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消防士になれる専門学校の選び方とは?選び方の軸をご紹介!

2022年03月01日

はじめに

当記事では、消防士向けの専門学校の選び方について解説しています。消防士になるためには、公務員試験の一種である消防官採用試験への合格が必須です。そのため、その試験への対策のために様々な学習が必要になります。では、消防士になるために専門学校で勉強するメリットは何があるのでしょうか。また、数多くある専門学校の中から自分に向いている専門学校を選ぶにはどうすればいいのでしょうか。詳しく説明していきます。

専門学校で消防士を目指すメリット

消防士になるには、各地方自治体が実施する消防官採用試験に合格し、採用される必要があります。そのため、消防士を目指す方は、専門学校への通学・予備校への通学・独学といった方法のいずれかで試験対策をしなければなりません。それでは、消防士を目指すにあたって専門学校に通うメリットはどこにあるのでしょうか。詳しく説明していきます。

万全の試験対策ができる!

まず、一番大きなメリットは、試験対策を徹底的に行える点です。専門学校は、高校生までの学校生活と同じように、時間割がきちんと組まれていて、1つ1つの授業が採用試験の対策になっています。授業内容としては、筆記試験対策の判断推理、数的推理、一般知識を学ぶ授業や、面接試験対策の面接トレーニングの授業、論文(作文)試験対策の授業など、採用までに突破すべき試験の全てに対してしっかりと対策をすることができます。予備校でも決まったカリキュラムに沿って学ぶことになりますが、専門学校の方が授業回数の多さなどもあり確実な試験対策を期待できます。

社会人として必要な基礎スキルも習得できる!

専門学校ならば、消防官採用試験への合格だけでなく、消防士として働く際に必要になる基礎スキルも学ぶことができます。自治体によって消防官採用試験の時期に多少のずれはありますが、毎年秋までには消防官採用試験が終了します。そこで、専門学校では消防学校に入学するまでの期間を社会人の準備に使うことができます。例えば、事務作業をする上で必須になるマイクロソフト社のWordやExcelの使用方法やビジネスマナーなどを実習授業で学んだりします。また、専門学校によっては消防士に必要な専門的な部分も先取りで学ぶことができるでしょう。

楽しい学生生活も送れる!

専門学校では、勉強の合間に学生生活も楽しむことができるでしょう。予備校が試験対策に特化した場所なのに対して、専門学校では時期に応じて様々なイベントが企画されていることが多いです。例えば、入学してすぐの時期であれば、クラスの親睦を深めるための研修旅行、冬になればスキー・スノーボード旅行などがあるでしょう。専門学校は、勉強するときは勉強して、遊ぶときは遊ぶというオンオフの切り替えがしっかりとできる環境だといえるでしょう。

消防士を目指せる専門学校の違いって何?

一口に消防士を目指せる専門学校と言っても、専門学校ごとに大きな違いがあります。また、専門学校に入って消防士を目指そうと決めたとしても、一体どうやって専門学校を選べばよいのか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、ここからは専門学校を選ぶときに知っておくと便利な専門学校の違いについて紹介します。ぜひ専門学校を探す際の参考にしてみてください。

消防官採用試験の合格実績が違う!

なんといっても重要なのが、消防官採用試験の合格実績です。消防士になれるか・なれないかを決める唯一の基準になるので、専門学校を探す際は絶対にチェックしたい項目です。そのうえで、注意するべきは合格実績の見方です。専門学校ごとに合格実績の発表方法には違いがあります。多くの専門学校では試験への合格者数を載せていますが、合格者数の計算方法は大きく違います。例えば、合格者数として1次試験への合格者数を公表している専門学校がありますが、これは採用試験に合格した総数ではありません。このように、ただWebサイト上で公表されている合格人数を見てもその専門学校がどれだけ消防官採用試験に強いのか判断するのは難しいです。そこで、確認すると良いのが合格率と働きたい地域の消防局等への合格実績です。合格率は、その専門学校に通う生徒のうちどれだけが消防士になれたかを表す指標になります。そのため、その専門学校の試験対策の質を直接的に表している指標と言えるでしょう。もし、公表されていない場合はオープンキャンパスなどの機会に聞いてみると良いのではないでしょうか。また、消防士は自治体ごとに採用試験が分かれているため、自分の働きたい地域の合格実績も見るべきです。その合格実績がよければ、自分の働きたい地域の採用試験対策のノウハウを持っていると考えてよいでしょう。

選べるコース・授業内容が違う!

