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ファッションデザイナーのキャリアアップの方法は?仕事の現状と将来性を解説!

2022年03月01日

はじめに

自分自身が携わっていく仕事を考えるうえで、仕事の将来性や今後のキャリアアップの方法をチェックしておくことは重要です。ファッションデザイナーはファッション業界における人気職業の一つですが、現状、ファッションデザイナーはどれくらい需要のある職業なのでしょうか。キャリアアップの方法についても気になるところです。そこで今回は、ファッションデザイナーが歩むキャリアについて詳細を解説していきます。

現状について

ファッションデザイナーの現状について

ファッションデザイナーはアパレルメーカーなどに勤務し、商品となる服やその他ファッション小物などをデザインする職業です。服は生活するうえで必ず必要なものなので、労働環境に何らかの変化が表れる可能性はあるとはいえ、仕事として不要になることはないといえるでしょう。さまざまなものが多様化するなかでファッションのあり方も多種多様になってきているため、そういった時代の流れに適用できるファッションデザイナーは、今後も必要とされていくことが想定されます。

ファッションデザイナーの業界が直面している課題について~低価格化~

2020年からの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、一般消費者の消費は減少傾向にあります。アパレル業界でその打撃を受けた企業は数知れません。もともと低コストかつ品質の良いファッションの需要は高まっていましたが、このコロナ禍の影響によりその需要拡大はさらに加速したと考えられます。そのため気軽に手に入ることが魅力のファストファッションブランドの需要は増加しており、反対に高級なブランドアイテムは以前よりも売れにくくなってきたといえるのがアパレル業界の現状です。各メーカーは商品の低価格化に適用するための施策や商品開発に力を入れており、今後ファッションデザイナーには、低価格かつ実用的もしくはおしゃれなアイテムを積極的に生みだしていく能力がより求められるようになるといえるでしょう。各メーカーの価格競争も激化しており、いかにコストを抑えたうえでブランドとしての価値を持たせられるかが鍵となります。ファッションデザイナーの需要自体がなくなることはありませんが、このように時代にあわせて求められる能力は常に変化していくと考えられ、より時代に適用できる考え方とスキルを持っているデザイナーこそ重宝されやすいのは確かです。

ファッションデザイナーの将来性について

社会変化がもたらすファッションデザイナー需要の減少

厚生労働省の調査によれば、令和3年8月時点での「美術家、デザイナー等」に分類される仕事の有効求人倍率は0.22倍となっており、就職はしやすい状態とはいえないのが現状です。しかしもともと求人に対して近年は求職者の数も減っている傾向にあり、このことには、フリーランスとして仕事ができる環境が以前より整ってきていることが関係していると考えられます。クラウドソーシングサービスの普及によりフリーでファッションデザイナーの仕事をする人も近年は珍しくなく、そういった背景もあって、需要は少々減少しつつある傾向が見られます。

ファッションデザイナーの職場環境の変化について

近年はいずれの業界においてもIT活用の需要が高まっていますが、その波はアパレル業界にも当然ながら到来しています。新商品の企画やデザイン、マーケティングにおいてもデータ分析を行うなどのIT活用が見られ始めています。そのためデザインのほとんどをアナログではなくデジタルで行うようになったのと同様に、さまざまな場面でのIT活用は今後必須なものとなっていくでしょう。このため単純にデザインソフトを扱えるだけでなく、総合的にITリテラシーを持って仕事に従事しなければならないことは、採用にあたっての重要な条件になってくるはずです。企画・デザイン力を持っているだけでなくITスキルに長けている人材は、より重宝されやすいということです。

ファッションデザイナーのキャリアのスタート~就職先~

アパレル企業

最もメジャーなのはアパレルメーカーです。アパレルメーカーの社員となり企業デザイナーとして働きます。しかし企業の規模や決められている体制によって担当できる仕事や経験の積みやすさなどは大きく異なり、どういったアパレル企業に就職するかで自分の思っていたようなファッションデザイナーとしての仕事ができるかは変わってきます。

