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美容師を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年03月01日

はじめに

この記事では、美容師になりたい高校生の進路選択について、美容専門学校の特色を中心に詳しく紹介しています。美容師に少しでも興味のある方はぜひご参照ください。

美容師になるには?まずは美容専門学校へ!

美容師になるためには、美容師国家試験に合格する必要があります。ただし、この試験は誰でも受験できる訳ではありません。厚生労働省より認可を受けた美容系の学校に進学し、卒業が見込まれた者のみが受験資格を得られます。
厚生労働省が認可している美容系の学校には、専門学校・短期大学・大学の3種類が挙げられます。しかし、2021年12月現在、美容系の専門学校は全国に202校存在する一方で、短期大学・大学は合計5校しかありません。加えて、美容師の世界では技術力が重視されるため、大卒者が優遇されることもありません。以上の背景から、この記事では美容専門学校について詳しく紹介していきます。

美容専門学校に入学するには?

美容師国家試験の合格を目指す2年間!

専門学校とは、一つの分野について深く学ぶことのできる2年制の学校です。もちろん、美容師のみならず、自動車整備士や看護師を目指す人向けの専門学校も存在します。なお、全てが私立となっています。多くの美容専門学校では「昼間過程」「通信課程」「夜間課程」を設けており、日中に仕事をしたい方や、実家が遠方のために日常的な通学が困難である方などにも優しい仕組みとなっています。
 美容専門学校のカリキュラムは国家試験合格を意識したものになっており、座学と実技の授業が設けられています。座学では、美容師の業務に関する法制度や、皮膚・毛髪に関する生物科学的知識などを学び、実技では、ヘアカラーやネイルなどの施術方法を学びます。さらに、まつ毛エクステや着付けに関する講義も開講されており、アイリストなど、自身の志望に沿った講義を自由に選択して受講することができます。

入試は学力テスト不要!

美容専門学校の入試形態としては主に「AO(自己推薦)」「高校推薦」「一般」の3種類が挙げられます。どの形態も基本的には書類審査・面接・作文から構成されていますが、学校によっては書類審査のみの場合などもあるため、詳しくは学校の公式ホームページをご覧ください。なお、高校・大学入試とは異なり、内申点の提出や学力テストの受験などは必要ありません。
主な違いとしては選考の開始時期が挙げられます。AOは高校3年生の6月頃、高校推薦は10月頃、一般は11月頃です。いずれも高校・大学入試と比べてかなり早い時期からのスタートとなる上、学校によってはAOでの入学者に対して大幅な学費免除を適用する例もあるため、時期を逃さないよう注意が必要です。
以上より、選考に向けた特別な勉強などの対策は必要ありません。美容専門学校の公式SNSでも、日頃から美容に関心を持つことや高校生活を存分に楽しむことなどを優先させるべきだとの投稿が見受けられます。

卒業までの学費は約250万円!

卒業までにかかる費用(入学金・教材費等込)は学校による差はありますが、昼間課程が250万円前後、夜間課程が200万円前後、通信課程が80万円前後です。美容師免許の取得が可能な短期大学は310万円、大学は460万円(教材費別)ほどかかることから、専門学校の学費は比較的安いと言えます。なお、昼間・夜間課程は2年間の通学で卒業できますが、通信課程では3年間通わなくてはなりません。通信課程では、中卒者の受け入れを行っていることが多く、美容室で清掃等のアルバイトをしている場合には学費が安くなることもあります。詳しくは各校の公式ホームページをご覧ください。

美容専門学校の魅力とは?

経済的・時間的に優しい

先述の通り、専門学校は短期大学(短大)や大学と比較して学費が安く、夜間・通信課程も設けられているため、ご自身の生活様式に適した通学が可能です。

早く社会に出られる

昼間・夜間課程は2年間で卒業できるため、大学生と比較して早く社会人になることができます。美容師の世界では、美容学校卒業後に約3年間、美容室での見習い期間を経験する慣習があります。そのため、卒業までが早いほど、一人前の美容師となれる日も早く訪れます。

同じ夢を持つ仲間に出会える

一般的な大学では学生の目指す職業がバラバラですが、美容専門学校では皆が美容師に関連した職業を志望しています。そのため、授業の課題や国家試験の勉強に追われる日々でも、お互いに励まし合いながら切磋琢磨することができます。

学内イベントが充実している

学校にもよりますが、多くの美容専門学校では一流美容師による講演会や学内コンテストを開催しています。講演会に登壇する美容師は大抵がその専門学校の卒業生で、人気サロンで活躍しています。学内コンテストでは、自身の作品をステージ上で発表したり、他の学生と順位を競ったりといった美容学生ならではの青春を謳歌できます。

美容専門学校の大変なところは?

勉強で忙しい

大学では「人生の夏休み」と例えられるほど時間にゆとりのある4年間が待っていますが、専門学校では短期間で技術を習得しなくてはならないため、学業に追われる2年間が待っています。サークル活動がないのも残念なポイントです。ただし、友人をつくったりアルバイトをしたりする程度の余裕はありますのでご安心ください。

入学後すぐに就職活動が始まる

2年間で卒業を迎えるため、1年生の夏休み明けには就職活動の準備を始めます。出遅れることのないよう、高校生のうちから日常的に美容室の情報をチェックしたり、SNSで尊敬する美容師さんを見つけたりしておくと良いでしょう。憧れの美容室や美容師さんの存在は、日々の勉強のモチベーションに繋がるだけでなく、就職先を絞る上でも役立ちます。

美容師以外の職に就くのが難しくなる

美容専門学校では美容に関する勉強しかしません。その上、企業によっては大卒者のみを採用しているところもあるため、美容業界以外での就職が難しくなります。ただし、大学の多くは「編入制度」を設けており、専門学校卒業後に大学3年生として編入することができます。編入試験の内容が比較的簡単な大学もあるため、もし途中で美容師以外の職に興味を持った場合は、本制度を活用すると良いでしょう。

専門学校卒業後の進路

在学中に国家試験を受験

美容師になるためには、国家試験に合格し、美容師免許を取得する必要があります。美容専門学校2年生の冬になると国家試験の受験資格が与えられ、2月の国家試験で合格すると翌春から美容師として働くことができます。もし不合格となってしまっても、半年後の7月に再受験が可能です。なお、美容師に関しては厚生労働省による学校別の国家試験合格率のデータがないため、気になる場合は直接志望校へ問い合わせてみましょう。

美容室に就職

大抵の美容学生はまず美容室に就職します。そして、スタイリスト(一人前)の称号を得るために、最初の約3年間はアシスタント(見習い)として修業を積みます。具体的には、会計や清掃などの業務に徹しながら先輩の技術を見て学びます。そして、店内テストに合格すると、ようやくお客様のカットやカラーを担当することができるようになります。

各々の道へ

無事にスタイリストデビューを果たした後は、同じ美容室で働き続ける人や、独立して自分の美容室を開く人、フォトスタジオや結婚式場でヘアスタイリストになる人など、道は様々です。

まとめ

美容師になるためには、美容専門学校へ進学し、2年間かけて知識や技術を習得する必要があります。おおよその学習内容は共通ですが、学校ごとに特色は異なります。美容専門学校について興味のある方はこちらも併せてご覧ください。

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