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メイクアップアーティストの平均年収はいくら?具体的な金額や年収アップのポイントを解説!
2022年03月01日はじめに
メイクアップアーティストとは、テレビや雑誌などのメディアや舞台などで、モデルや俳優のメイクやヘアスタイリングを担当し、時には特殊メイクまで手がける専門職です。本記事では、メイクアップアーティストの平均年収、年収を上げるための手段について解説します。
目次
メイクアップアーティストの平均年収は?
全業種・業種毎の平均年収との比較
厚生労働省によって行われた令和2年賃金構造基本統計調査によると、メイクアップアーティストを含む理容・美容師の平均年収は約329万円です。この平均年収は、一般的なサラリーマンの平均年収と比べてどうなのでしょうか?
国税庁によって調査された令和2年の全業種の平均年収はおよそ433万円といわれています。つまり、メイクアップアーティストを含む理容・美容師の平均年収は、日本人サラリーマンの平均年収に比べて104万円ほど低いということです。
また、令和2年賃金構造基本統計調査によると、メイクアップアーティストを含む理容・美容師の月給平均は26万円程度、ボーナス平均は6万円程度です。ハローワークの無期フルタイム求人で、賃金欄の中間値を平均したメイクアップアーティストを含む美容師の求人賃金は、全国平均で月給24.3万円です。
なお、メイクアップアーティストは、仕事を覚えるために下積みをしなければならず、最初はアシスタントとしての採用になるケースがほとんどです。アシスタント時代は給料があまりもらえず、苦しい生活を強いられるかもしれません。メイクアップアーティストになりたい場合は、就職する前に不足する生活費を補えるだけのお金をあらかじめ貯金しておくか、親から足りない分を援助してもらえるように頼んでおくなどの対策を打っておくと安心です。
メイクアップアーティストの平均年収が低い理由は??
メイクアップアーティストとして働くには、はじめに年収が極端に低いアシスタントの時代を通過しなければならないことが多く、これがメイクアップアーティストの平均年収を押し下げている一因であると考えられます。見習いであるアシスタントの月収はだいたい10万円前後と言われていますが、なかには無給の場合もあるようです。
また、メイクアップアーティストは他の業種よりも稼げないために、年齢を重ねて家族が増えると、より収入を得られる職業に転職してしまうことも、平均年収が上がらない理由のひとつと考えられています。
メイクアップアーティストの雇用形態別(正規・非正規・パート・アルバイト)の給与比較
メイクアップアーティストの給料は、雇用形態が違うとどのくらい変わるのでしょうか?求人情報サイトによれば、2022年1月にサイト上に掲載された求人情報からメイクアップアーティストの給料を算出すると、正社員の平均年収は約374万円で、これを月額に換算すると月収は約31万円です。
また、通常正社員は月給制ですが、派遣社員やアルバイト・パートは時給制です。同じく求人情報サイトを参照すると、メイクアップアーティストで派遣社員の場合の平均時給は1,351円、アルバイト・パートの場合の平均時給は1,150円です。
一日8時間、月21日間働いたと仮定すると、派遣社員の月収は約23万円、アルバイト・パートの月収は約19万円です。月収で比べると、正社員はアルバイト・パートよりも約12万円、派遣社員よりも約8万円高くなります。
メイクアップアーティストの勤務先別(規模)の給与比較
メイクアップアーティストの年収は、勤務先の規模による差異があまり見られないのが特徴です。平均年収の企業規模による格差は約25万円です。平均年収は、企業規模が大きい1,000人で約336万円と最も高く、次いで企業規模が小さい10~100人で約324万円、そして企業規模が中間的な100~999人で約311万円と最も低い数字です。
※表データは「理容・美容師」のものであり、メイクアップアーティスト以外の美容師や理容師のデータも含まれています。
メイクアップアーティストの年齢・性別の給与比較
厚生労働省の調査によると、メイクアップアーティストの平均年収は年齢の上昇に伴って40代前半までは上がりますが、その先は年齢の上昇とともに乱高下をする傾向が見られます。他の職種と異なり、65~69歳が最も平均年収が高くなっています。
また、男女によっても平均年収が変わります。女性が多いメイクアップアーティストですが、男性と女性の平均年収を比較すると、男性の方が74万円ほど多くなっています。ただし、年齢は女性の方が高く、年齢を重ねても働ける職種であることがわかります。
将来、給料を上げるには?!
