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税理士の仕事内容とは?仕事の魅力・やりがいを解説!

2022年05月31日

はじめに

高年収を目指せる税理士の仕事内容について詳しく知りたくないですか?この記事では、税理士の仕事内容や仕事の魅力、やりがいについてわかりやすくご紹介致します。税理士にご興味ある方は是非ご参照ください。

税理士とは?

税理士の定義


税理士法第一条では、「税理士は、税務に関する専門家として、独立した公正な立場において、申告納税制度の理念にそって、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務の適正な実現を図る」職務だと定義されています。
戦後において、日本は税金を取り扱う公務員が不足しており、従来のやり方で税金を徴収できなくなっていたことや民主化の動きを背景に、1947年に申告納税制度が導入されました。
それ以来、税金は国民が自主的に計算し納めるようになり、税理士はこの制度を機に職業として登場しました。

税理士の仕事内容

税理士は税務業務に関するプロフェッショナルであり、所得税や法人税、相続税などの申告や申請などの税務代理、税務書類の作成、税務相談などが主な仕事です。これらの仕事は税理士にしか行うことができない独占業務であり、専門性が高い仕事です。
そのほか、独占業務ではありませんが、企業や個人事業主が行う決算書作成の会計処理サポートや資金調達、収益向上、M&A、事業承継といったサポートなど、税理士の仕事は多岐にわたります。

3つの独占業務

税理士にしか行うことができない3つの独占業務を詳しく説明します。

税務代理

税務代理は、自己申告で納めることになっている税金を、税理士が依頼人の代わりに納める仕事のことです。税理士は確定申告、青色申告の承認申請、税務署の更正・決定に不服がある場合の申立てなどを行います。
また、税務調査の立ち合いも重要な税務代理業務の一つです。申告者が納税時に提出した申告書に疑問点があると、税務署から申告者に対し、税務調査と呼ばれる問合せがあります。その際、税理士は依頼人の代わりに、税務署の担当者と意見を交わし、説明や意見の主張、依頼人の事情を説明するなどのサポートを行います。

税務書類作成の代行

税務書類作成の代行は、確定申告書など税務署に提出する書類の作成を代行する業務です。
具体的には、確定申告の税務書類や青色申告の税務書類、個人事業主及び法人の月次・年次決算書(損益計算書・貸借対照表など)、相続税申告書、源泉所得納付書、異動届等各種届出書など、税理士が依頼人に代わって様々な書類の作成を代行します。

税務相談

税務相談とは、税金の申告や書類の作成に関する相談に応じることです。所得税や法人税など企業に関する税金だけでなく、相続税などの個人が支払う税金に関する相談も受けます。
具体的には、税金の計算方法や税務上の手続方法、節税対策などをアドバイスします。

税理士の一日のスケジュール

上記では、税理士事務所で働く税理士の1日のスケジュールを紹介しました。
税理士事務所の勤務時間は、およそ8:30~18:00前後に設定されています。しかし、クライアントのスケジュールや就業時間に合わせることが多いため、夜が遅くなる場合があります。
また、繁忙期は1日で複数のクライアントとの打ち合わせが入ることもあり、業務量が多くなってしまうことがあります。

税理士の一日のスケジュール 税理士の一日のスケジュール

税理士に必要な資質

数字に強い

税務書類を作成するうえで、伝票や決算書、財務書類のチェックなど、税理士の仕事は必ず数字が伴います。
税理士は数字に関する膨大な作業を、効率よく進める必要があるため、数字から物事を読み取ることが得意であるかどうかは、税理士の適性において重要な要素です。

正義感が強い

法律が定めていないグレーな部分を理解し、節税を行うことも税理士には求められます。違法行為に至ってしまった場合、税理士とクライアントは脱税で逮捕されてしまいます。
税理士には、国の基盤を支える納税をサポートしているという責任感と正義感が必要不可欠です。

学習意欲が高い

近年、消費税など税制度が頻繁に変更されており、その変化に柔軟に対応する力が求められています。税制度の改正に伴い、税金の計算方法も変わるため、税務のプロフェッショナルとして正確に仕事を行っていくためには、常に勉強し、情報をアップデートし続ける力が必要です。

税理士の魅力

高収入が目指せる

厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査によると、税理士の平均年収は約958万円となっています。民間全職種の平均年収約487万円と比べると、約2倍となっており非常に高い水準を保っています。
税理士は高い専門知識が必要で、独占業務を実行できるからこそ、高い報酬が支払われています。

人脈が広がる

税理士のクライアントは飲食店のサービス接客業からIT関連の事業主、ものづくり職人、農業・漁業の自営業者など多岐に渡ります。
クライントである個人事業主や企業の経営者と出会い、そこで新たな考えや経験をすることで、次の仕事にも活かすことができます。

