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鍼灸師になれる専門学校の選び方とは?選び方の軸をご紹介!
2022年03月01日はじめに
当記事では、鍼灸師の専門学校の選び方についてご紹介します。学校を選ぶ際にどのような軸が重要となってくるのかをご説明していきます。そしてそれらを踏まえ、編集部がおすすめする専門学校もご紹介していきたいと思っています。専門学校の選び方に悩んでいる方は是非ご参照ください。
目次
他の資格を同時取得できるかどうかで選ぶ
鍼灸師を目指せる専門学校を選ぶうえで重要な軸は、鍼灸師国家資格以外に、他の資格も同時取得できるかどうかです。他の記事で鍼灸師は多岐にわたる領域で需要が高まってきているとご紹介しました。ですので、鍼灸師の国家資格だけを取得していれば大丈夫だと思う方もいるかもしれません。しかし、いざ就職といったことを考えると、鍼灸師の国家資格だけで勝負するよりも、他の国家資格であるあん摩マッサージ指圧師や柔道整復師、そして民間資格であるアスレティックトレーナなどを併せて取得したうえで勝負する方が有利になります。また、自分の施術の幅も広がりますので、将来的に有利になるといえるでしょう。
鍼灸師の国家資格を取得するためには「はり師国家試験」「きゅう師国家試験」とただでさえ2つの国家試験を合格しなければいけないのに、他に3つも4つも同時に資格取得を目指すのは無理だと思う方もいるかもしれません。しかし、そんなことはありません。実際、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師、柔道整復師、これら3つの資格取得のために勉強する内容はほとんど同じです。特に鍼灸師とあん摩マッサージ指圧師の国家試験は4択問題で150問出題されますが、そのうち140問が同じ科目の問題となっています。したがって、鍼灸師を目指すなら、同じタイミングであん摩マッサージ指圧師や柔道整復師の国家資格も目指せる専門学校を選ぶことが重要になってきます。
また、アスレティックトレーナなどの民間資格を同時取得したい場合は、希望者だけに開かれている附帯授業を受講することができます。学習量が増えることは間違いないですが、鍼灸師の学習に支障の出ないようにしっかりと講師がサポートしてくれますので、安心してください。もし途中で難しいと感じ、国家試験の勉強に集中したいと思った場合には、1度民間資格の勉強をやめ、国家資格取得後に、再度勉強をスタートすることも可能です。
将来関わりたい分野を現場で学べるかどうかでえらぶ
鍼灸師は様々な分野とつながっており、鍼灸師の活躍の場は多岐にわたっています。ですので、鍼灸師の資格を取得すれば、どこの分野で働くのかを決める必要があります。そして、それは皆さんの志向によって決まります。今から目指したい分野がある方は、その分野に特化して学ぶことができる専門学校を選ぶことが重要になってくるのではないでしょうか。また、その分野に特化した実技授業や臨床実習が多く組まれている専門学校を選ぶことも重要です。なぜなら、授業でインプットした知識を現場で使える技術にすることで、就職後すぐに活躍できる人材になることができるからです。専門学校によってどの分野に対する実技授業や臨床実習が多いかは異なりますので、ぜひチェックしてみてください。
そして、その学校の就職実績をチェックすることも忘れないでください。特定の分野に特化した学校にはその分野の人や企業との強いコネクションがあることが多いです。そうした学校を選ぶことで、自分が将来関わりたい分野への就職が有利になるかもしれません。
詳しいカリキュラムや就職実績の情報は学校のホームページより、学校資料に掲載されていることが多いですので、気になった学校がありましたらぜひ資料請求をしてみてください。
合格実績と学費をチェック
ここまでに学校選びをする際の重要な2つの軸を紹介してきました。それらの軸をもとに行きたい専門学校が絞れたら、次にその学校の合格実績と学費をチェックしてみてください。
合格実績をチェック
鍼灸師になるためには「はり師国家試験」「きゅう師国家試験」に合格しなければなりません。つまり、専門学校でどれだけ実践的な技術を学んでも、国家試験に落ちてしまったら、何も意味もないのです。しかし、そこまで不安になる必要はありません。なぜなら「はり師国家試験」「きゅう師国家試験」の国家試験はあまり難しくないといわれているからです。実際、毎年70%以上の受験者が合格していますし、新卒者だけを見れば80%ほどの受験者が合格を手に入れています。そして、もちろん毎年高い合格実績を維持し、合格率100%をたたき出している学校もありますが、しっかりとカリキュラムを組んでいる学校の中では学校によって合格率が大きく変わるということはありません。ですので、上記した重要な2つの軸をもとに学校を絞った後にその学校の合格実績を調べてみることをおすすめします。著しく合格率が低い場合は考え直す必要があるかもしれません。しかし、そうでない場合は入学後のご自身の勉強への向き合い方が合格への重要な鍵になってくるでしょう。
