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理容師に必要な資格とは?取得するメリットを解説!
2022年03月01日はじめに
理容師になるには、理容師の国家資格を取得する必要があります。ヘアカットに興味がある人は、理容師とはどのような資格なのか、事前にしっかりチェックしておくことが大切です。そこで今回は、理容師の資格の特徴や難易度、取得方法について解説していきます。
目次
どんな資格?理容師の資格概要
容姿を整える仕事ができる国家資格「理容師」
理容師はヘアカットやシェービングなどの容姿を整えるための仕事ができるようになる国家資格です。理容師はサロンや散髪店などに勤務し、ヘアカットやパーマ、顔そりなどの仕事を担当します。このように、見た目を整えるための業務が中心で、美容師のようにヘアアレンジなどの見た目をより美しくするための業務に従事することはほとんどありません。
理容師の成り立ち
延びた髪やひげを整えるための仕事は、中世ヨーロッパの時代から存在しており、日本では「髪結い」がそれにあたります。明治時代が始まった頃に日本は海外の文化を取り入れ、近代化に向けて文化を発展させていきます。そんな流れの中で断髪の文化やパーマが浸透し、もともとは髪を結うのが仕事だった理容師は、この時代の流れに伴って髪を切る仕事に変わっていきました。その後戦後には理容師法が定められ、理容師という国家資格が設けられるに至ったのです。
理容師の国家試験概要と取得難易度
理容師の国家試験概要
実施日
理容師の試験は年2回、春と秋の時期にそれぞれ行われます。
試験内容
試験は実技と筆記があり、実技ではカッティングや毛払い、シェービングなどを行います。
形式
筆記試験は四肢択一式で、100分の試験時間の中で行われます。
開催地
実技・筆記試験ともに全国各地の施設や学校などで実施されます。自分の住んでいる地域から近いところで受験しましょう。専門学校に通っている場合は、自分の学校が試験会場になることも珍しくありません。
料金
受験料は、実技+筆記で25,000円です。ちなみにいずれかの試験を免除になっている場合は、半額の12500円の受験料がかかります。
理容師国家資格の取得難易度~合格率は70%以上?!
公益財団法人・理容師美容師試験研修センターによれば、令和3年に実施された第44回理容師試験の合格率は64.1となっています。続いて令和2年は合格率83.5%、70.8%、令和1年は75.6%、65.0%です。平均で見ると70%ほどの人が合格していることがわかります。10人いれば7人が合格できるほどなので、難易度はそこまで高くないのが特徴です。過去のデータを見てもわかるように、合格率が80%を超えている時期もあるため、しっかりと対策に取り組めば合格できるでしょう。国家資格にはさまざまなものがありますが、理容師の資格は安定的な高い合格率が特徴で、落ちるリスクが少ない中で国家資格を取れるのが大きな利点といえます。
なぜ取得するの?理容師の資格を取得するメリット
職業としてニーズがある
理容師として国家資格を取得することのメリットは、働き口に困りにくいという点が挙げられます。髪の散髪や髭剃りといった容姿を整える行為は、誰もが必要とするものです。理容師の資格を取得すれば、いずれかの店舗で働ける可能性が高いと考えられます。資格を取得しても就職に役に立たないということもありません。そのため高い確率で就職につながるというメリットを持つことから、理容師資格の取得には大きな意味があるといえるでしょう。
生涯有効である
理容師免許は国家資格であり、生涯にわたって有効です。また、人間の髪は常に伸びるため、理容師の仕事は景気の波に左右されにくく、常に需要があります。よって、出産や育児などの都合で一度職を離れた場合でも復職しやすく、仕事と私生活の両立を目指したいという方にはおすすめの資格です。
職人的技術が身に付く
理容師は、職人的技術を自分のものにできるという点でもメリットがあります。特にシェービングなどは、きれいに行えるかどうかは本人の技術力に大きく左右されるため、高めた技術は店舗やサロンなどで重宝されやすいといえるでしょう。さらにいえばシェービングを行えるのは理容師のみです。一度身につけた高い職人技術は自分にとっての財産になるため、今後キャリアを重ねていくうえで役立つ可能性は高いです。
将来独立できる可能性が高まる
理容師の資格を取得すれば、一定期間店舗で働いて修行を積むことで、最終的には独立開業が見込める可能性もあります。今では個人で起業することは珍しくありませんが、理容師という国家資格を持って店を構えれば、お客様に信頼されるのは間違いありません。独立開業の可能性が出てくれば、自分で自由にキャリアを設計することができるのも利点です。自由な働き方で理容師として仕事をしていける可能性があるため、独立開業のプランを描いている人にとっては大きな意義があると考えられます。
どうやって取得するの?理容師の資格を取得する方法
理容師の資格を取得するまでの流れ
国家資格である理容師の資格を取得するためには、原則として専門学校に入学して勉強することが必要となります。しかも入学する学校は、厚生労働大臣もしくは都道府県知事が指定した理容の専門学校であることが条件です。このため理容師の資格を目指して学校を調べるときは、必ず厚生労働大臣指定または都道府県知事指定の学校かどうかをチェックするようにしましょう。学校で学ぶ期間は2~3年となっており、その過程の中で美容師理容師国家試験を受験します。
試験は年2回あり、実技試験は2月、8月、筆記試験は3月、9月に実施されて、実技・筆記ともに合格点を取る必要があります。そして合格発表は例年3月下旬にあり、合格後には公益財団法人 理容師美容師試験研修センターに免許申請を行い、晴れて免許取得となります。実は合格したのみでは理容師免許は取得できず、自分で申請を済ませる必要があることを覚えておきましょう。
理容師の資格を取得するための一般的なルート
理容師免許取得までの一般的なルートは専門学校への通学です。厚生労働省によれば、専門学校卒の学歴を持つ理容師は全体の80.8%にも及び、ほとんどの理容師が専門学校に通ったうえで理容師の国家資格を得たことがわかります。ちなみに次に多い学歴は、高卒で17.8%となっています。ほかには高卒未満が15.1%、短大卒は2.7%、大卒は5.5%です。このため一般的なルートを意識して理容師免許取得を目指すのであれば、カッティングやシェービングを学べる理容専門学校を経るのが最も望ましいといえるでしょう。
まとめ
理容師免許があれば、髪のカットに加えてシェービングまでも行うことができます。理容師国家試験の合格率は70%以上と高く、免許を取得すれば一生涯職人として働くことが可能です。取得までには複数のルートがありますが、理容専門学校への進学が一般的です。理容師を本気で目指すのであれば、試験問題の過去問やお近くの理容専門学校などについても調べてみましょう。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 公益財団法人理容師美容師試験研修センター
- https://www.rbc.or.jp
- 公益財団法人理容師美容師試験研修センター
- https://www.rbc.or.jp/exam/past_result/
- 理容師-職業詳細|職業情報提供サイト
- https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/115
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