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救急救命士の平均年収はいくら?具体的な金額や年収アップのポイントを解説!
2022年03月01日はじめに
当記事では、救急救命士の給料について説明しています。救急救命士の給料とは、いったいどの程度なのでしょうか。年収・月収・ボーナスなどの基本情報から、多職種との比較までしています。救急救命士に興味のある方は、ぜひご覧ください。
目次
救急救命士ってどれくらいお金貰える?
救急救命士の年収・月収・ボーナス・初任給ってどれくらい?
地方公務員である救急救命士の平均年収はズバリ629万1798円です(令和2年度4月1日時点)。救急救命士の給与についての公的な情報はありませんが、救急救命士資格を持つ人の大半が消防署で消防士として働いているので、基本給与は消防士と同じですが、救急救命士に特有の手当が付与されるので消防士よりも給与は高いです。内訳は、月額給与が39万4010円、ボーナス(期末手当と勤勉手当の合算)が年額156万3678円になっています。ボーナスは夏冬の2回に分かれており、国家公務員の支給日である6月30日と12月10日に近い日に支給されます。また、消防士の初任給は、大卒で21万1100円、高卒で17万8300円となっています。
救急救命士の給料って高いの?
救急救命士の平均年収約630万円とは、他の職業と比べて高いのでしょうか。国税庁が発表している令和2年分民間給与実態統計調査では、日本全体の平均年収が433万円となっています。公務員ということもあり、救急救命士の平均年収は日本全体と比べて200万近く高くなっています。ちなみに、同じ地方公務員である警察官の年収は717万0886円、一般行政職(事務職)の年収は644万1246円となっています。同じ地方公務員の中で比べると、救急救命士は平均より少なく、警察官がかなり高給取りであることがわかります。
救急救命士の手当てには何がある?
救急救命士に主に付与される手当ては、出動手当、時間外手当、夜勤手当、24時間勤務手当、災害時派遣手当などです。これらの手当ては基本給にプラスして付与されるものである為、消防士よりも給料が高いことが推測されます。東京消防庁の場合、出動手当は回数換算する場合1回あたり700円、時給換算する場合1時間当たり900円で、1日当たりの出動手当の上限は5500円と規定されています。一方鹿児島市消防局の場合、1回のあたり400円で上限は明記されていないです。また、救急救命士に限らずですが、公務員には様々な手当があります。ボーナスとして支給される期末手当、勤勉手当などに加えて、扶養手当・住居手当、通勤手当などがあります。また、手当の中で非常に重要なのが、地域手当になります。地域手当とは、地域ごとの民間賃金や物価を加味して支給される手当になっており、東京都などでは月給の20%分が地域手当になります。一方、地域手当が支給されない地域もあるため、手当まで確認することが重要です。
救急救命士の福利厚生って何があるの?
直接的な報酬ではありませんが、福利厚生もしっかり確認することをお勧めします。職員向け住宅の用意や、保養施設の利用ができるといった福利厚生制度が整備されています。例えば、東京消防庁では、結婚や子どもの教育への給付事業、保養施設の利用などができるようです。
地域・学歴によって給料が違う?
先ほども少し説明しましたが、救急救命士の給料は、地域や学歴によっても給料に違いが生まれます。以下の表をご覧ください。これは、各自治体が発表している公務員の給料に関する報告書からとってきたものです。ここでは、経験年数が10年の消防士の給料を比較しています。経験年数10年目の平均月給で見ると、川崎市の大卒が27万1871円、豊田市の大卒が27万3583円、鹿児島市の大卒が26万8786円とほとんど変わりません。しかし、地域手当を加算すると、川崎市、豊田市が地域手当で4万円程プラスになるのに対して、鹿児島市では地域手当による加算がありません。 また、学歴による給料の差もあります。しかし、高卒の方は長く働けるので、そこまで気にする必要はないでしょう。
救急救命士の昇給ってどれくらい?
表のとおり、救急救命士の給料は経験年数に応じて少しずつ昇給していきます。また、経験年数が増えるごとに学歴による給料の差が縮まっていることがわかります。これは、昇進による給料アップの影響が徐々に大きくなるためです。昇進による給料アップについては次章で詳しく説明します。
救急救命士としてたくさんお金をもらうには?
長く働き続ける
1つ目の方法は、自分の働く職場での昇進です。公務員の給料は、「級」と「号給」の上昇によって決まります。「級」は職務の階級を示しており、「号給」は経験年数などを反映するものになっています。そして、昇任試験に合格するということは、この「級」の上昇を意味します。「号給」の上昇に比べて、「級」の上昇による昇給幅が大きくなっているため、昇格することが給料アップの近道になります。その上で、1点注意事項があります。自治体によって「級」の数に違いがあることです。例えば、東京消防庁では階級が消防士から消防総監までの10個あるのに対して、沖縄では8個しかありません。そのため、給料アップを目指す場合は階級の数に注目しておくとよいでしょう。
階級をあげる
もう1つの方法は、定年まで働くことです。消防士として、定年まで働くことで多額の退職金を受け取ることができます。例えば、豊田市では勤続年数が35年を超えると、退職時に月給の48か月弱を退職金として受け取ることができます。そのため、豊田市では消防士を含む公務員の方の平均退職金額は2400万円を超しています。これは、総務省統計局が発表した大卒・大学院卒の方の平均退職金額1983万円よりも400万も多くもらえています。消防士として働くなら、覚えておくとよいでしょう。
出動件数が多い地域に勤めよう!
