【総合評価】
自由な学校です。自分の信念があれば、それを達成できる環境は十分あると思います。ただし、通学に限ります。寮の生活は環境が悪すぎて、おすすめ出来ません。
【授業内容・コース】
IBコースは非常に充実しているが、他の授業に関しては、正直退屈なものも多かった。
【高卒資格の取りやすさ】
卒業要件として隔月ごとのレポート提出が設定されているが、提出が後手後手になったり、落第点である3割を下回ったとしてもなんなく卒業をしている人がいた。レポートは再提出ができる上、留年した生徒も聞いたことがない。
【スクーリング】
登校は週1、3、5日通学から選択出来る。1、3日コースは自由にスケジュールを組み立てられるだろう。しかし週5日コースは、学校のロケーションが少々遠い分、平日の日中をほぼ学校と登下校の時間で使うことになる。通信生は年に1週間ほどしかスクーリングがないので、相当自由かと思う!
【サポート体制】
「国際高校」を自称しているにも関わらず、自身の提携大学(コミュニティカレッジ)である大学以外の海外大学への進学サポートはかなり危機的であると言える。提携大学であるピアス・カレッジへの進学を勧めてくるので要注意。
ピアス・カレッジにはAIE国際高校からの進学者用の専用寮があり、日本人同士で共同生活をするので、英語力がつかないどころか、厳しい制約下での生活を強いられることになる。
海外の名門大学に進学を希望する方は、在学中にSATやTOEFL、課外活動などを「自ら」の力でやり遂げた上で、AIEが提供しているIBコースを2年間で習得することをお勧めする。学校からは助けて貰えないのが現実である。
【進路実績】
「国際高校」を自称しているのに、海外への進学実績は殆どが提携校の「ピアス・カレッジ」である。ちなみにコミュニティカレッジなので合格率は100%である。優れた実績というには程遠いだろう。
しかし、国内大学では、一定程度の名門私立大には合格者を輩出している。自由な校風でのびのびと勉強をできた生徒が、結果を出しているのも事実である。また、AIEはIBDPコースを提供している。進路実績に惑わされず、IBで海外や国内の名門大学に進学することは、不可能ではない。実績に惑わされず、挑戦するチャンスはあると思う。
【友人関係やいじめについて】
学校の規模は少人数で、友達は作りやすい。昔は極度に少なかったが、最近はある程度生徒の数も増え、これといったいじめなどもない。昔は少しあったが、生徒が増えて落ち着いたようにも思える。
また、イベントも豊富であり、寮の生徒は部活動などで友人との関わりを深めることもできる。その代わり、寮に入ると自由が大きく制約されるので注意が必要。
【学費】
寮の値段はかなり高い。周辺諸国の国に留学する方が余程安いと思う。
まともな進学実績を出さない割に、寮の学費は高すぎる。
しかし通学生はまだ許容範囲かと思う。