一生涯働ける

税理士には定年がないため、年齢関係なく働くことができます。現在、60歳以上の税理士が全体の半数を占めていることから、長年続けられる仕事だということができます。
また、税理士の業務には税理士しか行うことができない税務代理、税務書類の作成、税務相談など3つの独占業務があることは、税理士の大きな強みであり、社会が税で成り立っている以上税理士の仕事がなくなることはありません。

税理士のやりがい

税理士が企業や個人の納税をサポートすることは、国民の生活を守り、国の発展を支えることにつながっているため大きなやりがいを感じることができます。
税理士が企業や個人の納税をサポートすることで、正しいやり方で納税が行われ、国は必要な税金を徴収することができ、道路や学校、公園といった公共サービスの建設、運営することができます。
そのため、税理士の働きがなければ国が立ち行かなくなるとすらいえ、国を支えている実感をもつことができます。

税理士として大変なところ

繁忙期は激務

税理士は毎年11〜5月までの年末調整と確定申告、決算の期間が繁忙期となり。残業や休日出勤も発生することがあります。
短い期間で膨大な量の資料を作成しないといけないため、税理士の事務所によっては繁忙期の残業時間が月80時間を超えてしまうこともあります。

プレッシャーが大きい

税理士は常に正確さが求められ、税務の仕事はミスが許されないことからもプレッシャーがとても大きい仕事です。
数字のミスや計算間違い、税率の勘違いがあると書類の不備になることから、税理士には強い責任感が求められます。

まとめ

税理士は税務業務に関するプロフェッショナルであり、企業や個人のクライアントに対して納税のサポートを行います。膨大な量の税務書類、資料を作成するため、気を抜くことは絶対に許されない職業であることは事実です。
しかし、高収入が期待できることや独立を目指すこともできるという非常に大きなメリットがあります。
ぜひ税理士の資格取得を目指して、勉強してみてはいかがでしょうか。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

日本税理士会連合会
https://www.nichizeiren.or.jp/cpta/about/
厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html
国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishiseido/ihan/qa01.htm

実際に働いている人の口コミをチェックしよう!

税理士として実際に働く方にアンケートをとり、 「仕事内容」に対する満足度を5段階で評価してもらいました。
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
実際に働いている人の
税理士の「仕事内容」の満足度
★★★★☆ 4.2 (37件)

税理士の 「仕事内容」の 口コミ一覧

全37件

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群馬県の40代男性

正社員 / 700万円以上~750万円未満 / 短期大学卒

就職先:税理士事務所

仕事内容の満足度 ★★★★★ 5.0
  • 仕事内容

    クライアント企業の財政状態や経営成績を把握することが出来、指導によっては税金が変わるので

  • ワークライフバランス

    土日祝日はきちんと休みをいただいているので、家族と過ごす時間を過ごす事が出来ている

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奈良県の40代男性

専門職 / 800万円以上~850万円未満 / 大学卒

就職先:会計事務所

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    クライアントから相談を受けることがよくあるのですが、知らない事についての質問もよくあります。

  • ワークライフバランス

    個人事業主なので、時間の融通がきくというのは、助かります。だだ、ダラダラと11時まで仕事をしてしまう恐れがある。

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東京都の40代女性

正社員 / 550万円以上~600万円未満 / 専門学校卒

就職先:税理士事務所

仕事内容の満足度 ★★★★★ 5.0
  • 仕事内容

    専門の業種の為、顧問先の方が頼りにしてくれること。 究極のサービス業の為何でも任せられてしまうことが困る。

  • ワークライフバランス

    繁忙期でない限りは残業は滅多になく、土日祝日も必ず取れるため自分の自由時間が確保される。

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長野県の40代男性

業務委託契約の事業主 / 150万円以上~200万円未満 / 大学卒

就職先:税理士事務所

仕事内容の満足度 ★★★★★ 5.0
  • 仕事内容

    仕事の価値観は人それぞれであり、今を充実させて、後悔なく生きていくこと、ワクワク出来る仕事として自分自身が仕事として向き合っていれば点数化はしなくても良いです。

  • ワークライフバランス

    そもそもワークライフバランスのという考え方にとらわれず、好きなこと、ワクワクすることが仕事になっていて周りに迷惑をかけなければバランスをとる必要はない

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愛知県の40代男性

業務委託契約の事業主 / 550万円以上~600万円未満 / 大学院卒

就職先:税理士事務所

仕事内容の満足度 ★★★★☆ 4.0
  • 仕事内容

    関与先から感謝されるとやりがいがある。関与先から紹介を頂くがそれも日ごろからの業務について信頼されているのかと思うから。

  • ワークライフバランス

    繁忙期と閑散期があり、繁忙期になると時間が不透明になる。残業は多すぎてよく分かりません。

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