医療事務を目指せる進路は？進路別のメリット・デメリットを解説！

2022年03月01日

はじめに

この記事では、医療事務になるための進路選択（なるためまでのルート・おすすめルート）について説明しています。

医療事務になるには？

医療事務になるまでの流れ

医療事務になるのに特別な資格や経験・技能は要らないため、高校卒業後病院や診療所が出す求人に通れば医療事務として働くことが出来ます。ただし、現場では医療に関わる専門用語が多く使われるため、事前に学校や独学で関連する知識を身に着けておくのが一般的です。

医療事務の資格は取得するべき？

資格取得は必須ではありませんが、医療に関する専門知識が必要になるため何らかの民間資格を取得してから働くのが一般的です。資格の有無によって採用・昇進時の優遇などを行う求人も珍しくありません。そのため、難易度に関わらず何か１つは資格を取得しておきましょう。

【医療事務の資格の例】
 メディカルクラーク®（日本医療教育財団）
 医科　医療事務管理士®技能認定試験（JSMA）
 診療報酬請求事務能力認定試験（日本医療保険事務協会）
 医療事務認定実務者®試験（全国医療福祉教育協会）

医療事務になるためのルート

専門学校ルート（一般的）

医療事務になるための専門学校（1~2年制）に通い、資格取得を目指すというのがもっとも一般的なルートです。医療事務の資格の中で最難関と言われる診療報酬請求事務能力認定試験をはじめ、医療事務の業務に関連する様々な資格を目指せます。

通信・通学講座ルート（一般的）

資格の種類にもよりますが、通信講座や通学講座なら数か月で資格を取得できます。費用は総額約5～10万円で、資格取得のみならず就職サポートまで行っている団体もあります。また、働きながら資格取得を目指すのであれば最適なルートでもあります。

その他のルート

大学・短大ルート

大学や短大に通うメリットとしては、大卒・短大卒という肩書を得られるという点があります。ただし、待遇の違いこそあれども基本的に学歴不問の医療事務として働くために3～4年間学校に通う必要性はないため、大学や短大に通うのであればそれ以外の進路も視野に入れるようにしましょう。

独学ルート

通信講座などを使わず独学で医療事務の資格を取得し、就職するという選択肢もあります。市販の参考書を活用することで費用は最小限に抑えられますが、学習計画を自分で立てなくてはならないため高い自己管理能力が求められます。

医療事務になるための各ルート比較

費用での比較

専門学校の場合、1年制で50～150万円、2年制で100～300万円が相場です（専門学校学費ランキング　医療事務より）。
通信・通学講座の場合は教材・サービス利用費含めて総額5～10万円程度、大学・短大の場合は短大で100～300万円、大学で400万円前後が相場となります。完全独学の場合、参考書の相場は新品で1冊約2000～3000円です。

就職・転職での比較

医療事務の求人自体は多いため自力で就職先を見つけることも可能ですが、医療事務の専門学校や一部の通信・通学講座では就職に関して手厚いサポートを受けることが出来ます。また、専攻に関わらず4年制大学を卒業しておくと就職や転職の際に有利です。

給料での比較

多くの場合学歴による差はありませんが、医療事務の求人でも一般的な会社と同じく大卒／短大卒／専門卒／高卒などで給与の区別をしている場合があるため、学費さえ払えれば何らかの学校を卒業しておくのが無難です。また、医療事務専門の専門学校を出ていると即戦力として評価され、結果的に待遇が良くなる可能性が高いです。

医療事務になるためのおすすめのルート

医療事務として働きたい場合

医療事務になるためのおすすめルートは、専門学校に通って難関資格（診療報酬請求事務能力認定試験など）を取得することです。資格を取得するだけなら通信・通学講座の方が費用は安くて済みますが、専門学校卒業という学歴の有無は大きな違いです。学歴という点では大学や短大も魅力的ですが、専門学校の方がより短い期間で医療事務として働くための専門性を身に着けることができます。
　懸念点としては年間50～100万円に及ぶ学費がありますが、奨学金を活用するなど負担を減らす手段はあるため積極的に活用しましょう。