診療放射線技師に必要な資格とは？取得するメリットを解説！

なぜ取得するの？診療放射線技師の資格を取得するメリット

メリット①国家資格であること

診療放射線技師は国家資格であり、養成課程のある大学や専門学校等で3年以上にわたって勉強しなくては受験資格を得られません。そのため専門職としての社会的ステータスを得ることができます。また、一度資格を取得すれば、原則として一生有効なので転職やキャリアアップの際にも大きな強みになってくれることでしょう。

メリット②幅広い就職先

日本は放射線機器が非常に多い国として知られており、100万人当たりのCT・MRI保有数は世界1位、PETの保有数でも世界3位に位置しています。大病院はもちろん、小規模なクリニックや健診センターなどにも導入されているため、有資格者の需要が高く比較的就職がしやすいでしょう。さらに、医療機器メーカーや電力会社、放射線による非破壊検査を行う企業などにも求人があります。この資格を取得すれば医療機関から民間企業まで、幅広い就職先から選択できます。

メリット③給与水準が高い

厚生労働省の発表の職業情報提供サイト（日本版O-NET）によると、診療放射線技師の平均年収はおよそ548万円です。内訳は平均月収がおよそ37.3万円、年間賞与その他特別給与がおよそ101.2万円です。
国税庁の調査によると日本全体の平均年収がおよそ433万円なので、平均年収よりおよそ100万円以上も高いことが分かります。

メリット④医療専門職としてのやりがいがある

診療放射線技師は癌や脳梗塞などといった重大な病気に関する検査や治療に携わる医療専門職です。人の生き死にに関わる重要な部分を任されるだけに責任は重いですが、その分人を救う仕事をしているのだという実感を得られるので、仕事に誇りややりがいを感じることができるでしょう。

どうやって取得するの？診療放射線技師の資格を取得する方法

診療放射線技師の資格を取得するまでの流れ

診療放射線技師の資格を取得するためには、まず国家試験の受験資格を得なければなりません。受験資格は診療放射線技師養成課程のある大学・短期大学、専門学校で3年以上にわたり放射線物理学、放射線画像検査学、画像診断学概論、核医学概論、放射線治療技術学、医用画像情報学、放射線安全管理学などといった科目を履修して卒業（修業）、あるいは卒業見込み（修業見込み）に至ると与えられます。受験資格取得者は毎年2月中旬に行われる資格試験に挑むことができます。合否は3月下旬に厚生労働省の資格・試験情報のページで発表されます。試験に合格したら自治体に免許証交付の申請を行います。申請時には「1か月以内に出された診断書」「6か月以内に取得した戸籍謄本」「収入印紙代9,000円」が必要となるので事前準備を忘れないでください。申請内容に問題がなければ保健所から「免許証交付通知はがき」が届きますので、はがきを持って保健所窓口へ行き、「診療放射線技師免許証」を受け取ってください。なお、免許証の交付までにかかる期間は自治体によって異なりますが、一般的には約2～4か月かかります。

診療放射線技師の資格を取得するための一般的なルート

診療放射線技師の資格を取得するための一般的なルートは「大学」です。厚生労働省のデータによれば診療放射線技師として働いている人の85.9%が大学を卒業しています（専門学校卒が59％、短大卒が38.5％、修士課程卒が16.7％）。

まとめ

診療放射線技師は現代の医療には欠かせない非常に価値のある資格です。人の命を救う助けになれる、とてもやりがいのある専門職なので一生の仕事にすることができるでしょう。
資格取得のルートはいくつもありますが、おすすめは国公立大学です。資格取得までにかかる費用が少なく済ませられます。専門学校は自衛隊中央病院の診療放射線技師養成所を除くとすべて私立です。
診療放射線技師は今後さらに需要が高まることが予想される資格です。ぜひ取得を目指してください。