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航空整備士の仕事内容とは?仕事の魅力・やりがいを解説!

2022年03月01日

はじめに

当記事では航空整備士の仕事内容について説明しています。航空整備士とは何なのかという話から、航空整備士の適正、やりがいまで網羅的に説明しています。航空業界で働くことに少しでも興味のある方はぜひご覧ください。

航空整備士とは?

航空整備士って何?

航空整備士とは、航空法によって定められた国家資格になります。一等航空整備士と二等航空整備士の2つに分かれており、一等・二等の違いは扱う航空機の機体の大きさで分かれており、一等航空整備士の方が大型の航空機を扱います。

航空整備士の仕事内容

航空整備士の仕事内容を一言でいうと、「航空機を構成する機体・エンジン・装備品が所定の強度や精度を保ち、正しく機能するように点検、保守する作業を行う」ことです。具体的には、航空整備士の主な仕事として、ライン整備・ドック整備・ショップ整備の3点があります。ライン整備とは、空港内の駐機場で行われる航空機の整備・点検のことを指し、航空整備士として一番イメージしやすい仕事ではないでしょうか。ドック整備とは、航空機の格納庫で行われる業務になります。一定期間運行した航空機について、細かく整備・点検を行います。ショップ整備は、航空機を動かすコンピューターやエンジンの整備・点検を行う業務のことを指し、非常に専門性の求められる仕事になっています。
また、確認主任者というポジションに選任されると、法的書類の記録や、航空機整備の最終確認への署名などの業務も行うようになります。確認主任者とは、企業ごとに一定以上の経験と実績を残すことで選ばれるポジションで、空整備士のキャリアの1つのゴールになります。

航空整備士と航空運航整備士・航空工場整備士の違い

航空整備士と似た職種で、「航空運行整備士」・「航空工場整備士」という国家資格もあります。航空整備士と航空運行整備士は業務範囲に違いがあり、「航空整備士」はライン整備とドック整備の両方を行うことができますが、「航空運行整備士」の業務はライン整備のみに限定されます。
一方、航空整備士と航空工場整備士は、業務範囲の限定の仕方に違いがあります。「航空整備士」は航空機の型式によって整備できるかどうかが決まりますが、「航空工場整備士」は整備できる部品によって資格が限定されます。航空工場整備士とは、部品についてより詳しい知識をもち、より細かい整備・点検・修理などを行う職種ということです。

航空整備士の1日のスケジュール

航空整備士は、空港かそれ以外かで1日のスケジュールが大きく変わります。空港は基本的に24時間体制で稼働しているため、航空整備士はシフト制で時間ごとに交代して業務にあたることになります。空港以外の施設で働く航空整備士は、一般的な会社員の方と変わらないような働き方になることも多いようです。ここでは、一例として、空港で働く早番の整備士の方のスケジュールを紹介します。

航空整備士の一日のスケジュール例 航空整備士の一日のスケジュール例

航空整備士に必要な資質

責任感

航空整備士は、航空機が空の旅を安全に行うための整備・点検・保守を行う職業です。航空機の不具合による事故で乗員にもしものことが無いようにするための仕事ということで、人々の命を預かる仕事とも言えます。そのため、航空整備士は自分の仕事内容に責任を持って取り組む必要があります。

向上心

航空整備士の業務をこなすには、沢山のことを学習する必要があります。航空機の種類や大きさによって異なる資格を取得する必要があるからです。また、業務内での英語利用の機会もあるため、語学学習も必要です。航空整備士として働くことは、日々勉強をするということになり、常に向上心をもって仕事に取り組む姿勢が必要になるでしょう。

コミュニケーション能力

航空機の整備・保守・点検は一人ではできません。周囲の仲間と協力しながら仕事に取り組む必要があります。また、航空機の離陸前の短い時間での作業が求められるなど、テキパキと業務をこなす必要があります。そのため、一緒に働く仲間と息の合った連携をするためのコミュニケーション能力が必須です。

航空整備士の魅力

最先端の機械・技術に触れられる!

航空機には、最先端のコンピューター・エンジン・機械などが導入されています。航空整備士は、そのようなワクワクするテクノロジーが継続的に導入される産業で働くことができる職業になっています。そのため、機械が好きな人や、航空機に憧れを持っているような人にとっては、これ以上ない魅力的な職業と言えるのではないでしょうか。

航空整備士の需要が高い!

