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メイクアップアーティストに必要な資格とは?取得するメリットを解説!
2022年03月01日はじめに
メイクアップアーティストは、タレントやモデルの美しさを最大限に引き出す仕事です。舞台やCM、テレビなどで活躍できるメイクのプロになるにはどうしたらよいのでしょうか。この記事ではメイクアップアーティストに関連する資格の取得方法やメリット、おすすめの取得ルートについて紹介します。
目次
メイクアップアーティストとは?
メイクアップアーティストの仕事内容
メイクアップアーティストとは、テレビや舞台、映画などで活躍するモデルや俳優などの芸能人に、華やかなメイクを施す職業です。プロのメイクはブライダル関連でもニーズがあり、一般の方がクライアントになることもあります。メイクと同時にヘアスタイルのセットやアレンジも行う場合もあり、ヘアメイクと呼ばれることもあります。さまざまな条件に合わせて、その場に最も相応しいメイクを施すのがメイクアップアーティストの役割です。
メイクアップアーティストと美容師の違い
混同されることの多いメイクアップアーティストと美容師ですが、一番大きな違いは国家資格の有無です。メイクアップアーティストは美容師のように国家試験がないため、髪のカットやカラーリングはできません。その代わり、ヘアセット・メイクアップ・着付けなどを施すことで瞬間的な華やかさを引き出します。美容師が髪のスペシャリストなら、メイクアップアーティストは、トータルコーディネートのプロフェッショナルといえます。
メイクアップアーティストの歴史
人の顔を彩るメイクという文化は、古代エジプト文明から続くともいわれています。その後ハリウッドで映画の撮影が行われるようになると、演者自身の手で施していたメイクにプロの手が要求されるようになります。日本では1960年代にカラーテレビの普及により、出演者に代わってプロが化粧を施すようになりました。メディアの舞台裏で、出演者達の美しさ引き立てる役割を担う者として誕生したのがメイクアップアーティストなのです。その後、1972年には日本初の養成学校、メイクアップアーティスト学院が開校しました。
メイクアップアーティストに関する資格の例
美容師免許
メイクアップアーティストに国家資格はありませんが、トータルコーディネートの幅を広げるためには美容師免許の取得をおすすめします。美容師免許があれば、カットなども施せるため、ヘアメイクの際により理想的なスタイスに仕上げられるでしょう。美容師免許は高校卒業後、指定された養成学校に入学し必要なカリキュラムを修了し、国家試験を受験し合格することで取得できます。合格率も高く、学校でしっかり勉強すれば比較的取得しやすい資格です。
JMA日本メイクアップ技術検定試験
日本メイクアップ技術検定協会(JMA)が定めるメイクを基準とし、国内だけでなく国際的に活躍できるメイクアップアーティストを養成するための試験で、年2回実施されています。メイクに必要な基本的な技術などテクニカル性が身に付いているかをはじめ、クライアントの要望をメイクに反映させる技術などが評価されます。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験
国際美容連盟が開催しており、指定のスクールのカリキュラムを修了し試験に合格すると国際メイクアップアーティストライセンスを取得できます。年会費を納める必要がありますが、これからプロフェッショナルとして活動していくための支援が受けられます。プロを目指す人にはもってこいの試験だといえるでしょう。
その他の資格の例
試験の形式や合格基準はそれぞれ異なりますが、メイクだけではなく美容をトータルで提案できる資格は数多く存在します。例えば、メイクだけでなく毛髪やネイル、ライフスタイルまでトータル的なアドバイス能力を認定する「ビューティーコーディネーター検定」、接遇における振る舞いや話し方に対する知識や技能が認定される「サービス接遇検定」などです。これらの資格を取得することで、活躍の幅を広げられる可能性があります。
メイクアップアーティストの資格を取るメリットは?
