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医療事務のキャリアアップの方法は?仕事の現状と将来性を解説!

2022年03月01日

はじめに

医療事務を志す場合は、将来的にはどういったキャリアプランがあるのか、より視野を広げてチェックしておくことが大切です。キャリアの積み方を押さえておけば、出世を早めることにもつながります。そこで今回は、医療事務のキャリアの現状や、今後考えられる将来性について解説していきます。

現状について

医療事務の現状について

医療事務は勤務時間などの働き方に柔軟性があるため、正社員だけでなく、契約社員やパートなどさまざまな勤務形態の求人があります。
その柔軟性から女性が長く続けられる仕事として人気があり、勤続年数が長いベテランが多い一方で、世代交代が進んでいないといった課題も挙げられます

医療事務の業界が直面している課題について~IT導入~

医療事務に従事する人材の数は、IT導入により減少していくことが今後考えられます。現状、今すぐにAIがすべての業務をこなせるようになるわけではないため、医療事務の求人が著しく少なくなることはありませんが、それでもIT導入により一部の業務は人が不要になることが予想されます。例えばカルテの入力や整理、会計業務などはシステムによる自動化で十分正確にこなせるようになっており、以前と比べて医療事務の働き方や業務内容に変化が見られるようになったのは事実です。このようなシステム化が進めば、まったくなくならないにしても医療事務スタッフの数は将来的に見て減っていくことが考えられます。ちなみに一方でIT人材が医療現場に少ないため、システムを導入しても使いこなせないなどの問題が発生していることも課題として現在は指摘されています。そのため医療事務の現場においても、今後IT知識・スキルを持った人などは特に重宝されると考えられます。

医療事務の将来性について

社会変化がもたらす医療事務の需要の減少

IT導入によって一部業務の自動化が顕著になれば、ある程度長い時間をかけてという前提ですが、徐々に各医療機関での医療事務スタッフの必要数は1人、2人と減少していくことが考えられます。それでもすべてを自動化することは非現実的なため、需要がゼロになる可能性は低いですが、各医療機関における求人数が減ればその分需要自体も狭まる可能性があるといえるでしょう。

医療事務の職場環境の変化について

繰り返し触れているように医療事務の職場環境では、IT技術の導入が加速してきています。そのため従来のアナログな業務の進め方は通用せず、システムを使った処理を多く行うようになった影響から、パソコンやITに詳しいことなどが採用において大きなアドバンテージになるようになりました。加えて現場スタッフの高齢化も進んでいるため、ますますその現場を引っ張っていけるようなIT知識を持った人材は、重宝される傾向が強まってきています。

女性の医療事務が活躍する場が増える?!

共働き世帯や独身者の増加、晩婚化などの影響により、働く女性が増えている現在、医療事務において今後活躍していく可能性は高いです。もともと医療事務などの事務職には女性が多い上、医療事務職は職場の選択肢も広く、変化するライフスタイルにも対応しやすいことから、今後も医療事務の仕事を目指す女性は増えていくと考えられます。

医療事務のキャリアのスタート~就職先~

病院

医療事務といえば病院です。大きな病院は、医療事務と一口にいっても担当が分かれていることが多く、外来担当だったり病棟担当だったり、ほかには保険請求などの担当が挙げられます。病院は体制がしっかりしているからこそ比較的給料も高くなりやすいのが特徴です。

クリニック

小規模~中規模のクリニックに就職することもできます。病院の場合はそもそも業務が多いため担当が分かれていますが、クリニックは受付から会計、そしてクラーク、レセプトやその他雑務など、一連の作業をすべてこなさなければならない場合も多いのが特徴です。

在宅医療サービス

在宅医療サービスを展開する会社へ就職する選択肢もあるでしょう。病院やクリニックとの違いがあるとすれば、多くの場合、訪問に医療事務スタッフとして同行する業務が出てくるところです。患者と医療従事者をつなぐ役割として、カルテを入力したり患者のスケジュール管理を行ったりします。

医療事務のキャリアアップの仕方

医療事務としての技術を高める

医療事務としてキャリアを積むためには、あらゆる方面でのスキルアップが必要になります。まずは医療事務として担当できない業務はないと胸を張って言えるようになるためにも、一つひとつの業務に積極的に関わり、経験を積むことが大切です。また、医療関係の専門用語について理解を深めることも忘れてはならないでしょう。忙しい医療事務の現場では幅広い経験と知識を持って現場で立ち回れる人ほど重宝され、リーダーにも任命されやすくなります。また、新たに導入されつつある便利なITシステムへの理解を深め、適用していく柔軟性を持つことも必要不可欠です。そのうえでITに関する基礎知識を持つこと、理想をいえばさらに詳しい知識を持つことが、現場で信頼されるポイントになります。例えば診療情報管理士、医療情報技師などは医療関係のシステム運用やメンテナンスについて専門知識を持つ資格なので、これらを取得することも視野に入れていくと良いでしょう。

