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公認会計士を目指せる進路は?進路別のメリット・デメリットを解説!

2022年05月31日

はじめに

本記事では、公認会計士になるための進路についてご紹介します。公認会計士として働くためには、国家資格を取得する必要があります。では、その公認会計士国家資格を取るための進路はどのようになるでしょうか。公認会計士の進路について説明していきます。

公認会計士になるには

公認会計士は法律・ビジネス分野における国家資格です。公認会計士になるにはまず国家試験に合格する必要があります。試験は短答式試験と論文式試験に分かれており、まず短答式試験に合格し、その後、論文式試験に合格する必要があります。特に受験資格はなく、だれでも試験を受けることができます。
一般的に、短答式試験は12月に実施され翌年1月に合格発表が行われます。論文式試験は翌年の8月に実施され、11月に合格発表が行われます。もし、論文式試験に不合格だった場合でも2年間は短答式試験が免除されます。しかし、これら2つの試験に合格したからといって、すぐに公認会計士になれるわけではありません。公認会計士になるには、更に「業務補助」「実務補習」「修了考査」をクリアする必要があります。
業務補助は、公認会計士が働く会社で監査法人の一員として2年間実務経験を積む必要があります。ただし、この2年間の期間は試験合格の前後は問われていないため、試験の合格を目指しながら、実務経験を積むことも可能です。
実務補習は、実務補習所で3年間講義を受け、必要な単位を取得しなければなりません。一般的には、監査法人で働きながら実務補習所に通うことになります。そして、単位取得後、年に1回行われる修了考査(合格率約50%)に合格し、公認会計士の登録を行うと晴れて公認会計士になることができます。

公認会計士になるための大学・大学院

先ほど説明した通り、公認会計士試験を受験するのに学歴は関係ないですので、誰でも挑戦することができます。また、試験内容は専門性と難易度が非常に高く、大学で学べる科目の中ではほとんど網羅されていません。したがって、基本的に独学での勉強になり、進学先を選ぶ際に、特定の学校や学部・学科にこだわる必要性はあまりありません。中には高校卒業後、どの学校にも進学せずに、公認会計士の勉強に取り掛かる人もいます。
ただし、公認会計士の試験科目と深く関連している学部や学科を選ぶことで、試験対策に向けた基礎知識を身に付け、公認会計士試験の勉強に有利に働くこともあるでしょう。試験科目と関係が深いのは、簿記・会計・統計学について学ぶことができる商・経済・経営学部、もしくは企業法などを学べる法学部があります。また、公認会計士の資格を取得するうえで、学歴は全く関係ありませんが、将来的に大手の監査法人に就職を目指す場合は高学歴のほうが採用されやすいということもあるでしょう。実際、公認会計士として活躍している人は、高学歴の大学や大学院を卒業している人が多いです。ちなみに、会計大学院に進学し、決められた単位を取得すると公認会計士試験の一部の科目が免除されます。また、公認会計士の合格をつかむのは狭き門になっており、途中で一般企業への就職に切り替える人も少なくはありません。ですので、将来的なことを考えるならば、できるだけ難関大学を目指すことをおすすめいたします。ただし、一般的には大学に通いながらダブルスクールに通うことになるため、大学とスクールとの両立ができるかどうかを検討する必要があります。

公認会計士になるための専門学校・スクール

公認会計士試験の対策カリキュラムを組んでいる専門学校や資格スクールは全国にあります。平均的学習期間はおよそ2年となっています。通学して専門講師の講座を受講するコースと通信講座を受講するコースの2つがあり、個人の生活スタイルに合わせて学ぶことが可能です。また、専門学校では公認会計士試験の対策に特化したカリキュラムが組まれていますので、効率よく学ぶことができます。ただし、一般教養を広く学ぶことはできないため、万が一進路変更をすることになった際に、選択肢が狭まってしまうという危険性もありますのでご注意ください。このような危険性を考慮したうえで、先ほども説明した通り、大学に通いながらダブルスクールとして専門学校や資格スクールに通う人が多くなっているのでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。当記事では、公認会計士になるための進路選択について説明してきました。公認会計士の資格を取得するために学歴は一切関係なく、国家試験を合格できる知識を身に付ければ誰でも挑戦することができます。ただし、その合格率はおよそ10%と狭き門となっています。そのため、多くの人は大学で公認会計士に関連が深い経済・商・経営学部で試験対策のための基礎知識を学び、より高度な専門知識を独学、もしくはダブルスクールとして専門学校や資格スクールで学びます。また、将来的に就職のことや一般企業への進路変更を考慮するならば、できるだけ高学歴な大学や大学院に進学をすることをおすすめします。

当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております

厚生労働省職業情報提供サイト
https://shigoto.mhlw.go.jp/User
公認会計士・監査審査会「令和元年公認会計士試験の合格発表の概要について」
https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_r01/01.pdf
公認会計士・監査審査会「令和3年公認会計士試験の合格発表の概要について」
https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_r03/01.pdf
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