航空整備士の需要は今後より伸びていくと予想されており、航空整備士としての就職先はよりどりみどりと考えられます。LCCの市場拡大に伴う整備士需要の増加と、日本の整備士の方の多くが定年時期を迎えていることで起きている供給不足によって、航空整備士は非常に人手不足です。航空整備士の将来は非常に明るいと言えるでしょう。

航空整備士の大変なこと

責任が重い

航空整備士の仕事内容は、乗員の生命の安全を守る仕事ということで絶対に失敗できないという責任の重さがあります。膨大な数の部品で構成されている航空機の何か1つの部品の不具合によって、取り返しのつかない事故に陥る危険性があります。自動車整備士と比べても非常に大きな責任を負っています。自動車に比べて、航空機の乗員は非常に多く、さらに一回離陸してしまうと飛行中のトラブルには対応できないためです。航空整備士として働く方はこのような責任を感じながらも、日々働いています。

勉強することが多い

航空整備士の仕事は非常に専門性が高く、日々学習することが必須です。資格の中には、実務経験を要する一等航空整備士などもあり、働きながらも休日に勉強する必要があります。航空整備士として働くためには、航空機に関して熱意をもって勉強し続けなければなりません。

不規則な働き方

これは、主に空港で働く航空整備士が苦労する点になります。空港は基本的に24時間365日体制で稼働しており、航空整備士はそれに合わせて働くことになります。そのため、日中勤務と夜勤での業務が連続したり、休みが定期的に取れないなどの悩みを抱えることも多いようです。

航空整備士のやりがい

空の旅を支える

ここまで何度も書いてきましたが、航空整備士の仕事は安全な空の旅を提供することになります。自分が時間をかけて整備した航空機が空を飛ぶ瞬間や、継続して整備・保守・点検をすることで生まれる航空機への愛着、手を振ってくれている乗客の子どもを見た瞬間などは、航空整備士の仕事を全うできたからこそ訪れる瞬間です。このような出来事が航空整備士の方の大きなやりがいとなって、大変な仕事でも続けているモチベーションになっているようです。

仲間とのチームプレー

業務で仲間とのチームプレーが上手くいったときも大きなやりがいになるようです。例えば、離陸前のライン整備において航空機に不具合が見つかり、時間がない中で何とか予定時間に間に合わせることができたとき、などは非常に大きな達成感を得られることでしょう。

まとめ

本記事では、航空整備士の仕事内容について詳しく説明してきました。航空整備士の仕事は責任の重い職業で、大変なこともたくさんあるでしょう。しかし、その代わりに大きなやりがいを感じられる職業のようです。当サイトでは、他にも航空整備士についての記事があります。興味のある方は是非ご覧ください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/206
国土交通省
https://www.mlit.go.jp/common/000190778.pdf

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

航空整備士として実際に働く方にアンケートをとり、 「仕事内容」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

航空整備士の 「仕事内容」の 口コミ一覧

全4件

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宮城県の30代後半女性

正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 大学卒

就職先:航空会社

仕事内容の満足度 ★★☆☆☆ 2.0
  • 仕事内容

    人の命を預かる仕事なので、緊張感を常に持って働いている。人に感謝された時は嬉しいです

  • ワークライフバランス

    休みは少ないです。残業も多いので正直過酷ですが、お客様の笑顔のためになんとか頑張っています

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東京都の30代後半男性

正社員 / 300万円以上~350万円未満 / 大学卒

就職先:航空会社

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    飛行機を安全に運航することにやりがいを感じています。飛行機に乗るお客様は特別な出来事なので、ワクワクしながら乗りに来られるとおもいます。その期待に応えることがやりがいです。

  • ワークライフバランス

    中々思った通りに休みが取れないことが少し不満ですが、やりがいはあるし、毎日が充実しています。

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大阪府の20代後半男性

パートタイム/アルバイト / 100万円未満 / 大学卒

就職先:航空機整備会社

仕事内容の満足度 ★☆☆☆☆ 1.0
  • 仕事内容

    やりがえのある所だなと思いましていろいろ学べる所が凄いなとおもいましたいろいろ学べる所が凄いです。

  • ワークライフバランス

    いろいろと学べる所が凄いなと思ったのと物凄くライフバランスも良くていいところです

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愛知県の40代男性

正社員 / 600万円以上~650万円未満 / 高卒

就職先:航空会社

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    普通のサラリーマン等と違い運航に仕事時間が変わるため独身時はそれでも良かったが家庭を持つと仕事はしたいが家庭も大事なので葛藤がある事もあります。

  • ワークライフバランス

    日常的に残業はありますが最近はワークライフバランスが取り入れられつつあるので数年前よりは良くなっている。

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