航空整備士になれる専門学校の選び方とは？選び方の軸をご紹介！

専門学校の違いってどこにあるの？

航空整備士を目指す方にとっての進路は多くありません。航空整備士になることを決めた方であれば、国土交通省が決める指定航空従事者養成施設もしくは航空機整備訓練課程をもつ施設を修了することが一般的です。そして、この2つの施設の大半は専門学校となっています。そのような航空整備士の専門学校の違いとはどこにあるのでしょうか。違いについて説明しながら、専門学校の選び方のポイントを見ていきましょう。

【最重要】取得できる国家資格が違う！

専門学校を選ぶ上で非常に重要なのが、その専門学校を修了することで取得できる国家資格の種類になります。扱える機体の大きさや航空機の種類ごとに必要な資格が変わるからです。そして、専門学校ごとに取得できる資格が違うため、将来扱いたい航空機に必要な資格を取れる専門学校を選ぶことが重要です。以下の表は、各専門学校でとれる資格の種類について記載したものです。一等・二等航空整備士や、航空整備士と航空運航整備士、飛行機・回転翼航空機などの資格の違いについて確認したい方は、当サイトに航空整備士の資格についての記事がございます。ぜひそちらをご覧ください。また、一等航空整備士などの資格については、専門学校の修了のみで資格を取得することはできませんが在学中に資格の取得要件の一部を獲得できます。そのため、取得可能な国家資格だけではなく、修了できる教育課程にも着目するとよいでしょう。

就職実績が違う！

専門学校を選ぶ上で就職実績も重要です。航空整備士は非常に専門性の高い職業になっているため、航空整備士としての就職率は非常に高くなっており、修了することができれば就職で困ることは少ないでしょう。ただ、就職先については注意が必要です。就職先ごとに扱う航空機や勤務先、待遇などに違いがあります。そのため、将来働きたい就職先への就職実績が十分かどうかについて、確認すると良いでしょう。

航空整備士になれる専門学校

航空整備士になるための専門学校の数は非常に少なく、7施設となっています。そこで、当記事では各専門学校について1つずつ詳しく説明します。前章で書いた専門学校の違いを意識しながら興味のある専門学校を絞って頂けたらと思います。

中日本航空専門学校

岐阜県関市にある中日本航空専門学校は、機体所有数、航空宇宙業界への就職実績、1970年開校以来の航空整備士の資格取得者で全国No.1になっている専門学校です。取得可能資格は、飛行機の二等航空整備士・一等航空運航整備士・二等航空運行整備士、回転翼航空機の二等航空整備士です。また、将来の資格取得のために必要な一等航空運行整備士の基本技術Ⅱの教育課程も設置されています。
　中日本航空専門学校の航空整備科は、エアライン整備士養成コース・二等航空整備士コース・二等航空運行整備士コースの3つに分かれています。エアライン整備士養成コースは、大手航空会社への入社を前提にできるだけ早くの一等航空整備士の資格取得を目指すコースになっています。二等航空整備士コース・二等航空運行整備士コースでは飛行機もしくは回転翼航空機の整備士の国家資格取得を目指すコースとなっています。気になる方は以下から資料請求をしてみてください。

国際航空専門学校

埼玉県所沢市にある国際航空専門学校は、日本初のパイロットが初代名誉校長を務めていた歴史ある専門学校です。首都圏からも比較的アクセスのよい立地にある国際航空専門学校では、飛行機の一等航空運航整備士・二等航空整備士・二等航空運行整備士、回転翼航空機の二等航空整備士が取得可能です。また、一等航空運航整備士の基本技術Ⅱの教育課程も設置されています。国際航空専門学校では航空整備科と運航整備科の2つの学科で航空整備士の資格取得を目指します。

日本航空大学校北海道新千歳空港キャンパス

日本航空大学校新千歳空港キャンパスは、新千歳空港から10分の立地にある航空整備士として非常に魅力的な環境です。以前は日本航空専門学校という名称でしたが、名称変更により日本航空大学校北海道新千歳空港キャンパスとなっています。9年連続就職率100％という就職実績を持っており、大手航空会社やエアラインへの就職に強いことも特徴の1つになっています。取得可能な資格は飛行機の一等航空運航整備士・二等航空整備士・二等航空運行整備士、回転翼航空機の二等航空整備士です。また、一等航空運航整備士の基本技術Ⅱの教育課程も設置されています。気になる方は以下から資料請求をしてみてください。

東日本航空専門学校

宮城県岩沼市にある東日本航空専門学校は、仙台国際空港からほど近い場所にある専門学校です。また、仙台へも電車で20分弱と立地に恵まれています。就職実績もほぼ100％となっており、大半の方が大手航空会社の系列会社などに就職するようです。東日本航空専門学校では航空機整備科で飛行機の二等航空運行整備士の資格を取得できます。また、基本技術Ⅱの取得も可能となっています.気になる方は以下から資料請求をしてみてください。

大阪航空専門学校

大阪府堺市にある大阪航空専門学校は、関西国際空港から約35分の立地にある専門学校です。空の仕事の総合学園として、5000名以上の卒業生が航空業界で活躍しています。航空整備士学科で二等航空運行整備士の資格を取得できます。気になる方は以下から資料請求をしてみてください。

日本航空大学校石川能登空港キャンパス

石川県輪島市にある日本航空大学校石川能登空港キャンパスは、のと里山空港に隣接した専門学校です。学校内に大型航空機を保有しているため、実機に触れながら実習経験を積むことが可能です。就職実績も非常に優秀で17年連続就職率100％を記録し、約7割の学生の方は第一志望に合格しているようです。日本航空大学校石川能登空港キャンパスでは、航空整備科で大型飛行機（YS-11）の一等航空運行整備士と回転翼航空機の二等航空運航整備士の資格取得が可能です。気になる方は以下から資料請求をしてみてください。

成田つくば航空専門学校

茨城県取手市にある成田つくば航空専門学校は、専門学校では唯一の航空機整備訓練課程を設置している専門学校になります。成田国際空港と羽田空港の双方に近いという立地を活かした実学重視の教育が魅力の1つになっています。当専門学校を終了後、航空従事者技能証明試験の実地試験へ合格することで航空整備士の資格が取得できます。気になる方は以下から資料請求をしてみてください。

まとめ

当記事では、航空整備士になるための専門学校の選び方について説明してきました。専門学校を選ぶ上では、様々な情報を調べることが重要です。専門学校のHPやパンフレット、口コミを見るなどの手段をとってみるとよいでしょう。そして、最終的には現地に行って自分の目で見て決めることが大切です。実際に行くことでイメージとのギャップが減り、安心して専門学校生活をスタートすることができるでしょう。特に、航空整備士という職業は専門性が非常に高いため、キャリアチェンジが難しいです。将来のイメージまで持ったうえで進路選択できるとよいでしょう。
　当サイトでは、航空整備士について様々な記事があります。当記事では、専門学校の選び方について着目してきましたが、興味のある方はぜひ他の記事もご覧ください。