専門学校によって、通学する年数や合格を目指す試験区分などによって分けられたコースの数が違います。多くの専門学校では、1年制と2年制の2つのコースがあり、また大卒程度の筆記試験への合格を目指すか、高卒程度の筆記試験への合格を目指すか、といった試験区分の違いによってさらにコースが分かれています。そのため、自分の目指すべき採用試験にあったコースを開講している専門学校を選ぶ必要があります。また、少し発展的ではありますが、救急救命士の国家資格取得を目指す専門学校もあります。救急救命士は、主に消防車などで病院での医療行為の前に必要な応急処置を実施する職業で、消防士のキャリアアップの1つになります。そのため、もし元々救急救命士に興味があるのであれば救急救命士の資格取得を目指せる専門学校を選択するのも1つの方法です。

授業形式など学習の進め方・カリキュラムが違う!

専門学校ごとに学習の進め方にも違いがあります。一般的な講義形式の授業を採用している専門学校もあるなか、ゼミナール形式を採用する専門学校などもあります。ゼミナール形式とは、学生が主体となって行う学習方法のことで、少人数の学生同士でコミュニケーションを取りながら学習する方法のことです。学習の進め方には、人それぞれ向き・不向きがあるため実際にオープンキャンパスで体験するなどして選べると良いでしょう。また、カリキュラムにも違いが出ます。採用試験の1つに体力試験が含まれているため、体力トレーニングを行う講義を設置している専門学校や、授業として面接トレーニングを組み込んでいる専門学校もあります。カリキュラムについても、自分に必要な授業内容が設置されているかどうかを調べてみると良いでしょう。

専門学校選びの進め方

ここまで、専門学校を選ぶうえで考えるべき判断軸について説明してきました。では、実際に専門学校を選んでいくには、どのようにすればよいのでしょうか。ここからは、専門学校の選び方の手順について一例をご紹介します。

場所で絞る

まず、通いたい場所で専門学校を絞りましょう。現住所の近くや、もし上京を考えているのであれば首都圏なども候補に入れて絞りましょう。当サイトでは地域を絞って消防士になれる専門学校を調べることができます。ぜひご利用ください。

お金で絞る

次に、学費などの総費用の上限を定めて、絞りましょう。地域や専門学校によって様々な種類の学費サポートがあり、記載されている費用よりも安く通うことができる場合もあります。専門学校特有の奨学金は、各専門学校のHPなどで確認する必要があります。消防士の場合、高校生までの資格取得や部活動での実績による学費免除などの制度を採用している専門学校が多いです。

合格実績で絞る

前述のとおり、合格実績は確実に調査すると良いでしょう。特に、働きたい地域の採用試験への合格実績はぜひチェックしてください。

学習の進め方・カリキュラムで絞る

自分に適した学習の進め方・カリキュラムまで目を通せると良いでしょう。学習方法の違いによって、試験への合格確率が大きく変動する可能性があります。自分の勉強スタイルを考えた上で、専門学校を絞りましょう。

口コミで絞る

口コミも学校を選ぶ上で、非常に参考になります。気になっている専門学校の卒業生・在学生の方が実際に感じている生の声を知ることができます。今までに調べてきた専門学校の情報を口コミと照合することで、より正確に興味のある専門学校について理解することができるでしょう。当サイトでは、専門学校ごとに卒業生・在校生の口コミを見ることができます。ぜひご覧ください。

実際に見に行って決める

最後は、実際に専門学校に行ってみましょう。ウェブサイトやパンフレットだけではわからない雰囲気などについて知ることができるはずです。多くの専門学校ではオープンキャンパスなどの機会に見学ができるようになっています。ぜひ、興味のある専門学校に入学前に行ってみて、自分の学生生活をイメージしてから納得のいく進路を決定して下さい。

編集部オススメの専門学校3選!

ここまで、専門学校の選び方について説明してきましたが、実際消防士を目指せる専門学校にはどのような学校があるのでしょうか。ここからは、編集部がピックアップした3つの専門学校についてご紹介します。

テレビCMでもお馴染み、圧倒的な合格実績を誇る大原学園専門学校!

