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保育士を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!
2022年03月01日はじめに
本記事では、保育士になるための進路について説明しています。保育士として働くためには、国家資格である保育士資格が必要になります。では、その保育士資格を取るための進路はどのように決めたらよいのでしょうか。保育士になる方法について比較しながら、進路決定の方法を説明していきます。
目次
保育士にはどうやってなるの?
保育士として働くには、保育士資格が必要です。そのためには、指定保育士養成施設を卒業するか、もしくは保育士試験に合格することが必要です。保育士資格については、当サイトの別記事に詳しく書いてありますので、気になる方はぜひご覧ください。
保育士養成施設を卒業!
保育士になる1つ目の方法は、厚生労働省が指定する保育士養成施設を卒業することです。養成施設には、大学・短期大学・専門学校があるため、各自のニーズに合った学校を選ぶことが重要です
保育士試験に合格
保育士になる2つ目の方法は、毎年2回実施されている保育士試験に合格することです。筆記試験・実技試験の双方で6割以上の点数を取ることで、保育士資格を取得することができます。この方法は、独学や通信教育の受講によって資格取得を狙うことになります
大学・短大・専門学校・独学で保育士目指すのって何が変わるの?
ここでは、大学・短大・専門学校で保育士を目指す違いについて説明します。学校ごとにメリット・デメリットがあるので、保育士になりたい方は各自が重要視する要素をもとに比較し、進路を決定することが重要です。ちなみに、学校ごとの保育士資格取得者数は、大学が11452人、短大が25358人、専門学校が4948人となっており、短大出身の方が一番多く保育士になっているようです。(平成26年度末時点)
大学のメリット・デメリット
大学で保育士資格をとるメリットは主に3点あります。まず、新卒の給料が高卒と比べて高い点です。しかし、保育園によっては学歴関係なく給料が統一されている場合もあるため、保育園などを探す際は募集要項で大卒向け給料が設定されているか確認するとよいでしょう。2点目は、幼稚園教諭免許(第1種)や小学校教諭免許などの資格を保育士資格と同時に取得することができる点です。保育分野に加えて教育分野でも専門性を獲得できるため、将来的なキャリアアップがしやすくなるでしょう。3点目は、4年という時間を使ってしっかりと保育の勉強に取り組めることです。短期大学・専門学校と比べて、長い時間を使って、より子どもたちのためになる保育を学ぶことができるでしょう。
一方、デメリットは主に2点あります。1つ目は、お金や時間といったコストがかかることです。4年間という時間と、400万円を超える学費が必要になり、短期大学・専門学校と比べて、どちらも2倍近くになります。専門学校・短大の保育士の方よりも2年遅れて社会人になる点は、大学進学を考える方は念頭に入れる必要があります。また、大学は座学の時間が長くなることが多く、専門学校に比べて、学生時代の現場経験は少なくなってしまうというデメリットもあります。
短大のメリット・デメリット
短大で保育士になるメリットは、主に2点あります。まず、大学と比べて時間やお金といった費用を抑えられる点です。多くの短期大学は2年で200万円程度の学費になり、大学の半分程度です。もう1つのメリットは、進路変更を柔軟に行える点です。多くの短大生は2年で卒業、そのまま就職することになります。しかし、短大に在学中、保育についてより学びたい、保育士ではない職種に就きたいなどの理由でキャリア変更をしたくなる可能性があります。この場合、短大であれば卒業後、大学に編入するという手段をとることが可能です。短大に入ることで、素早く保育士になる計画と並行して、進路選択のミスを防ぐことができます。
デメリットは大学と同じく、現場経験の少なさになります。保育分野の学習に加えて、一般教養も学ぶため、専門学校に比べ、どうしても実習の数が少なくなります。また、2年間で一般教養と保育士としての専門性を学ぶため、大学・専門学校と比べて忙しくなる点もデメリットと言えるかもしれません。
専門学校のメリット・デメリット
専門学校で保育士になるメリットは、主に3点あります。まず、費用を安く抑えられる点です。大学はもちろん、短大と比べても費用は安い傾向にあります。また、専門学校の特性上、保育現場での経験を学生時代からきっちり積める点も魅力です。さらに、夜間制などの学生のニーズに沿った様々なコースがあるため、働きながらでも通学できる点も大きなメリットでしょう。
一方、デメリットは保育士以外へのキャリアチェンジが難しい点です。保育士としての能力に特化して学ぶため、その他の仕事で活躍するのが難しくなります。また、学歴面で大学・短大と比べて劣るため、キャリアアップで多少の障害になる可能性も考えられます。ただ、場所によっては専門学校でも短期大学士を取得できる場所もあるため、興味のある方は調べてみるとよいでしょう。
独学のメリット・デメリット
独学のメリットは大きく分けて2つになります。1つ目は、圧倒的に安いことです。保育士養成施設に入らず、保育士試験向けの対策本や通信講座での勉強になるため、通学に比べて圧倒的に安いです。2点目は、時間の使い方を自分で決められることです。毎年ある保育士試験に向けて自分で時間を作って勉強することになるので、いつ勉強してもよく、またどんなスパンでも勉強することが可能です。コツコツと4年かけて資格取得を目指すことも可能ですし、逆に一気に1年でとってしまうこともやる気次第では可能でしょう。
一方、デメリットも2点あります。1つ目は、必ず取得できるわけではないことです。保育士養成施設とは違い、試験に合格しないといけないため、保育士資格が保証されているわけではありません。また、2点目は、自分ですべて管理する必要があることです。勉強の仕方から試験の申し込みまで、保育士になるためのあらゆる行動を自分で管理する必要があります。自己管理能力に自信のある方には問題ありませんが、モチベーションを一人で持続させることなどは非常に難しいのではないでしょうか。
進路はどうやって決める?
