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インテリアデザイナーの仕事内容とは?仕事の魅力・やりがいを解説!

2022年03月01日

はじめに

インテリアデザイナーは、居心地の良い室内空間を総合的に設計・デザインする仕事です。この記事では、これからインテリアデザイナーを目指す人に向けて、仕事のやりがいや魅力、インテリアデザイナーの大変なことについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてみてください。

インテリアデザイナーとは?

インテリアデザイナーの定義

インテリアデザイナーは、法律上の用語ではなく、特別な国家資格を必要としないため、法律では業務範囲に関して明記されていません。つまり、インテリアデザイナーになるために特別な資格は不要です。しかし、手掛ける業務の幅は非常に広いため、色彩学や工芸をはじめとした幅広い知識が求められます。

インテリアデザイナーの仕事内容

インテリアデザイナーは、魅力的な室内空間を作り出すため、設計・デザインにゼロから取り組む仕事です。住宅・店舗・オフィス・ホテルなどの内装全般を、ゼロから企画して設計しなければなりません。既存家具をメインに扱う「インテリアコーディネーター」とは違い、壁紙をはじめとした内装材からプロデュースを始めます。
クライアントの要望に沿った家具や雑貨が見つからない場合には、自らの手で制作するケースもあります。設計に関わる場合もあるため、建築士としての知識を身に付けておくと、より活躍の場が広がるでしょう。
インテリアが好きなことはもちろん、トレンドに敏感であることも求められます。また、イメージを言葉で伝えたり、クライアントとの交渉やプレゼンの機会も多いため、コミュニケーション能力の高さも問われる職業です。

依頼主と業者を繋ぐ役割

インテリアデザイナーには、クライアントと施工会社の中間に立ち、コミュニケーションを円滑に進める架け橋的な役割があります。例えば、クライアントの希望する内容を現場の監督や職人に伝えたり、工事の進捗をクライアントに伝えたりするのも、インテリアデザイナーの仕事です。

そのため、クライアントとの打ち合わせ内容から、具体的な要望をくみ取るためのヒアリング力も求められます。目指すビジョンを明確にしたうえで、現場にその声を分かりやすく伝えるための、コミュニケーションスキルも必要です。

また、フットワークの軽さもインテリアデザイナーにとって大切な要素です。トラブルが発生時に現場へ素早く足を運び、早めに対策を打てば、タイムロスが低減できます。クライアントと施工会社の双方によって有益な結果をもたらせば、信頼度の向上に繋がるはずです。

なお、デザインを詰めていく段階では、建築士とも深く関わります。使用する素材や間取り、サイズ感などを決める際には、より専門的な知識を有する建築士や職人と話し合いを重ねて最適な案を導くケースもあるようです。

場合によっては、ハウスメーカーの営業担当者と打ち合わせをする機会もあるなど、さまざまな立場の人たちとコミュニケーションを取る必要があり、それぞれの意見主張をうまくまとめて調整するといった難しさもあります。

このように、インテリアデザイナーには多様なスキルが求められるため、仕事の難易度は高いといえるでしょう。しかし、表現とものづくりの楽しさをいっぺんに味わえるのが、インテリアデザイナーの醍醐味だといえるのです。

インテリアデザイナーの一日のスケジュール

これは独立して活躍しているインテリアデザイナーの1日のスケジュールです。忙しい時期でなければ、このように18時には退社できます。ただし、在宅で働いているインテリアデザイナーの場合は、時間の区切りがつかず働き過ぎてしまうこともあるようです。また、締切前は退社が24時を過ぎることもあります。

インテリアデザイナーの一日のスケジュール例 インテリアデザイナーの一日のスケジュール例

インテリアデザイナーに必要な資質

対話が好き

インテリアデザイナーは、多くの関係者と対話を重ねて案件を進める仕事です。人とコミュニケーションを取ることが好きで、調整役・交渉役を担うのが負担にならないような人に向いている職業といえます。

デザイン能力

インテリアデザイナーに最も求められる能力とは、センスのある魅力的なデザインを生み出すことです。色彩感覚や発想力の豊かなデザイナーは、クライアントから重宝される存在となるはずです。

体力

スケジュールによっては、1日中打ち合わせに奔走する場合もあります。オフィスの外が仕事の中心となるインテリアデザイナーには、体力が必要です。工事の一部や内装材・家具の搬入を手伝うこともあります。

