みんなの専門学校情報TOP ブライダル・観光・語学 キャビンアテンダントの資格

キャビンアテンダントに必要な資格とは?取得するメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

制服を着こなし颯爽と働くキャビンアテンダントの姿に憧れる方も多いでしょう。狭き門のイメージがありますが、実は資格を持たなくてもなれる職業であることをご存知でしょうか。今回は、キャビンアテンダントになるために本当に資格は不要なのか、また何を勉強すれば有利なのかを解説します。

キャビンアテンダントとは?

キャビンアテンダントの仕事内容

キャビンアテンダントの業務は、大きく分けて「機内サービス業務」と「保安業務」の2つです。機内サービス業務は、ドリンクや機内食の提供、機内販売、アナウンスなどの仕事を指します。また、国際線では入国書類の配布も行います。保安業務は、機内設備の安全確認や非常時対応についての説明、急病人のケアなど多岐に渡ります。お客様が安全かつ快適に空の旅を楽しめるようサポートするのがキャビンアテンダントの役割です。

「キャビンアテンダント」と「グランドスタッフ」の違い

グランドスタッフとは、空港に勤務する航空会社の地上勤務の職員を指します。キャビンアテンダントとの大きな違いは、飛行機に搭乗しない点にあります。お客様の快適な空の旅をサポートし、機内での安全を守るのがキャビンアテンダントであるのに対し、お客様が飛行機のチェックインから手荷物の受け取りといったカウンター業務や、搭乗まで、さらには到着してからの誘導をするのがグランドスタッフの役割です。ターミナルや搭乗する飛行機を間違えたお客様を案内するなど、空港でのオールラウンドなサービス業を担います。

キャビンアテンダントに関する資格の例

TOEIC®︎

企業により多少の違いはありますが、航空会社の募集要項では、国際ビジネスコミュニケーション協会が主催するTOEIC®︎のスコア600点以上を応募資格として定めているところがほとんどです。

手話技能検定

手話は、耳が不自由なお客様とのコミュニケーションで役立つスキルです。手話技能検定協会が主催する手話技能検定は1級〜7級までありますが、乗務で役立てるなら「お店や窓口で簡単な接客の会話や日付や時刻、金額など数字の入った表現ができる(同協会より引用)」という4級を取得しておくと良いでしょう。

中国語検定

旅行者の数が多い中国語が話せると重宝されるでしょう。日本中国語検定協会主催の中国語検定は、1級〜準4級まであります。接客サービスに活用するなら、簡単な日常会話をこなせるレベルの3級を取得するのがおすすめです。

その他の資格の例

TOEIC®と同じく英語力の指標となる英検の取得も自身の語学力を示すのに役立ちます。また、機内では体の不自由なお客様のサポートを行うこともあるため、サービス介助士といった資格の取得も、キャビンアテンダントの仕事で役立ちます。サービス介助士の資格は、全てのキャビンアテンダントの取得を目指している航空会社もある、キャビンアテンダントに必要とされている資格です。率先して取得しておくのもよいでしょう。

キャビンアテンダントの資格を取るメリットは?

円滑にコミュニケーションを取れる

基本的にお客様と接することが主な仕事であるキャビンアテンダントにとって、コミュニケーションスキルは欠かせません。また、外国のお客様とコミュニケーションをとることも多いキャビンアテンダントにとって、語学スキルも欠かせないでしょう。英語はすべてのキャビンアテンダントに求められるスキルですが、それに加えて中国語や手話といった資格を取得しておくのがおすすめです。自信を持ってお客様に対応できるでしょう。

活躍の場が広がる

中国語や手話のスキルがあれば、対応が必要なお客様が搭乗した際に目立った活躍ができます。「中国語といえば〇〇さん」「手話なら〇〇さん」と周囲に認識されることで、接客をする機会が広がり、より多くのお客様に関われるのがメリットです。もちろん同僚や上司からの信頼を集めることにもつながります。さまざまな資格の取得は、より高レベルなサービスを提供できるキャビンアテンダントへと成長でき、活躍の場を広げる一助となるでしょう。

おすすめの資格は?

キャビンアテンダントの資格を比較

TOEIC®︎Listening & Reading Testでは、約45分間のリスニング試験、約75分間のリーディング試験の、合計約2時間の試験です。平均スコアを見るとキャビンアテンダントに必要とされる数値に近いため、極端に水準が高いわけではないことがわかります(ETS®︎TOEIC®︎公式サイト参照)。また各協会のサイトによると、手話技能検定の3級合格に必要な学習時間は約160時間(2年程度)、中国語検定の3級合格に必要な学習時間は200~300時間(大学の第二外国語授業で2年間履修程度)です。早めにどの資格を取得するかを決め、学習をスタートする必要があるでしょう。

キャビンアテンダントの資格の基本情報の比較表 キャビンアテンダントの資格の基本情報の比較表

どれがおすすめ?

ご紹介した資格のなかで優先した取得をおすすめするのは、TOEIC® Listening & Reading Testです。まずは、TOEIC®で600点のスコアを獲得することが、キャビンアテンダントの受験資格を得るためにも必要とされるためです。

キャビンアテンダントの資格を取るには?

TOEIC®︎Listening&ReadingTestの取り方

キャビンアテンダントの基準値であるTOEIC®︎600点を取得するには、高校で英語を学んできたことを前提として、約300〜400時間程度は学習の時間が必要とされます。書店に足を運べば対策テキストが多数並んでいるので、独学でも取得は可能です。大学で英語に力を入れている学部や学科を選んだり、英会話スクールに通うのも一つです。

手話技能検定の取り方

手話技能検定協会によると、3級取得に必要な単語数は1,000程度、基本例文数は300程度とされています。独学のほか、手話講座や手話サークルでの活動で身につけるの方法もあります。未経験からスタートする場合は、およそ160時間(2年程度)の継続的な学習が必要とされています。

中国語検定の取り方

中国語検定協会によると、3級取得のレベルは「学習時間200~300時間。一般大学の第二外国語における第二年度履修程度。」とされています(協会サイトから引用)。発音や単語の意味の理解に加え、常用語の和訳・中訳などが出題されます。大学で第二外国語として学ぶほか、独学や語学スクールに通う方法も一般的です。

まとめ

キャビンアテンダントになるための国家資格などはありませんが、海外から渡航した旅客とコミュニケーションをとるための英語能力は必須であり、志望者の多くはTOEIC®︎を受験します。また、手話や中国語などのスキルがあると周囲との差別化にもなり、活躍の場を広げることができるでしょう。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/205
手話技能検定協会
https://www.shuwaken.org/first/first.html
ETS??TOEIC??(国際ビジネスコミュニケーション協会)
https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about.html
日本中国語検定協会
https://www.chuken.gr.jp/tcp/grade.html
ぴったり専門学校診断

みんなの専門学校情報TOP ブライダル・観光・語学 キャビンアテンダントの資格