デザイン事務所

主に企業などからファッションデザインの仕事を受注するかたちで成り立っているのがデザイン事務所です。企業と比べると小規模な職場であることが多いため、事務所の代表デザイナーもしくは先輩デザイナーなどからスキルを盗みやすいのがポイントです。将来事務所を自分で立ち上げるなら、その方法についても勉強することができる可能性があります。

高級衣料品店

高級衣料品で働いてオートクチュールのファッションデザインを担当するという選択肢もあります。それぞれオーダーメイドとなる服をデザインするため、ファッションデザイナーとして非常にやりがいがあるのが特徴ですが、そもそも職場として数が少ないこと、スキルの高さが求められることなどから、就職に成功できる可能性は正直低いのが現状です。

ファッションデザイナーのキャリアアップの仕方

ファッションデザイナーとしての技術を高める

まずはファッションに関する知識を幅広く持つようにし、固定観念に縛られない柔軟な考え方を持つようにしましょう。また単純にアイデア力だけでなく、コミュニケーション能力を磨いてパタンナーなど周りのスタッフからも信頼されやすいデザイナーを目指すことも大切です。

独立

近年はファッションデザイナーがフリーで仕事をしやすい環境が以前より整っているため、スキルとやる気次第では早い段階で独立を考えることも可能です。選択肢としては、自分自身でブランドを立ち上げるか、もしくはフリーのファッションデザイナーとしてデザインの仕事を受注することなどが挙げられます。いずれの場合でも成功すれば、企業デザイナーとして仕事を続けるよりも高い年収が見込める可能性があります。しかし特に自分でブランドを立ち上げる場合は会社の社長としての手腕が求められるため、マーケティングスキルやスタッフのマネジメントスキルなど、さまざまな能力が必要とされます。やることが増える分高収入につながるチャンスは確かにあるのですが、その分負担が増えて大変になるのも事実です。前もって勉強しなければならないこともたくさんあります。

転職

企業や店舗によってファッションデザイナーの働き方は大きく異なるため、現職でキャリアを積むことが難しいと判断した場合、別のアパレル企業に転職するのもよいでしょう。たくさんの経験を持っていれば、チーフデザイナーなどの求人にも応募できる可能性があります。

ファッションデザイナーの海外進出

ファッションといえば本場のパリなどをはじめとした海外で働いてみたいという人も多いでしょう。海外で経験を積むことがキャリアアップにつながる可能性もあります。しかしキャリアアップを目的として海外で働くなら、確実にキャリアを重ねられる働き方を見つけたうえで挑戦する必要があります。また、海外で働けるファッションデザイナーの求人に応募するには基本的に語学力は必須なので、海外進出するには語学スキルはしっかり身につけておきましょう。

まとめ

ファッションデザイナーの仕事の需要自体は今後もあると考えられますが、需要の数や職場環境のあり方、求められる仕事やスキルなどは、今後も時代の変化にあわせて常に変化していくといえるでしょう。ファッションデザイナーとしてキャリアアップを考えるなら、そういった変化に適用していくことが重要です。転職や独立なども検討しつつ、キャリアアップのためにファッションデザインのスキルはしっかりと磨いていきたいところです。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

一般職業紹介状況(実績)
https://www.mhlw.go.jp/content/11602000/000835254.pdf

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

ファッションデザイナーとして実際に働く方にアンケートをとり、 「キャリア・将来性」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

ファッションデザイナーの 「キャリア・将来性」の 口コミ一覧

全1件

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愛媛県の30代前半女性

正社員 / 100万円未満 / 専門学校卒

就職先:アパレルメーカー

キャリア・将来性の満足度 ★★★★★ 5.0
  • 仕事の将来性

    出産してしばらく子育てしてても、いつでも復帰できるからいいです。 どこの科でも、復帰できるから。

  • 女性の働きやすさ

    自由に服装を選べる。 いろんな洋服が着られて嬉しいです。デザインを考えられるのが楽しいです

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