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トリマーに必要な資格とは?取得するメリットを解説!
2022年03月01日はじめに
トリマーは、特別な資格がなくても動物と触れ合いながら働ける職業のひとつです。とはいえ、持っていれば就職する際やスキルアップに確実に役立つ資格がたくさんある職業でもあります。そこで、この記事ではトリマーになりたい方、さらにスキルアップを考えている方向けに、資格の難易度・取得する方法など、資格に関する具体的な情報を紹介します。
目次
トリマーとは?
トリマーの仕事内容
トリマーは、犬や猫をはじめとした動物の毛や爪をカットしたり、身だしなみを整えたりする職業です。そのため、ペットの美容師とも呼ばれています。シャンプーやグルーミングだけではなく、飼い主にしつけや健康維持などの様々なアドバイスをするのも仕事の一環です。ペットが飼い主と楽しく過ごせるように、定期的なヘルスチェックも担当します。資格がなくてもトリマーとして活躍できますが、民間資格を取得しておいて損はありません。
トリマーと動物看護師の違い
トリマーは動物の見た目を綺麗にするのが主な仕事で、どちらかと言うと現状の美しさや健康状態を維持するためにお手入れをします。これに対して動物看護師は、獣医の補助役として診察・治療のサポートを行い、病気や怪我の治癒を目的とした仕事に従事する職業です。動物看護師は、愛玩動物看護師法が施行される令和4年5月1日以降は愛玩動物看護師の国家資格が必要ですが、トリマーは引き続き無資格でも従事できます。
トリマーの歴史
トリマーは、16世紀前後からヨーロッパ・フランスで登場した職業です。日本で認識され始めたのは戦後になってからで、戦後復興の過程で西洋文化がさかんに流入し始めた時期と重なります。もともと短毛が多かった日本犬とが違う、長毛の西洋犬が人気を集めるにつれて、ペットのケアを専門に扱う技術士としてトリマーも需要が高まっていきました。
トリマーに関する資格の例
JKC公認トリマー資格
一般社団法人ジャパンケンネルクラブが認定する資格で、トリマーの民間資格の中では最もメジャーと言ってもいいでしょう。C級・B級・A級・教士・師範の5つの級に分かれており、受験するには公認機関でカリキュラムを修了するか、クラブ会員として2年間以上の在籍歴が必要になります。
AAV認定サロントリマー検定
一般社団法人全国動物専門学校協会が主催する民間資格です。サロントリマー3級から1級と、その上級資格であるトリマー2級からS級までがあり、全体で6つの階級に分かれています。協会が認定した専門学校で最低300時間以上の授業を受けなければ、受験できません。階級が上がるにつれて、必要な授業時間数は増えていきます。
JPLA公認トリマー
一般社団法人日本ペット技能検定協会による民間資格で、トリマー2級・トリマー1級・トリマー教師の3つにレベル分けされています。2級は、協会指定のカリキュラムを修了した人が受験でき、合格すると上の資格を受験できるようになります。実技試験は、小型長毛犬のカットかプードルのラムクリップを対象に行われています。
その他の資格の例
JCSA(日本キャリア教育技能検定協会)認定ライセンスとしてドッグトリマーの資格があるほか、様々な認定団体が類似した民間資格を用意しています。受験資格や試験の出題範囲は、資格の種類によって変わります。資格を取る際は出来るだけ多くの情報を集め、学びたい内容や、資格のレベルなど自分に合ったものを選びましょう。
トリマーの資格を取るメリットは?
応募できる求人の数が増える
トリマーの求人の多くは、一定基準以上の資格所持者を優遇しています。逆に言うと、資格がないと、応募できても選考で落とされる可能性が高くなります。労働環境や賃金面でより良い職場にアプローチできる点は、資格を取るメリットのひとつと言えるでしょう。
業務の幅が広がる
トリマーの資格は、技能に応じて階級が区分されています。そのため、他のスタッフよりもレベルの高い資格を持っていれば、任せてもらえる業務は増えるでしょう。資格試験に合格した時点で保有しているスキルを判断する材料になりますし、将来的には昇給もしやすくなる傾向があります。
おすすめの資格は?
トリマーの資格を比較
どの資格も、筆記テストと実技テストが両方行われます。具体的な出題内容や採点比率、制限時間は資格によって異なります。また、いずれの団体も正式な受験者数および合格者数を公表していないため不明です。合格率が発表されているわけではありませんが、合格率100%を掲げる専門学校が多数あるため、専門学校や団体の研修でしっかりと学ぶことで合格できる難易度であると予想されます。
どれがおすすめ?
上記の資格の中では、JKC公認トリマー資格の受験をおすすめします。公認機関でカリキュラムを修了しなければならない手間はありますが、そのぶん実践的な能力が身につくため、確実に現場で役に立ちます。また、トリマーの資格の中で知名度が飛び抜けて高いため、求職時に自分の具体的なスキルを伝えやすくなるでしょう。
トリマーの資格を取るには?
JKC公認トリマー資格の取り方
トリマー資格を取るには、最初に公認の養成機関に入学して必要な教育課程を受講します。その後、卒業試験を受けて無事に合格すると、C級の資格を取得できます。独学で勉強するという道もありますが、その場合も2年間以上のクラブ在籍歴が必要なので、初心者は公認機関への入学が最もスタンダードだと言えるでしょう。
AAV認定サロントリマー検定の取り方
資格取得のためには、まず指定された専門学校に入学します。これは動物に関する教育課程を最低300時間受けなければ受験資格が手に入れられないためです。なお、団体の会員校以外からの受験は認められていません。その後、検定を受けて資格を取得します。
JPLA公認トリマーの取り方
決められた受験資格は特になく、受験へのハードルが比較的低いため、通信講座で学習するケースが目立ちます。受講講座修了後にアナウンスされる試験の案内に応じて受験をします。決まった時間に拘束されることがなく、働きながら自分のペースで勉強することも可能なので、チャレンジしやすい資格の1つです。
まとめ
トリマーの仕事に国家資格はありませんが、求職や転職時に役立つ民間資格は取得しておいたほうがよいでしょう。所定の専門学校等に入学しなければならないものも多く、合格まで時間がかかりますが、就職、転職で活かせるものばかりです。ただそれ以上に、お客様の家族である大切なペットとの正しい触れ合い方や知識を得る事が出来るというのが、とても魅力でしょう。専門学校へ通うのは少しハードルが高いと感じるのであれば、通信講座で気軽に挑戦できるものもあるので、自分に合った資格を見つけることが大切です。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 環境省「愛玩動物看護師法の施行期日を定める政令の閣議決定について」
- https://www.env.go.jp/press/108526.html
- 一般社団法人ジャパンケンネルクラブ
- https://www.jkc.or.jp/qualification/trimmer/about
- 一般社団法人全国動物専門学校協会
- http://www.zendousen.jp/exam.html
- 一般社団法人日本ペット技能検定協会
- https://pet-bunka.net/trimmer/
- トリマーについて
- https://www.jkc.or.jp/qualification/trimmer/about
- トリマー検定
- http://www.zendousen.jp/exam.html
- トリマー│一般社団法人日本ペット技能検定協会
- https://pet-bunka.net/trimmer/
- 一般社団法人ジャパンケンネルクラブ
- https://www.jkc.or.jp/qualification/trimmer/about
- 一般社団法人全国動物専門学校協会
- http://www.zendousen.jp/exam.html
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