学費をチェック
専門学校を卒業するまでにかかる学費は平均300~500万円となっています。学校によって大きな差があるわけではありませんが、やはり学費が高い学校と安い学校はあります。そして、ご家庭の状況によってはあまり学費の高い学校に通えないという人もいるでしょう。ですので、専門学校の候補が決まったら一度その学校を卒業するまでにかかる学費を計算してみてください。これは親御さんにも関わってくる問題ですので、一緒に調べることをおすすめします。そして、もし財政的に厳しいと感じても、行きたい学校に通うことをあきらめないでください。なぜなら、専門学校には多くの奨学金制度が設けられています。
① 日本学生支援機構奨学金
② 国や各地方団体の奨学金
③ 学校独自の奨学金
④ 教育訓練給付金制度
金額や給付条件は各奨学金によって異なりますが、奨学金を利用することで経済的負担が大幅に減ります。卒業後の勤務年数などによっては返済免除が設けられている場合などもありますので、奨学金の詳細についてはぜひ国、各地方自治体や専門学校のHPや資料などでご確認ください。
口コミを見て、説明会やオープンキャンパスに参加してみよう!
ここまでに説明しました重要な2つの軸で学校を絞り、その学校の合格実績と学費をチェックし、行きたい専門学校が決まったら最後に口コミを見て、実際に説明会やオープンキャンパスに参加してみるとよいでしょう。
口コミ
口コミは学校からの情報ではないため、実際に通っている学生目線でのその学校の評価がわかります。学校の資料やHPではわからないような新しい発見があるかもしれません。専門学校の口コミがわかるサイトもありますので、気になる方は是非ご参照ください。
説明会とオープンキャンパス
説明会とオープンキャンパスは実際に自分の目で学校を見られる絶好の機会です。説明会では基本的に学校の先生から直接学校の話を聞けます。オープンキャンパスでは体験入学を実施している学校もあり、普段の学校生活の雰囲気に近いものを感じることができるでしょう。そうすることで、自分がその学校に入学した後の学校生活をイメージすることができます。コロナウイルスの流行で対面でのイベント開催が難しい状況にもなりましたが、オンラインでのイベントを開催するなど様々な工夫を凝らしている学校もあります。オンラインであれば実際に足を運ぶのが難しい場所の学校の話も聞くことができますので、こうした機会を活用し、専門学校選びに役立てましょう。
編集部おすすめの専門学校
これまで専門学校選びの基準や進め方を解説してきましたが、これらを踏まえて、編集部イチオシの専門学校を3校ご紹介します。
※なお最新情報、詳細等は各専門学校のHPご確認いただけますようお願いいたします。
就職に強い!明治東洋医学専門学校
この学校の歴史はなんと90年余であり、卒業生約15,000人と全国トップクラスの規模となっています。ですので、様々な分野で明治東洋医学専門学校の卒業生が活躍しており、最新情報などもすぐに手に入れることができることから就職に強いと言われています。実際、鍼灸師といえば明治東洋医学専門学校というイメージを持つ人も少なくありません。また、この学校には様々な分野に特化した専門家がいますので、+αのスキルアップを目指すことができるのです。そして、鍼灸師の国家資格以外にも+αで様々な資格取得に挑戦することができます。成長するチャンスが多いということがこの学校の最大の魅力といえるでしょう。専門領域に特化した鍼灸師「〇〇に強い鍼灸師」を目指す方にはおすすめの学校といえるでしょう。
分野が豊富!神奈川衛生学園専門学校
この学校は日本で唯一3年間ではり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家試験と民間資格であるアスレティックトレーナを同時に目指すことができる学校です。毎年80名ほどの学生が入学し、高い合格率をキープしています。また、活躍する分野を学生自ら選び、エキスパートを目指せる「5つの系」というものがあります。1:トップアスリート・トレーナー系、2:ジュニアアスリート育成系、3:治療エキスパート系、4:健康プロモーション系、5:女性メディカルセラピスト系の5つとなっています。この中から、自分が将来関わりたい分野を専門的に学ぶことができます。また、総授業時間数の約半分を実技の時間に充てられており、複数の教員によるサポートがあるのも特徴的です。自分の進みたい分野が「5つの系」に当てはまる方にはおすすめの学校といえるでしょう。
医療分野に特化!森ノ宮医療専門学校
この学校は医療分野に特化した知識や技術が学べる学校です。なぜなら、この学校は7人の臨床家によって自らの知識と技術を伝承していくために創立されたからです。現場主義の講師陣が多く集まっており、教科書には載っていない現場の経験を積み重ねることができます。専門学校として初めて付属のクリニックを設立し、学生の臨床実習施設として、訪れる地域の患者さんと直接触れ合うことができるのが魅力です。また、在校生や卒業生の多くが、森ノ宮医療専門学校の魅力的なポイントとして、先生との距離感が近く、面白く個性的な先生が多いことを挙げています。したがって、個性的な講師陣の元で、医療分野に特化した現場のスキルを身に付けたいと考えている方にはおすすめの学校といえるでしょう。
