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ファッションデザイナーを目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年05月31日

はじめに

国内外で活躍するファッションデザイナーになる為にはどのような進路選択を行うのが良いのでしょうか。この記事ではファッションデザイナーになるための進路選択について詳しく解説していきます。ファッションデザイナーに興味関心がある方は是非ご覧ください。

ファッションデザイナーになるには?

ファッションデザイナーになるために特別な資格や免許は必要ありません。しかし、完全実力主義の世界である為、世界で通用するファッションデザイナーになるには、服にまつわる知識やスキルをハイレベルに取得する必要があります。そして、色彩美や造形美といった感性の領域の感覚やスキルを研ぎ澄ますことはもちろん、マーケティングなどの観点からビジネスとしてファッションをとらえる能力も必要となります。
また、ファッションデザイナーになるための決められたルートというものは存在しません。なぜなら、ファッションデザイナーは資格によって保障されている職業ではないからです。逆に言えば、ファッションデザイナーと名乗ってしまえば、実績と経験が全くないとはいえ、形の上ではファッションデザイナーと名乗ることは出来ます。

著名なファッションデザイナーの経歴から王道ルートを学ぶ

ファッションデザイナーになるための進路選択は大きく分けて以下の3つに分けられます。世界で活躍しているファッションデザイナーは、いずれかの進路を歩んで夢を実現しているので紹介します。

専門学校で服作りを学び、ブランドを立ち上げたルート

国内外で活躍するファッションデザイナーの多くが専門学校で服作りを学んだあとにブランドを立ち上げています。例えば、A bATHING APE®の長尾智明氏、UNDERCOVERの高橋盾氏は専門学校で服作りを学んだあとにブランドを立ち上げることで、ファッションデザイナーとして今日でも活躍しています。しかし、これらの成功者の裏には何万人という挫折者が存在するので、専門学校に通えばファッションデザイナーとして成功できると安易に考えることは危険です。

デザイナーの下で服作りを学び、ファッションデザイナーになったルート

ブランドを立ち上げることだけがファッションデザイナーになる方法ではありません。世界で活躍しているファッションデザイナーの中には、自分のブランドは持たずに高級ブランドのデザイナーとして活躍されている方も多くいます。例えば、ファッションデザイナーであるエディ・スリマン氏はフランス屈指のエリート養成校であるパリ政治学院を卒業したのちにルーブル美術学校で美術を学びましたが、服作りに関しては学校に通って学んだわけではありません。彼はフランスファッション業界の重鎮であるジャン・ジャック・ピカールの下で服作りの下積み時代を過ごしています。その後は、Saint LaurentやChristian Diorでファッションデザイナーとして大きな実績を残し、近年ではCelineのファッションデザイナーに就任しています。

独学で服作りを学び、ファッションデザイナーになったルート

ファッションデザイナーには様々な経歴を持つ方たちが多くいます。例えば、Comme des Garçonsの川久保玲氏は慶應義塾大学文学部を卒業した後、株式会社旭化成の宣伝部に入社していますが、3年で退職しフリーランスのスタイリストになりました。その後、Comme des Garçonsを立ち上げて、自身のブランドのファッションデザイナーとして活躍しています。また、John Lawrence Sullivanのデザイナーである柳川荒士氏はプロボクサーとして活躍していましたが、引退後に洋服販売を経験し独学で自身のブランドを立ち上げています。

ファッションデザイナーの学歴

世界で活躍するファッションデザイナーの中には大学を卒業している人も多く存在します。山本耀司(Yohji Yamamoto)は慶應義塾大学法学部法律学科、川久保玲(Comme des Garçons)は慶應義塾大学文学部哲学科、ヴァージル・アブロー(Off-White)はイリノイ工科大学大学院、エディ・スリマン(現CELINEのデザイナー)はパリ政治学院、ジョンガリアーノ(現Maison Margielaのデザイナー)とリカルドティッシ(現burberryのデザイナー)はセントラルセントマーチンズ芸術大学を卒業しています。どの大学も名門と呼ばれる伝統ある大学であることが特徴的です。

ファッションデザイナーになるための最善の進路選択は?

結論として、ファッションデザイナーになるためには服飾の専門学校に進学することです。世界で活躍するファッションデザイナーの経歴を遡ると、自身のブランドを立ち上げるパターンとデザイン事務所に就職しデザイナーとしてキャリアをスタートさせるパターンがありますが、両者とも専門学校で服飾について学んでいる点で共通していることが分かります。このような成功者の事例から、専門学校で服飾についてのスキルや知識を学ぶことでファッションデザイナーとして活躍する為の足掛かりを作ることが重要であると言えます。

ファッションデザイナーになれなかった場合を想定した進路選択は?

自身でブランドを立ち上げるルートとデザイン事務所にデザイナー職で就職するルートのどちらにも失敗した場合に、パタンナーやアパレル販売員をしながら夢を追うのではなく、一般企業に就職したいと考えている人は大学に進学した後に専門学校に通うという選択肢もあります。実際に山本耀司氏やエディ・スリマン氏はこのルートを歩んでファッションデザイナーになっています。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

職業情報サイト(日本版O-NET)ファッションデザイナー
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/340
東京服飾専門学校
https://www.tfac.ac.jp/howto/how01/

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