理容師を目指せる進路は？進路別のメリット・デメリットを解説！

理容師になるには？まずは理容専門学校へ！

理容師になるためには「理容師国家試験」に合格しなくてはなりません。そして、この試験の受験資格を得るためには理容学校に通う必要があります。
理容学校としては短期大学・専門学校の2種類がありますが、短期大学は2021年12月現在1校しか存在しません。よって、理容師を目指す人の多くは専門学校へ進学します。

理容専門学校ってどんなところ？

理容師国家試験の合格を目指す2年間！

理容専門学校は、卒業までの２年間で理容師国家試験に合格できるようなカリキュラムになっており、座学と実技の授業が設けられています。座学では、皮膚科学や色彩などの知識を習得し、実技では、カットやシャンプーなどの施術方法を学びます。さらに、学校や学科によってはネイルやメイクについても学べます。

選べる通学スタイル！

多くの理容専門学校では「昼間課程」「通信課程」を設けており、仕事と両立したい方や実家が遠方のために日常的な通学が困難な方などにも優しい仕組みとなっています。通信課程では中卒者の受け入れも行っています。ただし、昼間課程は2年間で卒業できるのに対し、通信課程は3年間通う必要があります。

入試は学力テスト不要！

理容専門学校の入試形態は主に「AO（自己推薦）」「高校推薦」「一般」の3種類から成ります。いずれも基本的には書類審査・面接によって合否を決めるため、特別に勉強する必要はありません。ただし、一部学校では高校時代の評定平均が問われることもあります。なお、AOは高校3年生の6月頃、高校推薦は10月頃、一般は11月頃に出願受付が始まります。

学費は約250万円！

学校によって差はありますが、卒業までにかかる学費（入学金・教材費込）は昼間課程で250万円前後、通信課程で70万円前後です。独自の奨学金を設けている学校も多くあるため、詳しくは各校の公式ホームページをご覧ください。

理容専門学校の魅力とは？

早く社会に出られる

昼間課程は2年間で卒業できるため、大学生と比較して早く社会人になることができます。理容師の世界では理容学校卒業後に約3年間、理容室での見習い期間を経験する慣習があります。そのため、卒業までが早いほど一人前の美容師となれる日も早く訪れます。

学内イベントが充実している

多くの理容専門学校では学内コンテストやショーを開催しています。他の学生と腕を競い合ったり自身の作品をステージ上で発表したりといった理容学生ならではの青春を謳歌できます。

同じ夢を持つ仲間に出会える

一般的な大学では学生の目指す職業がバラバラですが、理容専門学校では皆が理容師に関連した職業を志望しています。そのため、国家試験の勉強に追われる日々でもお互いに励まし合うことができます。

理容専門学校の大変なところは？

勉強で忙しい

2年間で技術を習得しなくてはならないため、常に勉強に追われることとなります。サークル活動がないのも残念なポイントです。ただし、アルバイトをする程度の余裕はありますのでご安心ください。

入学後すぐに就職活動が始まる

2年間で卒業を迎えるため、1年生の夏休み明けには就職活動の準備を始めます。出遅れることのないよう、高校生のうちから日常的に理容室の情報をチェックしておくと良いでしょう。就職先を絞る上で役立ちます。

理容師以外の職に就くのが難しくなる

理容専門学校では理容師になるための勉強しかしません。よって、一般企業への就職が難しくなります。もしも在学中に理容師以外の職に興味を持った場合は、大学の「編入制度」を活用すると良いでしょう。専門学校卒業後に大学3年生として編入することができます。

理容専門学校卒業後の流れは？

在学中に理容師国家試験を受験

理容専門学校2年生の冬になると理容師国家試験の受験資格が得られます。2月の試験で合格すると、厚生労働省への申請の後に理容師免許を取得できます。そして、社会人1年目の春からは理容師として働くことができます。もし不合格となってしまっても、半年後の7月に再受験が可能です。

理容室での業務スタート

大抵の理容学生は教育制度が充実している大型理容室に就職します。そして、スタイリスト（一人前）の称号を得るために、最初の約2年間はアシスタント（見習い）として清掃や会計などの雑用を担います。店内テストに合格すると、ようやくお客様のカットやカラーを担当することができます。

各々の道へ

無事にスタイリストデビューを果たした後は、同じ理容室で働き続ける人や、独立して自分の理容師を開く人、病院・介護施設にてケア理容師として働く人など、道は様々です。ただし、美容室で働く場合には別途で美容師免許が必要になるためご注意ください。

まとめ

理容師になるためには理容専門学校へ進学し、2年間かけて知識や技術を習得する必要があります。おおよその学習内容は共通ですが、学校ごとに特色は異なります。理容専門学校について興味のある方はこちらも併せてご覧ください。