ほかの資格を取得する

上でも少し触れましたが、その他の資格を取得するなら、IT化の波に乗って診療情報管理士、医療情報技師などの資格を取得することも検討していきましょう。現在はどの業界においてもITに詳しい人材は重宝されるため、医療事務からのキャリアチェンジに向いています。また、ほかには医療コンシェルジュという資格もおすすめです。治療法を患者さんに提案し、アドバイスを行うことが主な業務です。

独立

医療事務は独立しやすい職業とはいえないため、独立を考えるのは少々難しい傾向があります。医療事務としての経験を活かして独立するなら、新しい働き方やサービス形態などを模索することが必要不可欠となります。というのも、医療事務員としてフリーランスで活動している人はなかなか見られないからです。しかし不可能ではないため、例えばクリニックや診療所と業務委託のかたちで契約し、レセプト業務だけ受注するといったかたちが挙げられるでしょう。うまくいけば独立できる可能性はあります。

転職

キャリアアップを目指すなら、より高い年収が見込める医療機関に転職すること、転職を機に管理職を目指すことなどが挙げられます。小さなクリニックよりも大型の病院のほうが給料は高い傾向があり、忙しくなる分年収は上がりやすくなります。また、転職を機に管理職を目指すという方法もあります。チームリーダーなどとして活躍した経験があれば医療事務の管理職求人を見つけてエントリーすることも可能になってくるでしょう。

まとめ

医療事務の現場は、IT化という大きな波の影響により、従来のものと比較すると大幅な変化が起きています。そのためITに詳しい人材はキャリアを積みやすく、今後キャリアアップを図るならITシステムへの知識拡充は欠かせないポイントといえるでしょう。また、マネジメントスキルや英語スキルなどを身につけて担当できる業務を増やしていくことも、キャリアアップの基本として押さえておく必要があります。まだ将来性については閉ざされていないとはいえ、そう遠くない未来、AIが中心となって医療事務の業務を進めることになる可能性もゼロではありません。さまざまなパターンのキャリアプランを考えたうえで医療事務としての経験を重ねていくことが大切です。

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

医療事務として実際に働く方にアンケートをとり、 「キャリア・将来性」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
医療事務の「キャリア・将来性」の満足度
★★★☆☆ 3.0 (256件)

医療事務の 「キャリア・将来性」の 口コミ一覧

全256件

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兵庫県の30代後半女性

正社員 / 200万円以上~250万円未満 / 高卒

就職先:病院

キャリア・将来性の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事の将来性

    長く続くかわからないので。今のところ続いてるけど人間関係によっては続かないかもしれない

  • 女性の働きやすさ

    育休や産休がとりやすいし、女の人がたくさん働いているのでやりやすいと思う。子供の都合でも休める

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東京都の40代女性

契約社員 / 100万円以上~150万円未満 / 大学中退

就職先:調剤薬局

キャリア・将来性の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事の将来性

    安定を考えると医療系はとてもいいと思う将来的にはリモートとかになる可能性もあるのか

  • 女性の働きやすさ

    働きやすさはとてもいい気の合う女性たちと和気あいあいと平和に働いている

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宮城県の30代前半女性

正社員 / 100万円以上~150万円未満 / 高卒

就職先:調剤薬局

キャリア・将来性の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事の将来性

    病院があるかぎり、薬局もなくなることはありませんが、ジェネリック処方が推奨されているので点数が低いので金額が低くなります。

  • 女性の働きやすさ

    圧倒的に女性が多い職業です。結婚している人、子供がいる人も働いています。両立しやすいと思います

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新潟県の40代女性

正社員 / 200万円以上~250万円未満 / 大学卒

就職先:クリニック

キャリア・将来性の満足度 ★☆☆☆☆ 1.0
  • 仕事の将来性

    社会的役割は多いが、勤務体制が全く整っていないので、長く続けていくのは難しいと思っている。

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京都府の20代前半女性

正社員 / 300万円以上~350万円未満 / 専門学校卒

就職先:調剤薬局

キャリア・将来性の満足度 ★★★☆☆ 3.0
  • 仕事の将来性

    2025年問題があり、10年後の想像がつかない。社長が高齢で後任がいるのか分からない。

  • 女性の働きやすさ

    事務、薬剤師共に女性が多い。パートも女性が多い。産休や、育休手当もちゃんとある。

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