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理容師のキャリアアップの方法は?仕事の現状と将来性を解説!
2022年03月01日はじめに
理容師としてカットやシェービングなどの仕事に従事していく際には、自分自身のキャリアのあり方について悩むことも少なくありません。理容師にはキャリアアップの方法がさまざまあるため、キャリアプランは積極的に設計しておきたいところです。そこで今回は、理容師のキャリアの考え方や将来性について解説していきたいと思います。
目次
現状について
理容師業界の現状について
理容師と聞くと、あまり聞きなじみがないと感じる方もいらっしゃるでしょう。というのも理美容業界では圧倒的に美容師の数が増えてきており、それと反比例するように理容師の数は減りつつあります。しかし理容師のなり手や理容室に対する需要自体はまだまだあるため、その需要に目を向けたうえで、理容師は働き方やキャリアを見いだしていくことが重要と考えられます。
理容師の業界が直面している課題について~理容業界の縮小~
理容師の業界は、正直なところ縮小しつつあるのが現状です。あらゆるヘアスタイルをおしゃれとして楽しむ文化が浸透し、美容室・美容師の数が増えたこともあり、理容室・理容師の数は年々減少傾向にあるのです。したがって理容師として仕事をしていくためには、業界自体が縮小の一途をたどっているという課題を認識することが大切です。厚生労働省によれば、平成29年度の時点で理容師の数は221,097人となっていますが、これに対して美容師の数は倍以上になる523,543人です。理容師の数はそもそも1971年の頃から減り続けており、それにあわせて理容師を目指す人の数も減ってきているのが現状です。
理容師の将来性について
社会変化がもたらす理容師の需要の減少
理容師の需要は現状縮小傾向にあります。おしゃれや美容への意識の高まり、美容室の広告戦略などから多くの人は美容室に目を向けるようになり、反対に理容師のニーズは減ってきています。実際に公益財団法人理容師美容師試験研修センターの新規免許登録件数のデータによれば、平成10年度の時点で理容師の免許登録数は4,711件となっていましたが、令和2年度ではその3分の1以下となる1,511件に減少しています。一方で、美容師の免許登録数は平成10年度の時点では16,451件、さらに令和2年度は17,181件となっており、美容業界の広がりと理容業界の縮小は誰が見ても明らかなものとなっています。
理容師の職場環境の変化について
上で紹介したデータでも読み取れるように、理容師の数は大幅な減少傾向にあります。理容師のなり手が年々減少し続けるため、現場で問題となっているのは人手不足や理容室の後継者の不在です。この十数年でそういった職場環境の変化は顕著なものとなり、業界自体が縮小してはいるものの、多くの理容室は人手不足を深刻な課題として抱えているといえます。
女性の理容師が活躍する場が増える?!
理容室は男性、美容室は女性、というイメージが強いと言われている理美容業界。しかし最近では女性向けのシェービングサービスを売りにした店舗や、毛髪・頭皮のケアやヘッドスパのサービスに特化した店舗が広まり、今まで美容室しか利用したことがなかったお客様が理容室を利用し始めるようになってきています。技術だけで勝負していた理容師の仕事に、新しくサービスを前面に押し出す要素が加わることで、女性の理容師の需要も高まってきています。
理容師のキャリアのスタート~就職先~
理容室(個人)
理容室は圧倒的に個人経営の店舗が多いため、理容師としてのキャリアをスタートさせるなら、多くの場合が個人経営の理容室(床屋)になってくるでしょう。個人経営の理容室は小規模な店舗だからこそ、地域密着型でお客様と距離が近いことや、オーナーから直接技術を教えてもらえるなどの利点があるといえます。一般的に美容師などは長いアシスタント期間を経て一人前のスタイリストになりますが、個人経営の店舗なら、オーナーの評価次第では比較的早い段階で独り立ちさせてもらえる可能性も考えられるでしょう。しかし規模の小さい店舗だからこそ、福利厚生などの待遇があまりそろっていないことはよくあり、待遇面で不満を感じることがリスクとして挙げられます。
理容室(企業)
理容室を経営する企業は非常に少ないため、企業の理容室に就職するのは比較的珍しいパターンであるといえます。しかし、福利厚生や教育体制がしっかりしていたり、会社として資金力があるからこそ給料に期待ができたりする場合があります。ただし、理容師として独り立ちさせてもらえるのは個人経営店の方が早いかもしれません。
高齢者施設
理容師としての就職先には、高齢者施設という選択肢もあります。近年は施設に入所する高齢者向けにヘアカットやシェービングを行うサービスを展開している企業もあるため、そこで働くという仕組みです。在宅理容サービスとして、高齢者の自宅を訪れて散髪を行う場合もあります。
理容師のキャリアアップの仕方
理容師としての技術を高める
