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二輪自動車整備士を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年05月31日

はじめに

当記事では、二輪自動車整備士の進路選択について説明していきます。二輪自動車整備士はバイク整備のプロフェッショナルと言える職業ですが、この職業で働くにはどのような進路を選ぶのが良いのでしょうか。詳しく説明していきます。

二輪自動車整備士にはどうやってなるの?

はじめに、二輪自動車整備士になるには、二輪自動車整備士の国家試験に合格する必要があります。二輪自動車整備士には1級から3級があり、等級ごとに業務範囲が違います。2級はオートバイや原動機付自転車の整備全般を単独で行うことができる一方、3級だと基本的な整備しか扱うことができません。そのため、二輪自動車整備士を目指す方は2級二輪自動車整備士の国家資格を取得することが非常に重要です。ちなみに、一級は今まで一度も国家試験が開催されたことが無いため、実質2級二輪自動車整備士が最上位の資格になっています。
そして、この国家試験の受験資格が等級によって違います。受験資格は修了した学校によって多少変わり、実務経験が求められる場合もありますが、二輪自動車整備士の養成施設として認定されている専門学校等の場合、学校を卒業するだけで2級もしくは3級の二輪自動車整備士国家試験の受験資格を得ることができます。そのため、二輪自動車整備士を目指す上では進路選択が非常に重要です。ここからは、二輪自動車整備士の進路について説明していきます。

二輪自動車整備士になれる進路の違いって何?

二輪自動車整備士を目指せる進路は、養成施設と就職の2つに大別されます。養成施設は、一種養成施設と二種養成施設に分かれており、一種が自動車整備の実務経験がない人を対象とした施設なのに対して、二種は自動車整備の実務経験がある人を対象とした施設になっています。当記事ではこれから二輪自動車整備士を目指す方に向けて一種養成施設について簡単に説明します。二種養成施設には、高等学校、専門学校、職業能力開発校などがあり、これらの施設で修業することで、二輪自動車整備士国家試験の受験資格と実技試験の免除(終了後2年間)を得ることができます。施設ごとに設置している課程が違い、3級二輪自動車整備士の受験資格しか得られない場所がある一方、2級二輪自動車整備士の受験資格を得ることができる施設もあります。
養成施設へ通わずディーラーの整備工場などに就職し、実務経験を積みながら二輪自動車整備士を目指す場合は、3級二輪自動車整備士を取得してからではないと2級二輪自動車整備士の資格を取得することができません。

オススメの進路はある?

二輪自動車整備士になる方の多くは、高卒か専門学校出身です。これは、二輪自動車整備士の仕事内容が非常に専門的で、実務経験が重要視されるためだと考えられます。そして、進路を選択する上で、この進路の内どちらかをオススメするのは非常に難しいです。どちらもメリット・デメリットがあり、人それぞれ向いている進路が違うためです。そこで、この章では、各進路のメリット・デメリットについて説明していきます。

養成施設のメリット・デメリット

養成施設で二輪自動車整備士の資格取得を目指すメリットは2点あります。1点目は、先述のとおり国家試験の実技試験の免除があるためです。実技試験は合格率が低いため、養成施設を修了することで実技試験が免除になるのは非常に大きなメリットになります。また、2級二輪自動車整備士の国家試験対策が終了した後に就職できるというのも大きなメリットです。高卒で働きながら2級二輪自動車整備士の試験勉強をするのは大きな負担になります。そのため、確実に資格取得を目指したい方は養成施設への進学が良いでしょう。

一方、デメリットもあります。それは、資格取得に費用が掛かる点です。働きながら独学で資格取得を目指す場合、受験料程度しか費用が掛かりません。それに比べて、養成施設で学ぶ場合は、施設によりますが100万円を超す費用が必要になります。

先述のとおり、養成施設は専門学校と職業能力開発校等の2つに大別されており、各施設ごとにメリットがあります。そこで、より詳しく各施設について説明します。

専門学校のメリット

専門学校のメリットは、「専門士」もしくは「高度専門士」という称号を貰えることです。この称号を持っていることで、大学や大学院への編入をすることができます。そのため、選択肢を狭めることなく二輪自動車整備士を目指すことができます。例えば、途中でより専門的に自動車について研究したいとなった場合でも、大学や大学院に編入して研究活動にシフトチェンジするといったことが可能です。

職業能力開発校のメリット

職業能力開発校のメリットは、費用が安く済む点です。地方自治体などの団体が設置している施設であるため、費用が割安に抑えられており、年間の学費が10万円強という施設もあります。この金額は独学で学ぶのに次いで安い方法になっています。

就職のメリット・デメリット

就職してから、二輪自動車整備士を目指すメリットは2点あります。1点目は、先述のとおり資格取得にかかる費用が少ない点です。また、養成施設に通わず働きながら学習することになるため、金銭的に余裕を持つことができるでしょう。2点目は、学歴が関係ない点です。整備士としての経験値が重要になるため、学歴で困ることはほとんどないでしょう。

一方、デメリットも2点あります。1点目は、忙しい点です。働きながら勉強をするのはかなりの負担になるでしょう。実技試験の合格率の低さから分かる通り、しっかりと試験対策をする必要があるため、気合を入れて望む必要があるでしょう。また、もう一点は良い就職先に入れるかわからない点です。2級二輪自動車整備士の資格を持っていない状態での就職になるため、魅力的な職場を見つけることが難しいと考えられます。

まとめ

当記事では、二輪自動車整備士の進路選択について説明してきました。二輪自動車整備士はオートバイや原動機付自転車が好きな人にとっては非常に魅力的な職業で章。当記事を通して、二輪自動車整備士への興味を深めていただけたら幸いです。当サイトではほかにも二輪自動車整備士に関する記事が複数あります。興味のある方はぜひご覧ください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

国土交通省
https://www.mlit.go.jp/jidosha/jidosha_tk9_000004.html

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