栄養士学科に関する評価

• 総合評価

  学校内で施設も教室もきれいに学科ごとに分かれており、調理や製菓の技術が向上するようなことはない。「調理もできる栄養士」は、２年制ならどこも同じことを宣伝しており、「辻」だから特別ということはない。

• 就職

  給食会社に就職してそこから病院へ派遣されるか、保育所に直接就職するかくらい。２年生の専門学校卒の仕事は、調理師と変わらず、延々と野菜切ったり、下ごしらえと力仕事その他雑用ばっかりで、栄養士らしい仕事はない。短大と違って、現場の求人しか来ないので、現場に押し込む指導体制は整っていた。

• 資格

  全員強制的に栄養士実力認定試験を受けさせられるが、平均点は上から四大、短大、専門学校の順。全員受験しているためか、辻学園の平均点は、専門学校全体の平均点よりも低く、A判定の学生は半分もいなかった。

• 授業

  1クラス４０人の割に狭い教室で行われる。卒業生の教員を採用しているため、自分たちの時のもっとお粗末な状況を引き合いに出して、説教を始めるのが苦痛。栄養専門学校なのに看護学校と同じ教科書を使っているのを自慢する教員が多かったが、看護師の国試向けの教科書のレベルが高すぎて学生には理解できないし、自分の説明よりも、ＹｏｕＴｕｂｅの方が分かりやすいだろうと言う教員もいた。

• アクセス・立地

  地下鉄の北浜から通う学生が多いが、大阪天満宮からも歩ける。中には、梅田から歩いて通う強者もいた。二輪の駐車場も、駐輪場もないのが不便。

• 施設・設備

  「調理もできる栄養士」を宣伝しているが、実習設備が古く、全然更新されていない。特に、オーブンは北浜に開校以来のアンティークで焼きムラができる。ピカピカの京都の学校が羨ましかった。

• 学費

  １年間約１５０万で２年で約３００万くらいかかり、設備の割に高め。事務が追加徴収するのが面倒なので、まとめて多めに徴収され、年度末に精算。卒業後、他の科に入り直すと卒業生割引がある。

• 学生生活

  １クラス４０人もいてほぼ高校の延長。他のクラスとの交流もほぼないし、他の学科とは全く接点がない。サークルやクラブがあるわけでもなく、実習で同じ班のメンバーと仲良くなるのが手っ取り早い。