キャリアアップを目指すうえでは、やはり理容師としてのスキルアップは欠かせないでしょう。理容業界は確かに縮小の一途をたどっていますが、理容師を目指す人が減っていること、現場の高齢化が進んでいることなどから、人手不足が問題となっているのは事実です。そのためヘアカットやシェービングの技術を磨いておけば、理容師として業界成長の担い手になれる可能性も生まれてきます。また、技術を高めておけば現場のリーダーを任されたりたくさんのお客様から指名を獲得できたりするため、給料アップにつながる可能性は高まります。
ほかの資格を取得する
別の資格を取得したうえで、キャリアチェンジを図る方法もあります。例えばこれは国家資格ではありませんが、福祉理美容師の資格を取得すれば、高齢者の自宅に訪問してヘアカットの仕事を担当する訪問美容師になることができます。高齢社会の現代では高齢者向けサービスの需要は高く、理容師として仕事を続けるよりも効果的に給料を高められる場合もあります。
独立
独立して自分で理容室を構えるというキャリアアップの方法にも目を向けておきましょう。独立開業なら、経営の手腕次第では高い年収が見込める可能性もゼロではありません。理容師として独立を目指すのであれば、オーナーの近くでヘアカットの技術だけでなく、経営ノウハウなども積極的に学んでいくことが大切です。個人経営の理容室は、将来的に独立を目指す人にとっては修行先としての魅力もあります。
転職
現在の職場でのキャリアアップが難しい場合は、転職してキャリアアップを図る方法もあります。個人経営の理容室から企業が経営する理容師に転職すれば、その後店長を任されたりすることでキャリアアップにつながる可能性も考えられるでしょう。理容師として長く経験を積んでいることをアピールできれば、理容室のチーフや店長を募集する求人を見つけて応募できるチャンスも生まれるはずです。
まとめ
残念ながら理容室の需要は国内では縮小傾向にあります。その中で理容師としてキャリアを積むには、自分のキャリアをいかに形成するかということを考え、より戦略的に動いていくことが重要といえるでしょう。しかし市場規模自体が小さくなっているとはいえ、需要はまだまだ存在します。さまざまな角度からキャリアアップの方法を検討し、理容師として後悔ないキャリア形成を目指すことが大切です。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 厚生労働省平成29年度衛生行政報告例統計表年度報
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files
実際に働いている人の口コミをチェックしよう!
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
理容師の「キャリア・将来性」の満足度
理容師の 「キャリア・将来性」の 口コミ一覧
全29件
長野県の40代男性
事業主 / 100万円以上~150万円未満 / 専門学校卒
就職先:理容室
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仕事の将来性
日本で働くとしたら、人口ピラミットが正常な状態になるまで、将来には不安しかない。
滋賀県の40代男性
正社員 / 300万円以上~350万円未満 / 専門学校卒
就職先:理容室
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仕事の将来性
チエーン店や王手企業の参入で個人店は大変です。理容師のなり手も減少して業界的には頭打ちの業種です
宮城県の40代男性
正社員 / 400万円以上~450万円未満 / 大学卒
就職先:理容室
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仕事の将来性
理容業は社会的に重要な役割を果たしており、なくてはならない職業であり、将来性もあると思います。
岐阜県の40代男性
自営業 / 450万円以上~500万円未満 / 専門学校卒
就職先:理容室
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仕事の将来性
地方だと若手のなり手が少ないので、業界自体には危機感を感じます。 真面目にやれば食べれる仕事です。
東京都の20代後半女性
正社員 / 200万円以上~250万円未満 / 専門学校卒
就職先:理容室
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仕事の将来性
技術職なので、技術が身につけば独立なども出来るので、将来性はあると思いますが、美容室、理容室はたくさんあるので、独立しても続けていくのが難しい世界です。
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女性の働きやすさ
私の職場は男性客のみなので、お客様から珍しいと言われることも多く、会話に繋がります。
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