教育ビジネスではない、本質的な教育機関：広島学院中学（広島県広島市西区）の口コミ

在校生 / 2019年入学

教育ビジネスではない、本質的な教育機関

2020年05月投稿

• 
• 5.0

[学習環境 5｜ 進学実績/学力レベル 5｜ 先生 -｜ 施設 5｜ 治安/アクセス 4｜ 部活 5｜ いじめの少なさ 5｜ 校則 5｜ 制服 5｜ 学費 -]

• 総合評価
  この中から将来の日本を医学界から経済界から政治界から科学界から支えていく人間がでてくるのかと思うと感慨深いです。ただ、繰り返しになりますし誤解されている方も多いと思いますが、この学校の最大の魅力は勉強が全てではないという価値観です。もちろん学業のレベルは高く、スピードも難度も高いですが、それも含めて人間形成ということだと捉えています。当然、学校でできることには限界がありますし、全員に理想的な影響を及ぼすことは困難ですが、少なくとも家庭が学校の趣旨を理解し、学校を信用して歩調を合わせれば本当にいい青年が育つと確信しています。この学校に大切な子供を託せることが幸せだと思います。
• 校則
  本質的な教育の質の良さを感じます。生徒や保護者に迎合した生徒集めの政策に走ることなく、見かけだけの「教育」と称するビジネスではなく、かと言って唯我独尊なわけでもなく、校訓通り他者のためを思う厳しい優しさで信用できる学校で安心しています。ムダに飾り気のない、そして勉強はできるけど勉強だけが全てではないこの学校の姿勢の全てに共感します。
• いじめの少なさ
  そりゃ、勉強ができると言っても人間なのでそれぞれの感情もありますし、ぶつかる事もあるでしょうが、徒党を組んで他人を攻撃するような陰湿なものは皆無だと思います。学校の先生の雰囲気もおおらかで感情が穏やかなことも影響するのだと思います。また感情的に物事を解決するのではない傾向も、安定した環境の一因なのかと思います。
• 学習環境
  公務員を目指して教員になった方と教育を志して教師になった方には少なからずとも違いがあると思います。公立の先生の全員が前者ではありませんが、一定数のそういった方がいることも肌で感じる事実ですが、ここはその対極にあると思います。ただ、勘違いをされている保護者も中にいると思いますので、私なりの考えを敢えて申し上げると、最近東大の進学実績が落ちているという声を聞きますが、この学校は学習塾ではなく、勉強こそが全てという価値観ではないと思いますので、そのような方は敬遠された方がいいのかと思います。進学実績はあくまで20歳前後の結果論であり、この学校の目指すところはもっと先の奥深いものにあると感じます。また、中には他人の学業実績を持ってご自身の満足度に変換される方もいらっしゃるようですが、あくまで誇りとは自分自身で築くもので、他人の努力に乗じる方は不向きだと思います。ただ、生徒自分自身とご家族を含めて自己努力を積み重ねる覚悟がある方にはこの上ない最上の環境であることは自信をもって言えます。
• 部活
  中学生のうちは運動部に属することを義務づけられているということも勉強一本ではないことを示していますが、ただうちの子が属している部活も含めて週に２回しかありません。また、高校では２年生の夏で引退を迎えます。にも関わらず試合実績はなかなかの結果を残しており、限られた時間と環境の中で集中して取り組んでいるのだと思います。ちなみに軟式野球部が使用する上グラウンドは、外野は天然芝の野球場となっており、その辺の野球強豪校の環境よりも恵まれていることは間違いありません。でも週２です（笑）
• 進学実績/学力レベル
  まあ、広島県でも一、二を争う進路実績だと思いますので。ちなみにＳ道高校は学校説明会でも学院に対する意識を強く感じましたが、ここは「うちはうち」とあまり他校を意識することはないと思います。別にこんなもの、他人と争う道具ではないとでもいう絶対的な感覚と捉えているのか、それとも余裕があるのか。
• 施設
  男子校とは思えないキレイさです。それはお金をかけた成金的な（某女子校のような）商業的なキレイさではなく、物を大切にした質素な美しさです。
• 治安/アクセス
  通学がしやすいかと言えば、さにあらずですが、かといって不便かというとそうでもないと言ったところです。大きく３種類あり西広島駅から校門までのバスを利用する方法、広電高須駅から歩く方法、あとはバイパスを走るのバスを利用する方法です。
• 制服
  旧海軍の制服は本当にカッコよく、見るだけで胸が高鳴ります。時々、制服を変えては、という意見もネット上で散見しますが、私は大反対です。それくらいあの制服に伝統と誇りを感じます。また、人によっては私服の学校を羨ましくも思うのでしょうが、一言で言えば学院は規律ある生活に喜びを感じるタイプではないでしょうか。そうでないならこの学校は苦痛なのかもしれません。少なくともうちの家族は、この学院の規律ある幸せに喜びを感じています。

入試に関する情報

• 志望動機
  複数の学校の説明会やオープンスクールに行きましたが、この学校に無用な飾り気のない素朴さと純真さに心底感銘しました。また、オープンスクールでの授業が本当におもしろく、子供は大きなモチベーションになったようです。親として強く子供に推したわけではなく、子供の意思を尊重しましたが、親子の思惑は一致した結果となりました。