの作成に非常に多くの時間を取られ、多忙な日々を過ごしている人が多いです。デザインを主な生業とするため、個人の発想力や企画力がものをいう世界といえるでしょう。

ファッションデザイナーとスタイリストの違い

ファッション関連の仕事の一つに、ファッションデザイナーのほかにはスタイリストがあります。スタイリストは、モデルや俳優など服を着る人に対して、そのときのコンセプトや本人に似あっているコーディネートを考えるのが仕事です。そのためスタイリストは服をデザインしたり作ったりするようなことはしません。一方でファッションデザイナーは自分自身の方向性や依頼されたかたちに沿って、服をデザインするのが主な仕事です。

ファッションデザイナーの歴史

世界的に初めてファッションデザイナーとして名をはせたのは、現代より100年以上も前に活躍したチャールズ・フレデリック・ワースというイギリス人です。自らがデザインしたドレスがフランス王室に気に入られ、1860年に彼のメーカーは帝国公認のドレスメーカーとなりました。その後はココ・シャネルやクリスチャン・ディオール、ヴァレンティノ・ガラヴァーニなどの活躍があり、ファッションデザイナーの存在は世の中的にも幅広く認知されるようになりました。日本では、高田賢三、川久保玲などのファッションデザイナーが有名です。

ファッションデザイナーに関する資格の例

色彩検定

色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が主催している検定です。色そのものや配色についての基礎知識を養える検定で、ファッションやメイクにその知識を役立たせることができます。用意されている級位は1級~3級、UC(ユニバーサルデザイン)級があります。

カラーコーディネーター認定試験

カラーコーディネーター検定試験は、東京商工会議所が主催する、色彩に関する能力を測る検定試験です。仕事に役立つ実践的な知識が中心です。級位にはアドバイスとスタンダードの2種類が用意されています。

ファッション色彩能力検定

ファッション色彩能力検定も、基本的に誰でも受験が可能なので、試験実施日を確認したうえで出願の締め切りまでに協会への申し込みを済ませます。どの級位を受験するかも自由です。試験はマークシート方式の試験で、各会場で試験を受けるかたちです。その後試験結果が合格ラインに到達していたら、試験合格となり資格が付与されます。

その他の資格の例

ほかにもファッションデザイナーとして就職する際に役立つ資格は多数あります。
・ファッションビジネス能力検定
・パターンメーキング技術検定
・ファッション販売検定
・ファッションデザイナー認定
・洋裁技術認定試験
・服飾士
以上のような資格が挙げられるため、興味のある資格には積極的に目を向けておきたいところです。

ファッションデザイナーの資格を取るメリットは?

業務に役立つ

例えば色彩検定やカラーコーディネーター認定試験などを受験して資格を取得していれば、配色や色が見せる印象や効果についての基礎知識が備わっていることになります。これらの知識はファッションデザイナーとして仕事をするうえで必ず役に立つので、取得しておくことは仕事をスムーズに進められるという点でメリットがあります。

待遇改善につながる

資格取得の必要性は低くても関連する資格を持っていれば、能力が認められ、待遇改善につながる可能性は高いです。大きな仕事を早い段階で任せてもらえて、それによって手当てが付くなど期待ができるでしょう。

おすすめの資格は?

ファッションデザイナーの資格を比較

どの検定もファッション業界でファッションデザイナーとして働く際には役に立つ可能性のある人気の資格です。特に色彩検定は受験者数も多いため積極的に受験を検討しておきたいところです。なお、色彩検定は合格者数についての公式データはありませんが、協会公式ホームページには各級位の合格率は記載されているため難易度をチェックする際にはぜひ確認しておきましょう。級位にもよりますが、おおよそ平均的に2級~3級・UC級なら7割以上の人が合格できる難易度です。
色彩検定:https://www.aft.or.jp/
カラーコーディネーター認定試験:https://www.kentei.org/color/
ファッション色彩能力検定:https://www.fashion-edu.jp/cl/

ファッションデザイナーの資格の基本情報の比較表 ファッションデザイナーの資格の基本情報の比較表

どれがおすすめ?

おすすめ度の高い検定試験は、受験者数が多く知名度も高い色彩検定です。特に1級はほかの級位と比べて難易度が上がる一方で、色彩と文化、色彩調和論、ファッションビジネスについても学ぶことができ、ファッションデザイナーの仕事には役立つと考えられます。

ファッションデザイナーの資格を取るには?

色彩検定

色彩検定に受験資格等の制限はなく、年齢・経歴問わず誰でも受験できます。受験の申し込みは協会を通して誰でも申し込み可能です。ファッション関係の学校に通っている人は学校を通じて試験の案内が来る場合もあるため、その際には案内にしたがって出願を済ませましょう。試験日に試験を受け、合格ラインに到達すれば資格が取得できます。

カラーコーディネーター認定試験

カラーコーディネーター認定試験も特別な受験資格はないため誰でも受験が可能です。アドバンス・スタンダードともに90分の試験時間が設定されており、受験はインターネット経由での受験になるため自宅で受験できるのが特徴です。そして合格基準となるラインに到達していれば、資格が取得できます。

ファッション色彩能力検定

ファッション色彩能力検定も、基本的に誰でも受験が可能なので、試験実施日を確認したうえで出願の締め切りまでに協会への申し込みを済ませます。どの級位を受験するかも自由です。試験はマークシート方式の試験で、各会場で試験を受けるかたちです。その後試験結果が合格ラインに到達していたら、試験合格となり資格が付与されます。

まとめ

ファッション業界の中でもファッションデザイナーは、色彩や洋服そのものの知識、洋服を売るためのマーケティング能力、そして独創性のある発想力などさまざまな方向に精通していることが重要と考えられます。ファッションデザイナーになるために必須とされている資格はありませんが、そういった知識を身につけるためには、やはり資格取得には大きな意味があるといえるでしょう。必須条件ではなくとも、資格を持っていれば就職や実際の業務などで役立つ可能性は十分に考えられます。ファッションデザイナーの仕事に役立つ資格には色彩検定やカラーコーディネーター認定試験などが挙げられるため、それらを中心にぜひ資格取得を検討してみてください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

カラーコーディネーター検定試験
https://www.kentei.org/color/about/data.html
色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター
https://www.aft.or.jp/feature/index.html
試験要項|受験案内|カラーコーディネーター検定試験
https://www.kentei.org/color/guide/guideline.html
?本ファッション教育振興協会
https://www.fashion-edu.jp/cl/
受検案内合格への道|色彩検定協会/カラーコーディネーター
https://www.aft.or.jp/guide/
色彩検定とは|色彩検定協会/カラーコーディネーター
https://www.aft.or.jp/feature/

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