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心理カウンセラーのキャリアアップの方法は?仕事の現状と将来性を解説!
2022年03月01日はじめに
メンタルサポートの重要性が高まる現代社会において、心理カウンセラーは不可欠な存在となりつつあります。問題の重さや深さに合わせて適切にアプローチするには、専門的な知識が必要です。この記事では、心理カウンセラーの現状や将来性、職場環境について解説します。
目次
心理カウンセラーの現状について
心理カウンセラー業界の現状について
カウンセリングを受けるという行為を特別なものだと認識し、ハードルが高い印象を受けている人が多いようです。アメリカやイギリスと比較した場合、カウンセリングを利用する人はまだ少ないのが現状です。
しかし、実際にカウンセリングを必要とする人の中には、対話を通して悩みから解放されるといったケースが多く見られます。
ストレスマネジメントの必要性が高まる現代社会において、初期段階で相談者の抱える悩みを解消に導くのはとても重要なことです。気軽に相談しやすい環境をつくるために、学校や企業にカウンセリングルームを設置する動きも増えています。
心理カウンセラーの業界が直面している課題について~理解不足~
先進国の中でも、日本はメンタルサポートに対する理解に遅れを取っています。2015年にドイツの製薬会社が発表した「職場でのうつ病に関する国際意識調査」によると、同僚がうつ病になった際に「何もしない」と答えた人の割合が約40%を占めるという結果が出され、16カ国中で最上位となってしまいました。
企業の管理職に向けた調査では、自社のうつ病支援策に満足していると答えた割合がわずか21%程度というデータもあります。また、厚生労働省が2020年に実施した労働安全衛生調査では、全体の61.4%におよぶ企業がメンタルヘルス対策に取り組んでいるものの、60〜70%近くの社員がこのようなサポートを利用した経験がないと答えているようです。
相談したことが周りに知れわたるのを恐れているという理由からも、社会全体において心のケアへの理解が進んでいないものと考えられます。この数年間で状況は少しずつ好転していますが、他国に比べるとメンタルサポートを避ける傾向はまだ強く残っているようです。
心理カウンセラーの将来について
社会変化がもたらす心理カウンセラーの需要の増加
コロナ禍のさまざまな影響により、日常的に不安を抱える人は増加傾向にあるようです。2020年に厚生労働省が行った「新型コロナウイルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査」によると、半数程度の人がいずれの時期も何らかの不安を感じていたと報告されています。
また、以前は敷居が高いと感じている人が多かったカウンセリングも、ストレス社会となった現在では、訪れる人の数が増えています。欧米では、学校や職場の人間関係、生活に関する悩み相談のために気軽に利用できるものとされていますが、日本ではまだそこまでは浸透していないようです。
心理カウンセラーの職場環境の変化について
カウンセリングの需要が高まっている反面、正規雇用の求人は多いといえないのが現状です。そのため、非常勤を掛け持ちで生計を立てる心理カウンセラーも少なくありません。しかし、心理職初の国家資格制度「公認心理師」が2017年に誕生したことにより、将来的に活躍の場が広がると期待されています。これまで曖昧だった心理カウンセラーとしてのスキルが国家資格によって証明されれば、活動の領域が広がるかもしれません。
女性の心理カウンセラーが活躍する場が増える?!
非常勤の求人が多い状況は、ライフワークバランスに合わせて仕事を選びやすいとも言い換えられます。オンラインカウンセリングなどを開設すれば、子育て中も自分のペースで心理カウンセラーとしてのキャリアを積む事ができるでしょう。また、近年では、女性専用のカウンセリングルームの需要が伸びているなど、より個人の事情に合わせたカウンセリングが求められています。なお、2021年の公認心理師合格者の割合は、男性が27.5%、女性が72.5%となっていて、多くの女性が活躍しているようです。
心理カウンセラーのキャリアのスタート~就職先~
医療福祉機関
メンタルクリニックや精神科、心療内科で勤務し、精神科医と協力したうえでカウンセリングや各種検査、テストを行います。児童相談所や福祉施設の相談員等として働くケースもなどもあり、施設の種類によっては公務員として採用されることもあります。
教育研究機関
教育機関において、スクールカウンセラーを配置するケースも増えてきたようです。生徒が快適に学校生活を送るためのケアや、教員からの相談に対する助言、気軽に立ち寄れるように相談室を開放している事例などもあります。また、大学などの研究機関で相談員として働いたり、自身で心理学に関する研究を続けたりする選択肢もあります。
産業分野
働く人が職場で抱える悩みやストレスを解決に導くのが産業カウンセラーの役割です。もともと在籍していた社員が、人事労務の経験を活かして活躍しているケースなども見られます。企業と社員の間に立って、メンタルヘルス対策を講じたり、カウンセリングルームで個別の相談に応じたりします。
司法機関
刑務所や少年院、家庭裁判所などの司法機関に就職したい場合には、公務員採用試験に合格しなければなりません。仕事の内容は、受刑者へのカウンセリングや、非行歴のある少年の社会復帰をサポートするなど、重い責任を伴うものです。心理学の専門家として深層心理や家庭環境の分析なども行います。
心理カウンセラーのキャリアアップの仕方
心理カウンセラーとしての技術を高める
着実にスキルアップしていくためには、地道な実績の積み重ねが大切です。多くの心理学を学んだり資格を取得したりして、知識を増やすのも大切なことですが、経験値や人柄が評判に直結するケースも多くあります。クライアントの話をうまく引き出すために必要な傾聴力・共感力は場数の多さによって培われるものです。