ここまで、進路ごとのメリット・デメリットについて見てきました。どの進路も一長一短で、結局どうやって選ぶのがいいかわからないという方もいるかもしれません。そのため、この章では読者の方に進路選択のイメージを膨らませてもらうべく、考え方別にオススメの進路を紹介していきます。
選択肢を沢山持ちたい人は大学
「将来のことはよくわからないけど、とりあえず保育士に興味あるかな」という方には、大学からの保育士ルートをオススメします。大学では、保育士資格、幼稚園教諭免許と同時に小学校教諭免許などその他の資格も取得することが可能です。また、時間にもある程度の余裕があるため、子どもにかかわる仕事以外にも視野を広げることができます。大学4年間を通して、キャリアへの考え方が変わる方は数多くいます。そのため、保育士へ興味あるけどまだ決め切れていない方は大学への進学が良いでしょう。当サイトでは、保育士資格の取得できる大学について知ることができます。ぜひご覧ください。
バランス重視の人は短大
現在、保育士になる王道ルートは短期大学になります。保育士資格の取れる短大の数は非常に多く、2年で保育士になれるという点も非常に魅力的です。そんな短大は、「多分私は保育士になるかな、けどまだ決め切れてないかな」というバランス重視の方にオススメです。短期間で確実に資格の取得が可能で、かつ、もし保育士ではない職業に就きたいと思った場合でも、一般企業への就職や大学に編入するという選択肢を取ることで、自らのキャリアを再設計できます。
とにかく保育士になりたい人は専門学校
「保育士になることは決めた、だから保育士の勉強に集中したい」という方には、専門学校がオススメです。専門学校は自分で受ける授業を決める大学・短大などと違い、保育士になるためのカリキュラムがしっかりと組まれています。また、保育士になるための施設ということで保育士としての就活サポートも充実しています。例えば、保育園の運営会社と提携している専門学校があり、そこでは安心して就職活動できるといったこともあるようです。さらには夜間コースなど入学者のニーズに合わせたカリキュラムも複数あるため、仕事と両立しながらの資格取得も目指せます。つまり、とにかく保育士になりたいという方には専門学校がオススメです。
気になった方は、ぜひ当サイトで専門学校について詳しく調べてみて下さい。
自由を求める人は独学
「保育士にはなりたいけど、時間とお金、場所に縛られたくない」という方には独学がオススメです。上の3つと比較して、確実に保育士資格を取得できるわけではありませんが、自分のペースで資格取得を目指せるので、思い立ったときに始められて、もし途中で興味がなくなっても、何の制約もなく切り替えて違う仕事に就けるでしょう。そのため、保育士に少しだけ興味あるという方や、興味はあるけど制限が多くて学校に通えない人などは独学での保育士資格取得がオススメです。
まとめ
当記事を通して、保育士になるための進路選択について、説明してきました。保育士に興味のある方は、自分の進路選択についてなんとなくイメージできたでしょうか。もしそうであれば幸いです。今回は一例として、考え方ごとに進路をオススメしましたが、実際に進路を選ぶ段階では、できるだけ多くの選択肢から進路を選べると良いでしょう。思いもよらない点に皆さんの進路決定の要因があるかもしれないからです。多くの選択肢を見た上で、最後は現地に足を運び、自分の目で確かめて、学校を選べるとよいのではないでしょうか。
当サイトでは、他にも保育士について様々な記事がございます。より詳しく保育士について知りたいと思った方はぜひご覧ください。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 厚生労働省「保育士等に関する関係資料」P.17
- https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/s.1_3.pdf
- 全国幼稚園教員養成機関連合会
- https://www.zenyoukyo.jp/difference/shikaku/
- 日本児童教育専門学校HP
- https://jje.ac.jp/course/
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