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ドッグトレーナーの平均年収はいくら?具体的な金額や年収アップのポイントを解説!
2022年03月01日はじめに
一般家庭で飼われている犬のしつけから警察犬や盲導犬の訓練まで、犬と人が共生していく上で欠かせないのがドッグトレーナーという職業です。この記事では、ドッグトレーナーの給料や年収を上げるための手段について解説していきます。
目次
ドッグトレーナーの平均年収は?
全業種・業種毎の平均年収との比較
厚生労働省によって行われた令和2年賃金構造基本統計調査によると、ドッグトレーナーを含む「他に分類されない専門的職業従事者」の平均年収は約496万円です。これは日本人の平均年収と比べてどうなのでしょうか?国税庁によって調査された令和2年の全業種の平均年収はおよそ433万円といわれています。「他に分類されない専門的職業従事者」の平均年収がドッグトレーナーの平均年収と一致すると仮定すると、63万円ほど日本人サラリーマンの平均年収に比べて高いというデータが得られます。またドッグトレーナーの月給平均は33万円程度、ボーナス平均は96万円程度が相場となります。
ところで、ドッグトレーナーの平均年収は犬を扱う他の職業の年収と比較するとどうなのでしょうか?動物病院アシスタントや動物衛生看護師を含む「その他の保健医療サービスの職業」の平均年収は約312万円ですので、ドッグトレーナーの方が184万円ほど高くなっています。さらに犬を繁殖させるブリーダーを含む「養畜作業員」の平均年収約348万円との比較では148万円ほど、犬の美容師ともいえるトリマーの平均年収約382万円との比較では114万円ほど、ドッグトレーナーの平均年収の方が高いことがわかります。これに対して、動物の命を守る獣医師の平均年収は約631万円程度なので、135万円ほどドッグトレーナーの方が平均年収は低くなります。
ドッグトレーナーの平均年収が高い理由は??
厚生労働省の賃金構造基本統計調査における項目名「他に分類されない専門的職業従事者」には、ドッグトレーナー以外にも通訳、行政書士、アナウンサー、気象予報士、労働基準監督官といった多種多様な職業が含まれています。この中には平均年収の高い職業も含まれるため、ドッグトレーナーの平均年収が実質よりも高く見積もられているという事情があります。なお、ドッグトレーナーにも家庭犬を扱う専門家から使役犬を扱う訓練士などさまざまなジャンルがありますが、例えば警察官から警察犬訓練士になる場合は公務員であるため平均年収が高くなります。
ドッグトレーナーの雇用形態別(正規・非正規・パート・アルバイト)の給与比較
求人情報サイトの「求人ボックス」を利用し、雇用形態別に求人募集中のドッグトレーナーの給料を調べてみました。その結果、正社員と契約社員は基本的に月給制で、正社員は月給15万5,000円~50万円程度、契約社員は月給16万円~32万円程度であることがわかりました。また、アルバイト・パートは基本的に時給制で、時給850円~1,500円程度であることがわかりました。この時給で1日8時間、月21日間働くと仮定した場合の月給は14万~25万円程度です。
正社員の場合、実際にはボーナスの加算が考えられますが、ここでは月給12ヶ月分を年収として概算すると、正社員の年収は186万~600万円程度、契約社員の年収は192万~384万円程度、アルバイト・パートの年収は、168万~300万円程度となります。
ドッグトレーナーの勤務先別(規模)の給与比較
ドッグトレーナーの平均年収は、勤務先の企業規模が大きくなるほど上がっていく傾向が見られます。ドッグトレーナーの平均年収は10~99人規模の場合は434万円、100~999人規模の場合は495万円、1000人以上規模の場合は558万円となっていて、小規模企業と大規模企業の平均年収を比べると124万円程度の差があります。
※表のデータは馬調教師や社会教育主事など他の専門職のデータも含まれています。
ドッグトレーナーの地域別(エリア別)の給与比較
ドッグトレーナーの平均年収を地域別に見てみると、東京の平均年収は522.4万円となっています。平均年収が一番低い地域は静岡県の355.6万円で、一番高い地域は滋賀県の667.0万円です。
参考程度になりますが、滋賀県に続き平均年収が高い地域を見てみると、福井県596.3万円、大分県592.3万円、神奈川県568.4万円、長野県546.3万円、大阪府と兵庫県が544万円となります。一方、静岡県の次に平均年収が低い地域を順に見てみると、岐阜県366.8万円、山口県368.2万円、鹿児島県382万円と続きます。平均年収の一番高い地域と低い地域の差は311.4万円となり、都道府県によって平均年収に大きな違いがみられることがわかります。
ドッグトレーナーの年齢・性別の給与比較
厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、ドッグトレーナーを含む「他に分類されない専門的職業従事者」の平均年収は、年齢が上昇するにつれて上がる傾向が見られます。平均年収が一番高い年齢層は55~59歳となりますが、60代に入ると平均年収が下がる傾向にあるようです。
また性別によっても平均年収が変わり、女性よりも男性の方が125万円ほど多くなっています。ただこのデータには勤続年数に差があるため、あくまで目安と考えてください。
将来、給料を上げるには?!
スキルを磨く
ドッグトレーナーの給料は経験やスキルに左右されます。訓練した犬が大会で優勝すると評価が上がり、給料にも反映される場合があるので、まずはスキルを磨きましょう。ドッグトレーナーに必要な国家資格はありませんが、日本ドッグトレーナー協会の認定資格などを取得しておくと給与アップにつながりやすく、独立時にも役立ちます。
公務員を目指す
ドッグトレーナーの中でも高収入が見込めるのは公務員になった上でドッグトレーナーの職に就くことです。警察官になって警察犬の訓練士になったり、税関職員になって麻薬探知犬の訓練士になったりすれば安定した収入が約束されます。ただし、公務員になるためには公務員試験に合格しなければならず、警察官や税関職員になれたとしても、希望の部署に配属されるとは限らないので注意が必要です。
フリーランスになる
企業や組織で十分な経験を積み、自分なりのやり方が確立されてきたら、フリーランスのドッグトレーナーとして独立することも考えてみましょう。自宅への出張トレーニングや、集団でのトレーニングなどメニューも自由に決められるため、工夫次第で収入を増やすことができます。もちろん仕事が受注できなければ収入が得られないリスクはありますが、営業や経営の能力次第で企業で働くよりも高収入を得られるでしょう。
まとめ
ドッグトレーナーを含む「他に分類されない専門的職業従事者」の平均年収は、一般的なサラリーマンの平均年収よりも高くなっていますが、ドッグトレーナーの年収は勤務先によって大きな幅があるといえます。スキルを磨いて訓練した犬が大会で優勝するようになれば、自ずと給料も上がっていくはずです。ドッグトレーナーには国家資格がありませんが、ドッグトレーナー関連の資格を取得しておけば、スキルアップに貢献し、年収アップにもつながっていくことでしょう。公務員のドッグトレーナーとして活躍したり、フリーランスになることでも収入アップは望めます。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 厚生労働省令和2年賃金構造基本統計調査
- https://www.e-stat.go.jp/stat-search/?page=1
- 厚生労働省職業情報提供サイト
- https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/226
- 国税庁民間給与実態統計調査
- https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/002.pdf
- 求人ボックス
- https://求人ボックス.com/ドッグトレーナーの仕事
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