技術やコミュニケーション力を磨く
メイクアップアーティストとして活躍するには、技術はもちろんコミュニケーション力も重要です。クライアントから信頼され、指名を勝ち取れないと給料が上がっていきません。メイクを施す間に、どれだけクライアントの好みや希望を理解できるか、また時には雑談などでメイクの時間をより楽しく過ごしてもらえるかが大切になってきます。そのため、技術力の向上だけに意識を向けるのではなく、トーク力などの高いコミュニケーション能力を身に着けられるよう、日々研鑽する必要があります。
資格を取得する
メイクアップアーティストとして成功したいのであれば、美容師免許だけでなく、プラスアルファの上級資格、例えば「日本メイクアップ技術検定」「ファッション色彩検定」などの資格も取得しておくとよいでしょう。資格をいろいろ持っていれば名刺に記載してアピールでき、仕事の獲得につながる期待がもてます。資格があれば初対面の相手でもメイク技術やセンスに対して、一定の信頼を得ることもできるでしょう。海外のクライアントともやり取りをしたいなら、TOEICなどの資格も検討してみましょう。
フリーになる
優れた技術力とコミュニケーション能力に加え、知名度も営業力も高いと自負しているのであれば、独立してフリーランスのメイクアップアーティストになる道もあります。ただし、仕事が取れなければ収入はゼロなので、相当の覚悟がないと踏み切れません。一方でフリーランスで有名になれば、年収1,000万円以上稼げる可能性もあります。リスクのある選択ではありますが、収入をアップさせたい、実力を試してみたい、と考えている方は挑戦してみてもいいかもしれません。
まとめ
メイクアップアーティストの年収は、アシスタント時代の非常に低い年収から、著名なフリーランスの高額年収まで大きな格差があります。収入は仕事の経験年数、個人の実力、働き方、働く場所によって違いが出ますが、これは多かれ少なかれどの専門職にもいえることです。
まずは仕事を覚え、経験を積み重ね、技術力やコミュニケーション力などのスキルを磨きあげて、顧客からの指名獲得につなげていくことが重要です。メイクアップアーティストの中には、独立して高額年収を得ている人もいるので、夢のある職業ともいえるでしょう。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 総務省統計局e-Stat令和2年賃金構造基本統計調査(第一表)
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files
- 厚生労働省職業情報提供サイト(日本版O-NET)メイクアップアーティスト
- https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/118
- 求人ボックスメイクアップアーティスト関連の仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)
- https://求人ボックス.com/
- 総務省統計局e-Stat令和2年賃金構造基本統計調査(第一表)
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files
- 総務省統計局e-Stat令和2年賃金構造基本統計調査(第一表、第五表)
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files
実際に働いている人の口コミをチェックしよう!
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
メイクアップアーティストの 「年収」の 口コミ一覧
全3件
岡山県の40代男性
業務委託契約の事業主 / 100万円以上~150万円未満 / 大学卒
就職先:個人事業主
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年収
個人事業主のため、仕事量が一定ではなく、仕事の量によって収入が増減するからです。
岡山県の40代男性
業務委託契約の事業主 / 100万円以上~150万円未満 / 大学卒
就職先:個人事業主
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年収
個人事業主のため、仕事が毎日あるわけではなく、なおかつ単価報酬制のため、収入に安定感がないためです。
宮城県の20代後半女性
正社員 / 600万円以上~650万円未満 / 大学卒
就職先:ヘアメイク事務所
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年収
労働量や活動量、活動時間などを考えると少ないような気がします。必要経費もそれなりにかかります。
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