インテリアデザイナーの魅力

達成感

お客様の要望に添った仕事ができたと感じたとき、達成感を感じられます。とくに、長期間にわたって取り組んだ案件が完成となった際は、日々の業務の充実感とともに非常に大きな達成感が得られるでしょう。さまざまな人と協力して完成に至るまでの道のりは、決して楽なものではありません。自分の手掛けたデザインが、クライアントの喜びとなりスキルの評価に繋がれば、モチベーションがアップし、さらなる高みを目指して仕事に打ち込めるでしょう。

海外での仕事

インテリアデザイナーとして十分な経験を積んで名が知られるようになれば、日本全国を飛び回って活躍できるかもしれません。また、海外からオファーが来るケースも十分に考えられるでしょう。あらゆる土地を訪れて培った経験が、新たなインスピレーションへと結びつくことも考えられます。

インテリアデザイナーのやりがい

トータルでデザインした室内空間がクライアントに気に入ってもらえたり、コンペで自分の作品が認められたりすれば、非常に大きなやりがいを感じます。特に、複数人のインテリアデザイナーによるコンペを勝ち抜いた充実感は、何ものにも代えがたいはずです。

公共施設や商業施設の受注者を決める場合には、コンペの倍率が何十倍になることも少なくありません。これはコンクールへの出品でも同じことがいえます。賞レースは精神的に辛い反面、これまでの自分の能力を試す絶好の機会でもあるため、どんなに熾烈な争いでも頑張れるといった声も多く耳にします。

インテリアデザイナーとして大変なこと

締切と納期

インテリアデザイナーが抱える案件の大半には締切があります。制作物を納期までに仕上げなければならないため、複数の案件を同時に進めていると常に締切に追われ、会社に泊まり込みとなるケースも珍しくないようです。全体的に業務量の多い仕事なので、本当にインテリアが好きな人でなければ、心の余裕を失ってしまうかもしれません。

体力的な負担

現場で内装工事を手掛けたり、内装材の買い付けに行ったり、体力を必要とする業務が多い仕事です。決まった休みも取りづらく、休憩が取れないことも少なくありません。働き盛りの頃は頑張れたとしても、年齢を重ねるにつれて体力的な厳しさを感じ、転職を考える人も多いようです。

まとめ

インテリアデザイナーは、クリエイティブ性の高い仕事でありながら、いろいろな立場の人とも密接に関わる仕事です。締切に追われたり、身体的な負担が大きかったり、大変なことも多々ありますが、自分の手掛けた作品が形になり、誰かのためになるといった大きな喜びも感じられます。

住宅は、生活から切り離せない衣食住の1つであるため、その需要がなくなることは考えにくいでしょう。デザイナーとしての手腕が第三者から評価されるという厳しい面もありますが、何よりもインテリアに関心があり、チームで協力して取り組むのが好きな人には、ぜひ目指してほしい職業です。

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

インテリアデザイナーとして実際に働く方にアンケートをとり、 「仕事内容」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

インテリアデザイナーの 「仕事内容」の 口コミ一覧

全3件

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大阪府の40代女性

正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 専門学校卒

就職先:デザイン事務所

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    アイデアが浮かばなくてスランプに陥ったときは大変ですが、お客様に喜んでいいただけた時はとてもやりがいを感じます。

  • ワークライフバランス

    ここ数年は仕事もプライべートもほどよく忙しく充実した毎日を過ごせていると思います。

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茨城県の20代後半女性

正社員 / 100万円未満 / 高卒

就職先:デザイン事務所

仕事内容の満足度 ★★☆☆☆ 2.0
  • 仕事内容

    ありがとうと言われると、こちらも嬉しくなります。自分の知識、行動が誰かのためになっていると思うと嬉しいでさ。

  • ワークライフバランス

    残業が多いと日付を回ってしまうことも多々あるので、何とかして欲しいと思います。朝も早いです。

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東京都の40代男性

業務委託契約の事業主 / 150万円以上~200万円未満 / 大学卒

就職先:デザイン事務所

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    いいものが出来たり評価されたり共感されると良いし、いいと思っていてもあまり評価されないこともある。

  • ワークライフバランス

    自分の都合で動ける時もあるが、業者や現場、施主関係は優先して動かないといけない。

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