ほかの資格を取得する
国家資格である公認心理士の他に、メンタル心理カウンセラーやチャイルドカウンセラーなど、心理カウンセラーの中でも専門とする分野が異なる民間資格も複数存在します。多方面に向けた資格を複数持っておくことで、就職の幅が広がり、より多くの患者との経験を積むことでキャリアアップにつながるでしょう。
独立
カウンセリングルームをオープンするほか、チャットや電話を使ったオンライン相談の開設、フリーランスとして施設と契約を結ぶなど、心理カウンセラーには多様な選択肢があります。独立自体はそこまで難しくないものの、事業を継続していくためには、経営について学び、クライアントに信用される実績が必要です。
転職
同じカウンセリング業務であっても、医療福祉機関と教育研究機関では具体的な仕事内容やクライアントの抱える問題が異なります。新たな領域への挑戦が、心理カウンセラーとして視野を広げることにつながり、キャリアアップが望めるでしょう。
心理カウンセラーの海外進出
将来的には、海外の資格を取得して活躍するという選択肢もあります。アメリカで心理カウンセラーとして活躍するには、心理学の博士号保持者となる必要があり、精神科医と同等レベルの扱いになります。日本とは違い、社会的地位が確立されているため、収入も高くなるようです。
まとめ
心の病を患ってしまう人が多くなった現代社会で、心理カウンセラーは必要とされる存在です。正規の求人が少ないなど、安定した職にたどり着けない厳しさはあるものの、心理カウンセラーの助けを求める人の数は多くなっています。心理学の専門家として、どのような人たちをサポートしたいのかを考えながら、じっくりと将来に向けて計画を立てていきましょう。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 厚生労働省新型コロナウイルス感染症に係るメンタルヘルスに関する調査
- https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/gaiyou.pdf
実際に働いている人の口コミをチェックしよう!
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
心理カウンセラーの「キャリア・将来性」の満足度
心理カウンセラーの 「キャリア・将来性」の 口コミ一覧
全26件
北海道の40代男性
契約社員 / 100万円未満 / 大学卒
就職先:一般企業
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仕事の将来性
将来的にとても需要があると思うのでこれからはとても忙しくなるとおもう。
愛知県の40代女性
業務委託契約の事業主 / 350万円以上~400万円未満 / 大学院
就職先:病院
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仕事の将来性
心理ケアへの関心の高さは社会的に感じられるが、公認心理師が導入され、臨床心理士との区別がどのように考えられていくのかまだ見えないところ
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女性の働きやすさ
非正規の職場では女性が多く働いている印象ではあり、男女の区別、男性優位と感じられる場面はあまりない
東京都の40代女性
契約社員 / 150万円以上~200万円未満 / 大学卒
就職先:福祉事務所
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仕事の将来性
今の日本では将来デイはどうかと思います。個人の能力に差があるため、カウンセラーというだけで嫌な思いをしたとか話も聞きます。
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女性の働きやすさ
女性にも男性にも働きやすいかと思いますが、特に女性という点では違うかなと思いました。また女性の場合どうしても自分の価値観が先行して島受行が強いと思うから
福岡県の30代後半女性
正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 大学院卒
就職先:病院
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仕事の将来性
社会的に精神的な病を患う方はとても多いし、多くなっていくと思います。需要はますます増えていくと思います
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女性の働きやすさ
男女差のない職種です。看護を例にとると女性の方がむしろ多いです。一人一人の主張がしっかりと専門職として取り入れられています
岩手県の30代後半女性
業務委託契約の事業主 / 150万円以上~200万円未満 / 高卒
就職先:オンライン
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仕事の将来性
これからの日本の政情などを考えると、仕事につけない。お金がない。バイトするために勉強が出来ない。友達との交流も減り独りになる。など、困る方々、悩みを抱えてる方が増えると思います
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女性の働きやすさ
子育てしながらでも、病気を抱えていても、自分もその大変さを知っているので、女性が働きやすい環境は作っていきたいと思います
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