まとめ
本記事では鍼灸師を目指す方向けに専門学校の選び方をご紹介してきました。「他の資格を同時取得できるかどうか」「将来関わりたい分野を現場で学べるかどうか」この2つの基準を軸にまずは学校を絞ってみることをおすすめします。学校がある程度絞れたら学校に資料請求を行い、より詳細な情報をチェックしてみてください。この記事が皆さんにとって最適な専門学校選びに役立ちましたら幸いです。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 明治東洋医学専門学校HP
- https://www.meiji-s.ac.jp/department/sinkyu/
- 森ノ宮医療学園専門学校HP
- https://www.morinomiya.ac.jp/schoolguide/reason-admission
- 神奈川衛生学園専門学校HP
- https://www.keg.ac.jp/course/oriental_medical
- 第29回はり師、きゅう師国家試験学校別合格者状況
- https://shinronavi.com/news/download/478
- 日本医学柔整鍼灸専門学校
- https://www.nihonisen.ac.jp/
実際に働いている人の口コミをチェックしよう!
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
鍼灸師の 「専門学校の選び方」の 口コミ一覧
全22件
東京都の30代前半女性
正社員 / 2,000万円以上 / 大学院卒
就職先:施術院(マッサージ院・鍼灸院・整骨院・鍼灸院)
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なぜその仕事に就いたのか
大学進学の際に専攻を選択するのに医療系に進むと決めていたので、医療大学を選択し、学部や学科を選択する際にオープンキャンパスに参加し、楽しそうだと感じたからその仕事を志そうと決めた。
徳島県の40代男性
正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 高卒
就職先:施術院(マッサージ院・鍼灸院・整骨院・鍼灸院)
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なぜその仕事に就いたのか
スポーツをしていてよく故障をしており整骨院に通っていて、そこの院長先生に相談し鍼灸マッサージ師の学校へ進んだ
兵庫県の20代後半女性
正社員 / 250万円以上~300万円未満 / 専門学校卒
就職先:施術院(マッサージ院・鍼灸院・整骨院・鍼灸院)
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どのように専門学校を選んだか
しっかりと勉強できて資格を確実に取れるところに決めていました。3年で技術も学べて、学科的な知識も得られるところも注目して探していました。
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なぜその仕事に就いたのか
母が私が子供の頃から鍼灸を受けていて、それをそばで見ていて「何故針とお灸で人間の体はここまで変わるのだろうか?」ということをで興味を持ち、鍼灸師になりました。
神奈川県の40代男性
業務委託契約の事業主 / 500万円以上~550万円未満 / 大学卒
就職先:施術院(マッサージ院・鍼灸院・整骨院・鍼灸院)
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なぜその仕事に就いたのか
学生時代に興味を持ち、たずさわっている間に進路を決めた。専門学校に行き、資格を取りたかったから決めた。
和歌山県の40代男性
業務委託契約の事業主 / 950万円以上~1,000万円未満 / 専門学校卒
就職先:施術院(マッサージ院・鍼灸院・整骨院・鍼灸院)
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どのように専門学校を選んだか
なるべく自宅から近いところを選んだ。 将来の目的・目標は決めていたので、その目的・目標に最も達成しやすいと思ったところに進学を決めた。
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なぜその仕事に就いたのか
直接、人と接する仕事を選ぶと決めていた。 仕事は、その人ではないとできない仕事じゃないと、社会から必要とされなくなる。 そのため、必要かそうではないかが直接実感できる仕事で将来、人ではないとできない仕事を選んだ
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