「本気になったら大原」で有名な大原学園専門学校は、消防士・警察官の合格者数が13,274名と圧倒的です。(2020年3月31日全国専門課程の実績、公務員1次・筆記試験の延べ合格者数)この数値は警察官の採用試験との合算ではあるものの、他の専門学校の実績とは一線を画しています。大原学園は全国に専門学校を展開するグループ企業になっており、消防士を目指すコースを設置している専門学校が全国に46校あります。そのため、その巨大なネットワークを駆使した消防官採用試験へのノウハウを保有しているでしょう。そのため、専門学校で消防士を目指す場合、まず候補にあがる専門学校になるでしょう。

都市圏での合格実績十分な立志舎

立志舎は、主に都市圏へ専門学校を展開するグループになっており、消防士を目指せるコースは全国に10校あります。この専門学校の特徴は、大きく分けて2つです。まず、都市圏での消防官採用試験への合格実績があることです。例えば、2021年3月卒業生の1次試験延べ合格人数で、東京消防庁が134名、横浜市職員(消防)が15名、大阪市職員(消防)が71名となっています。また、もう一点は難しい試験区分での合格を狙うことのできる指導力です。立志舎は1983年に日本の専門学校で初めて公務員コースを作った伝統をもっており、通常、大卒の方が受ける試験区分に高卒の生徒を数多く合格させています。そのため、より難しい試験区分での合格を目指したい方にとって、非常に良い選択肢になるのではないでしょうか。

救急救命士の国家試験合格率100%、東海医療工学専門学校

東海医療工学専門学校は、救急救命士の国家資格を取得するための専門学校になります。前述のとおり、消防士のキャリアプランの1つとして数えられる救急救命士の国家資格を消防士として働く前に取得できるのは大きなメリットになります。救急救命士の資格取得を目指せる専門学校がほかにもある中、東海医療工学専門学校をピックアップしたのは、令和2年度の救急救命士国家試験において合格率100%を達成しているためです。全国平均が86.6%と考えると非常に優秀な実績と言えます。また、多くの救急救命士向けの専門学校が3年制なのに対して、東海医療工学専門学校は2年制になっています。そのため、費用面でも非常に大きなメリットがあります。将来、救急救命士として消防署で働きたいという方には1つの選択肢になるのではないでしょうか。ただ、救急救命士向けの専門学校は消防官採用試験向けの授業内容ではないため、ある程度は自分で消防官採用試験の対策をする必要がある点は注意してください。

まとめ

いかがだったでしょうか。当記事では、消防士の専門学校の選び方について紹介してきました。消防士になるためには、公務員試験の1つである消防官採用試験への合格が必須です。そのため、専門学校を選ぶ際は合格実績から見ることになるでしょう。しかし、学校と自分との相性もあるため、最後は実際に現地に行ってみて、安心した状態で入学できるのがベストです。ぜひ、興味のある学校に行ってみて納得した状態で消防士になるための勉強をスタートさせてください。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

大原専門学校
https://www.o-hara.ac.jp/senmon/kouan/shoubou/
立志舎
https://www.all-japan.ac.jp/course/k_s_j_2y
学校法人セムイ学園東海医療工学専門学校
https://www.tokai-med.ac.jp/paramedic/

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

消防士として実際に働く方にアンケートをとり、 「専門学校の選び方」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!

消防士の 「専門学校の選び方」の 口コミ一覧

全72件

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北海道の30代後半男性

正社員 / 650万円以上~700万円未満 / 専門学校卒

就職先:消防署

  • どのように専門学校を選んだか

    救急救命士の資格をとるために選んだ。オープンスクールにも通い選んだ。

  • なぜその仕事に就いたのか

    救急救命士の資格を活かすためには消防に就職するのが一番募集があった

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兵庫県の40代男性

正社員 / 750万円以上~800万円未満 / 高卒

就職先:消防署

  • なぜその仕事に就いたのか

    体を動かす事が大好きで、常に体を動かす仕事を探していたから消防士になりました。 今は消防車になれて嬉しいです。

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静岡県の40代男性

正社員 / 750万円以上~800万円未満 / 高卒

就職先:消防署

  • なぜその仕事に就いたのか

    かっこ良く、市民から信頼され、安定した給料が確保できるかっこ良いと思える仕事だから。

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長崎県の30代前半男性

正社員 / 550万円以上~600万円未満 / 大学卒

就職先:消防署

  • なぜその仕事に就いたのか

    何もしたいことがなく、せめて人のためになる仕事につこうと考えて体力使う仕事が良いと思ったから

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大阪府の30代後半男性

正社員 / 650万円以上~700万円未満 / 大学卒

就職先:消防署

  • なぜその仕事に就いたのか

    人に感謝される仕事で、やりがいのある仕事で、自由な時間が普通の職業よりも多いと思ったから

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