(1)通信制高校とは
通信制高校は、郵便・ラジオ・テレビ・インターネットなどの通信手段を用いた教育を行う高校です。そのため、全日制や定時制と比べて登校日を少なくすることが可能です。「全日制」や「定時制」と同等の教育課程である
「通信制課程」が置かれており、卒業すれば「高校卒業資格」を取得することができます。登校日数が少ないことから、卒業が容易と考えられがちですが、生徒が自分で計画を立てて行う自学自習を中心とした学習スタイルのため、卒業率は他の課程と比べて低いです。また、勉強のレベルや教育の質も学校ごとで相当格差があるため、慎重な学校選びが必要です。
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(2)通信制高校の現状
通信制高校は、近年社会的な需要が高まっており、学校数も増加傾向にあります。個々のペースに合った学習によって高卒資格を取得できることから、勤労者や不登校者、中退者など、様々な背景を持った生徒が通っています。「テレビやラジオを等のメディアを利用した学習」や「個別指導制」の授業内容が生徒から評価される一方で、途中で挫折してしまう生徒の多さなど課題もあるのが現状です。
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(3)通信制高校での生活
通信制高校は、仕事をしながら高卒資格を目指している人、芸能やスポーツと勉学を両立させたい人、不登校気味なのでコンディションに合わせて通学したい人など、さまざまな理由により自分のペースで学びたいというニーズに柔軟に対応できる学習スタイルを提供しています。
また、未成年から80歳代までさまざまな人が通っています。中には仕事をしながら通学している人、定年を迎え改めて学習しようとしている人など幅広い人たちが集っています。学年による区別もないため、通信制高校での生活を通して、年代を超えた交流をすることも可能です。またなんらかの事情により不登校になってしまった人には同じ悩みも持つ仲間が見つかるかもしれません。ここでは、通信制高校での生活について見ていきましょう。
また、未成年から80歳代までさまざまな人が通っています。中には仕事をしながら通学している人、定年を迎え改めて学習しようとしている人など幅広い人たちが集っています。学年による区別もないため、通信制高校での生活を通して、年代を超えた交流をすることも可能です。またなんらかの事情により不登校になってしまった人には同じ悩みも持つ仲間が見つかるかもしれません。ここでは、通信制高校での生活について見ていきましょう。
(4)通信制高校と不登校
近年、社会問題としての認知の高まりをみせる「不登校問題」と通信制高校は密接な関わりがありあます。それは、通信制高校が不登校経験者にとっても、「高校卒業資格」を得るための選択肢の一つとして通信制高校が重要な役割を果たしているからと言えます。通信制高校は、ニーズの多様化に応えるかたちで、多様なカリキュラムや通学スタイルを提供しているため、生徒一人一人の生活スタイルに合った学び方を選ぶことができます。そのため、登校することや学習面での不安がある不登校経験者でも入りやすいといった側面があります。