3つ目の方法は、出動件数が多い地域に勤める方法です。救急救命士として沢山出動すれば沢山の出動手当をもらうことが出来ます。ただし、出動手当の上限は各自治体によって決まっているので、出動件数が多すぎると肉体的・精神的疲労と手当のバランスが釣り合わなくなるので注意が必要です。では、出動件数について、東京消防庁と鹿児島市消防局の比較を見てみましょう。2020年における東京消防庁の救急出動件数は720,965件であり、44秒に1回のペースで出動しています。一方、2020年における鹿児島市消防局の救急出動件数は29,103件であり、18分に1回のペースで出動しています。また、救急救命士の人数は東京消防庁が1991人であるのに対して、鹿児島市消防局は66人です。つぎに各出動件数を各救急救命士の人数で割ると、東京が1人当たり362件、鹿児島が1人当たり440件となり、鹿児島の方が多いですが、一回当たりの出動手当の金額は鹿児島市が400円、東京都が700円である為、鹿児島市消防局に勤める救急救命士は176,000円貰えているのに対して、東京消防局に勤める救急救命士は253,400円貰えていることになります。結論、鹿児島市より東京消防庁に勤めた方が沢山の手当をもらえることがわかります。
まとめ
これまで、救急救命士の給料について消防士の給料を参考にすることで紹介してきました。また、救急救命士の給料を語るうえで重要な出動手当について鹿児島市消防局と東京消防庁の出動件数や手当の金額を比較して説明してまいりました。救急救命士の給料に対する興味関心は満たされましたでしょう?本サイトでは救急救命士に関する記事を多数紹介していますので是非ご覧ください。
当記事に記載の数値や事実等に関しては、下記サイトの情報を基に作成しております
- 東京消防庁令和2年の救急活動の状況
- https://www.tfd.metro.tokyo.lg.jp/hp-kyuukanka/katudojitai/index.html
- 鹿児島市令和2年救急統計
- http://www.city.kagoshima.lg.jp/shobo/sbsoumu/kurashi/bosai/shobokyoku/toke/documents/r2qqtoukei.pdf
- <出典>東京消防庁採用HP
- https://tfd-saiyo.jp/recruit/faq.html
- 鹿児島市職員の特殊勤務手当支給規則
- http://g-reiki.city.kagoshima.lg.jp/kagoshima2/reiki_honbun/q702RG00001257.html#e000000281
- 東京消防庁職員の特殊勤務手当に関する条例
- https://www.reiki.metro.tokyo.lg.jp/reiki/reiki_honbun/g101RG00002260.html
実際に働いている人の口コミをチェックしよう!
実際に働いている人の口コミを参考に、どんな仕事なのかイメージをつけましょう!
救急救命士の 「年収」の 口コミ一覧
全6件
北海道の30代前半女性
正社員 / 850万円以上~900万円未満 / 専門学校卒
就職先:救命救急センター
-
年収
年収はとってもよく、この仕事についてよかったと思えた。お金のためではないが、じゃらくのがたのしい
東京都の30代後半女性
正社員 / 600万円以上~650万円未満 / 大学卒
就職先:二次医療機関
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年収
勤務する医療機関が救急救命士の役割を理解し、どれだけ救急医療に力を入れているかによって給与や待遇は大きく変わってくる。 看護部所属の看護助手で終わるか、救急外来で戦力になれるか、医療機関での貢献度が評価される。歴史が浅い国家資格だけに、伸び代は大いにあると思う。 現在の勤務先は、救命救急センター化に向けて救急医療にもかなり力を入れているので、救急救命士への期待は高く、収入面でもこれまで勤務した医療機関に比べて格段に高く、安定していて満足している。
滋賀県の20代後半女性
正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 大学卒
就職先:消防署
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年収
仕事のプレッシャー、しんどさに比べて手当など年収などが安すぎると思うので、満足してません
北海道の30代前半男性
正社員 / 500万円以上~550万円未満 / 専門学校卒
就職先:消防署
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年収
勤務の過酷さの割には給料が低い面があり、生活が苦しいと感じる。給料をもう少しあげてほしい。
岐阜県の40代男性
正社員 / 700万円以上~750万円未満 / 大学卒
就職先:消防署
-
年収
一般的な公務員がそうであるように、安定して昇給する。現在の給与で何とか生活できている。
鹿児島県の40代男性
正社員 / 700万円以上~750万円未満 / 大学卒
就職先:消防署
-
年収
一部事務組合なので役所の職員より、給料が少ない。命をかけてる割に少ないと思います。
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