活躍の幅が広がる
メイクアップアーティストはメイクに留まらず、モデルとなる人の魅力を条件に合わせてトータルに引き出すことが役目です。すなわち、ヘアメイクやネイル、衣装のコーディネートもメイクアップアーティストの業務範囲です。それぞれの分野に特化した資格を取ることで、スキルだけではなく発想や感性も磨かれ、より高度な実力が身に付きます。
待遇が上がりやすい
メイクアップアーティストは経験と実績が全てとされるため、「経験や能力によって優遇」という求人が多くあります。一方で、正社員登用の場合は美容師免許を必須としている企業も見られます。メイクアップアーティストとして活躍しながら安定的な収入を得るためには、美容師免許は取得しておきたいところです。
おすすめの資格は?
メイクアップアーティストの資格を比較
美容師の国家試験は筆記試験と実技試験に分かれており、実技試験ではモデルウィッグを使用して実務を想定したカッティングやセッティングの技術が審査されます。合格率は年度によって差がありますが、国家試験の中では比較的高めの60~80%前後です。
日本メイクアップ技術検定試験は1級から3級までがあり、合格率は3級では70%前後ですが、2級は50%前後、1級になると30%前後と下がっていきます。まずは3級から挑戦して、2級や1級へとステップアップしていくのが良いでしょう。
IBF国際メイクアップアーティスト認定試験は養成所でしっかり学び、試験対策を行ってから臨むことが何よりも重要です。また、美容師の国家試験とこの試験は、指定された養成所に通って必要なカリキュラムを終了しなければ受験できないので注意してください。
どれがおすすめ?
上記に挙げた3つの中だと、「美容師免許」の資格がおすすめです。厚生労働省が認定している国家試験のため一般的な知名度も高く、メイクアップアーティストとしての活躍の幅を広げられます。今後、メイクアップアーティストからヘアスタイリストに転身する際にも、美容師免許があればスムーズに仕事を変えられます。汎用性や有効性を考えても、ぜひ取得したい資格です。
メイクアップアーティストの資格を取るには?
美容師免許の取り方
最も一般的なのは、高校卒業後、厚生労働大臣指定の養成学校に2年以上通ってカリキュラムを修了し、国家試験を受けるルートです。美容実習は810時間以上、講習を合わせて2,010時間以上学ぶ必要があります。美容師免許を取得したあとは、実際の美容院で数年間アシスタントとして学んだのち、一人前の美容師として活躍できます。
日本メイクアップ技術検定の取り方
日本メイクアップ技術検定は受験資格が不要で、3級は誰でも受けられます。ただし、1級は2級を、2級は3級を取得していなければ受験できません。特に養成所などに通う必要もありませんが、公式テキストを購入したり対策セミナーを受講したりして独学で学ぶ必要があります。
IBF国際メイクアップアーティスト認定の取り方
IBFが指定する養成所のカリキュラムを修了すると、受験資格が得られます。通学が難しい人は通信でも学べて在宅でも受験できます。ただし、試験の内容が非公開であることから、養成所でしっかりと学んで対策することが重要です。
まとめ
メイクアップアーティストの仕事自体は必須の資格はありませんが、活躍するためには取得しておきたい資格があります。中には、時間とお金をかけて養成所に通わなければ取得できない資格もあるため、簡単に歩める道ではありません。将来を考えながら自分に必要な資格はなにかを見極め、計画を立てて取り組むことが大事です。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- アフロート美容専門学園
- https://school-afloat.com/tb/topics/7636/
- 理容師美容師試験研修センター
- https://www.rbc.or.jp/
- JMA
- http://www.jma-makeup.or.jp/
- IBF国際美容連盟
- https://www.ibf.or.jp/admission/artist.html
- 厚生労働省
- https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou/riyoushi/index.html
- 日本メイクアップ技術検定協会(JMA)
- http://www.jma-makeup.or.jp/exam/makeupj/
- 国際美容連盟(IBF)
- https://www.ibf.or.jp/admission/artist.html
- 厚生労働省理容師・美容師制度の概要等について
- https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000113247.pdf
- 一般社団法人JMA日本メイクアップ技術検定試験
- http://www.jma-makeup.or.jp/exam/makeupj/
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