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臨床工学技士を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!
2022年12月20日はじめに
本記事では、臨床工学技士として働くうえで必要な臨床工学技士免許を取得するための進路の決め方について詳しく説明しています。臨床工学技士として働くことに興味を持っていらっしゃる方はぜひご覧ください。
目次
臨床工学技士になるには
臨床工学技士になるには、臨床工学技士国家試験に合格して「臨床工学技士免許」を取得する必要があります。
その受験資格を得るためには、高校卒業後、文部科学大臣や都道府県知事によって指定された養成校(専門学校、大学)に通い、卒業する必要があります。
臨床工学技士国家試験は最終学年の3月上旬に受験でき、学校卒業後の3月末に合格発表というスケジュールになっています。
専門学校、大学で臨床工学技士を目指すのは何が違う?
臨床工学技士を目指すための進路は、主に専門学校と大学ですが、多くの人が進路をどちらにするか迷うようです。
それでは、専門学校と大学にはそれぞれどのような違いがあるのでしょうか。それぞれの特徴とメリット・デメリットを比較してみましょう。
専門学校のメリット・デメリット
専門学校に進学するメリットは主に2つあります。
1つ目は、専門学校は大学よりも実習に力を入れている点です。実際、大学では3年次の後期に実習が行われるのに対し、専門学校では早ければ1年次から実習が行われるため、より早くチーム医療の現場を体験し、教科書にない様々な気付きを得ることができます。
2つ目は、専門学校では最短3年間で国家試験受験資格を得ることができる点です。国家試験に1度で合格できれば、大学よりも1年早く現場に出て実務経験を積むことができます。
一方、専門学校に進学するデメリットも2つあります。
1つ目は、病院やクリニックなどの医療機関ではなく、医療機器メーカーへの就職を視野に入れている場合、専門学校卒業者よりも大卒者の方が有利な傾向にあるという点です。
2つ目は、大学と専門学校とではキャンパスの規模が違うことから、高気圧酸素療法用の医療機器といった大きな機器は、専門学校に置かれていないケースもあるという点です。
大学のメリット・デメリット
大学に進学するメリットは、臨床工学技士以外の進路にも柔軟に対応できる点です。
大学では、専門科目の他に一般教養科目などの幅広い学問を学ぶことができ、専門学校に比べて時間的にも余裕があります。
そのため、仮に大学に入学してから臨床工学技士への関心が薄れてしまったとしても、他の科目を勉強し、臨床工学技士以外の進路を目指すことが可能です。
一方、大学に進学するデメリットは主に2つあります。
1つ目は、専門学校に比べて学費が高額になる点です。臨床工学技士を目指せる4年制私立大学の平均学費は約600~700万円程度であるのに対し、昼間3年制の専門学校の平均学費は約400万円程度であることから、約200~300万円程度の差があります。
2つ目は、大学を卒業するまでに臨床工学技士とあまり関係のない一般教養などの科目を履修しなければならない点です。そのため、臨床工学技士を目指すと決めている人にとっては、時間がかかる選択であるといえます。
専門学校、大学どちらがおすすめ?
ここまで、臨床工学技士になるための2つの進路について説明してきました。
最近では、臨床工学技士になるために大学に行く人も増えてきているため、臨床工学技士になるには学歴が必要だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、臨床工学技士にとって学歴は関係ありません。
それでは結局、専門学校と大学どちらを選べばいいのかわからないという方もいらっしゃると思います。
そこで、ここからは考え方に合わせたおすすめの進路を紹介していきます。
臨床工学技士になると決めた!という人は専門学校へ
すでに臨床工学技士になると決めており、本気で臨床工学技士を目指したいという方には専門学校への進学をおすすめします。
その理由は、臨床工学技士になるための最短ルートだからです。
国家試験合格率の高い専門学校を選べば、臨床工学技士になれる確率がさらに高まり、医療現場で即戦力となる臨床工学技士を目指すことができます。
また、医療の高度化に伴い、臨床工学技士の養成機関として4年制の専門学校も現れています。高度専門士の学位が得られる4年制の専門学校は、大学と同様に大学院への進学の道を目指すこともできます。
臨床工学技士の専門学校の選び方については、別の記事でご紹介しているので、臨床工学技士を目指せる専門学校への進学を検討している方はぜひご参照ください。
臨床工学技士になるか迷っている人は大学へ
まだ臨床工学技士になるか迷っており、他の学問にも興味があるという方には大学への進学をおすすめします。
その理由は、大学に進学することで将来の選択肢を広げることができるからです。
大学在学中であれば、仮に臨床工学技士以外の職種に就きたいと思っても方向転換をすることができます。
まとめ
当記事では、臨床工学技士になるための進路選択について説明してきました。
専門学校と大学、どちらの進路にもそれぞれメリット、デメリットがあります。
ですので、皆さん自身が重要にしたいことを明確にしたうえで進路選択をしていただくと、ご自身にとってベストな進路選択ができるのではないでしょうか。
当サイトでは、ほかにも臨床工学技士についての記事があります。興味のある方は是非ご覧ください。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 首都医校
- https://www.iko.ac.jp/tokyo/course/cm
- 東京工科大学
- https://www.teu.ac.jp/gakubu/medical/clinic/index.html
- 東京医薬看護専門学校
- https://www.tcm.ac.jp/gakka/course/rinsho3/
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