【総評】
屋久島に二泊三日し、勉強よりかは自分自身を見つめ直す課題があるんですが、それはまだ若い学生だからこそ意味があるんだと社会人になり実感したひとつのことでした。キャンパス自体は塾のようでボードに書かれたことをプリントに穴埋めしていくだけでしたので、本当の塾に通わないと将来進学出来ないのが実情だと思いました。部活動という部類で外部から専門的なメイクなどを教えに来てくれるのは興味が広がり良いと思いました。ですが、保護者からすれば専門学校からの講師でありステマとしか捉えようがないかもしれません。
【校則】
学力よりその人個人の人間性や特性を伸ばすのがこの学校の特長でしたので、勉学は二の次で、相談に何時間ものっていただけたり、礼儀やマナーを教われたり服装髪型髪色が自由だったりバイトが出来たりと括りがなく、すごく自由なのが印象的でした。また、生徒の精神的な部分に特化しているのも良かったですし、保護者へ頻繁に我が子との向き合い方の講座を開いてるのも打ち解けれない生徒からは満足でした。
【学習意欲】
本当にボードに書かれたことだけをプリントに穴埋め、書いていくだけでしたのでテスト予習のような授業の毎日でした。国語の文章を読み上げるだけのように言葉や歴史の成り立ちなどについての説明がないので個人的には学校で授業を受けている感覚にもなれず先生との交流の場として割りきってました。また教えてくれる先生自体授業内容を把握しておらず、教室を出たり入ったりで落ち着くことが出来ません。このような授業形態ですのでサボるのはザラですし、椅子に座り寝ているだけで単位を取れるので最後はやはり自分自身との戦いですし、負けて飽きて学校を辞めていく生徒も少なくありませんでした。授業をしてるという口実、見かけのみです。
【いじめの少なさ】
生徒は自分の好きな先生を担任として選べて、話す機会を必ず設けてくれるので、学校であるいざこざをマンツーマンで相談でき、いじめに発展する前に阻止できている状態でした。またケンカがあれば担任が来て間に入ってくれるのも印象深かったです。ですが影でいじめやいざこざがあり、担任にすら話さない生徒は学校に通わなくなり、通わない生徒へは電話のみで対応でしたので、拭いきれず可哀想でした。生徒と距離を縮めることには重点を置いているようでした。よく話を何時間も聞いてくれ先生の立場に立つと残業になるのにと驚きと感謝でいっぱいです。
【部活動】
部活動という名称のものはなく規律などがなく、いつでも参加してもいいし辞めたければ途中で家に帰ってもいいよ、というかたちでしたので個人的に規律がない活動はつまらなかったです。体育系も体育館を所有していないキャンパスですので月に一度会館を借りてバスケットボールをしたりするぐらいでした。なんというかメイクや切り抜きをみんなでして、学校から帰るまでの時間を穴埋めしてるような、周りにも薦めませんでした。
【進学実績】
もう卒業すれば終わり!という学校方針でしたので生徒自身から就職したい!大学に通いたい!と申し出なければノータッチでした。勉学を教えるだけの学校です。就職進学説明もあることはあるんですが説明会開催のチラシが置いているだけ!すべて生徒主導で保護者はキッチリ最後大学進学までサポートがあると思い込んでいる為、その間で自分生徒だけで資料情報を集めたり、パソコンを使う許可をとったり、初めてスーツを購入したり就職進学活動するのは堪えました。サポートが最後まで保護者からも生徒からもほしいものです。一声かければすぐに書類など作成してくれ、対応は早かったです!
【アクセス】
日本にも10ヶ所海外にも2ヶ所ほどキャンパスがあり、最寄り駅や繁華街にも近い場所にある為通いやすく続けやすいと思います。個人的には学校近辺でのバイトや遊びを第一の目的に通えたので良かったです。
【施設・設備】
エアコンはついてますが、9回まで階段で登らないといけなかったり、キャンパス所有の体育館がなかったり、パソコンも片落ちの2台しかなくレポートには到底足りたい台数でした。しっかりしてるとこはしててダメなとこはダメ。先生たちには過ごしやすいですが机が小さかったり教室が狭かったり、部屋が足りなかったりと生徒には使いにくいところが多々ありました。
【制服】
制服は一応学校ですのでありましたが私服がほとんどでした。髪型髪色、ピアスネイルも自由で学校へ通う格好でなくても通えたので良かったです!先生も品がある私服で、お互い褒めたりする機会も良くあり自由で良かったです。制服の生徒があまりにも浮いてるのはちょっと可哀想でしたが、半年経てば私服で登校されてました。
【先生】
体育会系の規律を重んじる先生や遅刻しても単位をくれるおっとりした失敗ばかりする先生など、とにかく幅広く生徒数にしたらたくさんいて先生たちが生徒との距離感を近く保ってくれることもあり良好に保ててるようでした。担任も生徒自ら選べるのでその点も利点です。選ぶ際は挨拶をしたり、一緒に昼食を食べたりして人として合うかどうかで選ぶように暗黙の了解でなってました。途中で担任を変えたければ変えることも可能です。
入試に関する情報
【この通信制高校/サポート校を選んだ理由】
自宅から学校までかなり遠かったんですが、わたし自身病気を幼少期の頃から患っており(脳腫瘍、てんかん)、通信制でまた毎日キャンパス、どこかに通える点と屋久島に年に一度行ける点が決め手でした。自閉症の生徒が通っているのも印象的でした。それほどフレンドリーで褒められても拒否されることがないような所も決め手だったかもしれません。学校自体は自分で調べて、ここへ通いたいと両親に相談しました。通信制でしたし遠かったので最初は反対されましたが、両親は先生と屋久島での活動に魅力を感じ了承したようです。
【入試対策】
受験の2ヶ月前から先生に付きっきりで教えてもらい、苦手な部分を割り出してもらい、そこばかりを徹底的に勉強しました。
進路に関する情報
【進学先・就職先】
専門学校を二校受け合格しましたが病気により辞退し、福祉施設で働いています。
【進学先選定理由】
若気の至りですがスタイリストかネイリストになりたくてその気持ちのまま専門学校を受け合格しました。