努力家の集まり、ノブレスオブリージュ：灘中学（兵庫県神戸市東灘区）の口コミ

保護者 / 2018年入学

努力家の集まり、ノブレスオブリージュ

2020年11月投稿

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• 5.0

[学習環境 5｜ 進学実績/学力レベル 4｜ 先生 -｜ 施設 5｜ 治安/アクセス 4｜ 部活 3｜ いじめの少なさ 3｜ 校則 3｜ 制服 3｜ 学費 -]

• 総合評価
  東京志向が昔は強かったが、だから評価は満点としておいた。しかし、それはステレオタイプな評価である。いまは医学部志向が強く、内部での成績が100位以内ならどこかを期待できるから、評点は高くなる半面、授業進度が速いので、親は息子がどこかで躓いていないか、そうなった時にどう対処するかを考えておくべきである。難しいことではないが、生徒どうしで解決する力が昔よりは弱い感じがする。子供もプライドがあるので、わからなくなったことをすぐには親に言わないので、なおさら親の観察力は必要。しかし干渉してはいけない。
• 校則
  校則を生徒自身の責任で定め、実践してきた。最近、他の公立校でも生徒の自主性に任せる潮流があり、それと同じく生徒を大人として扱うこととしている。ただし、書かれていないルールはもちろん存在するので、社会と同じである。
• いじめの少なさ
  他人をいじめている暇はないので生徒同士で表立ったいじめはないが、けんかはある。学年団の先生がそのまま持ち上がるため、先生と相性が悪いとつらい思いをすることになる。先生が無能であれば、当然だが先生の方が去ることになる。
• 学習環境
  オンとオフの切り替えが中学生・高校生の割には上手だと思う。社会の縮図であるが、彼らの大半は自主努力で学力を維持している。何もしないのに出来てしまうような天才は、実はほとんどいない。強いて言えば、自分で先取りする気概を持っている点で、天の才はあるのかもしれない。その環境を生徒同士で与えられるところはかなり恵まれている。
• 部活
  昔に比べると、部活動や委員会への参加が義務化されていない点で、かなり甘くなっている印象はあるが、自主性を重んじる校風であれば当然か。大人でも、社会的な付き合いを好まない人がいるように、一定数の帰宅部はいるが容認されている。おそらくそれはコミュニケーションの点で損をしているのだろう。運動部や文化部にそぐわなくとも委員会活動している生徒は多い。
• 進学実績/学力レベル
  理系が9割を占め、著しく偏ってしまっている。関西では、親が政治家や役人といったモデルを体験しにくいため、おのずと理系志向になるのであろう。最近の進学校の傾向にもれず、医学部志向が高いのは、親ならば歓迎すべきだろうが、将来の多様性が損なわれる可能性の観点からは懸念もある。医者ならばくいっぱぐれない、という意識で大学へ進学するのはあまり幸福な選択とは言えまい。15歳であっても、将来を考える力を蓄えてほしいものである。
• 施設
  卒業生や保護者の寄付により、施設は更新され、かなり新しい施設が導入された。工程は決して広くはないが、十分に活動できる。またITなどの技術に対する対応も、他の発展著しい私学には劣るものの、兼ね備えている。
• 治安/アクセス
  JR住吉駅、阪神魚崎駅、阪急岡本駅からのアクセスが可能で、生徒はもちろん、保護者がたまに行事で学校へ行くときのアクセスも悪くない。東灘区の住吉側と阪神側は下町で、東側は高級イメージが強い。
• 制服
  制服は1970年代に廃止され、制帽をかぶっている生徒もいなくなった。つまり、原則として自由であるが、サンダルや下駄は禁じられている。不文律である。夏の半ズボンが2020年から解禁された。

学校に関する情報

• 生徒はどのような人が多いか
  塾に通うことで合格を勝ち取った努力家が多いので、家の経済力はやや高め。具体的には、小学4年生から200万円から300万円を塾に支払い、いくつかの講座を受けさせて合格を得るのが普通のようである。が、勝負は受験直前の1か月で決まるので、一番大切なのはコンディションの最適化である。そのために、家の環境を整えられるような子息が多い。

入試に関する情報

• 志望動機
  小学4年生の時に学園祭を見せて、本人が行きたいと思うようになったこと。親だけが入れ込んでも、最後までたすきはつなげないかもしれないので、小学生といえども本人の意思を尊重した方がいい。

感染症対策としてやっていること

正直に言うと、ITへの対応は極めて遅かった。手探りだったとはいえ、見通しが甘かったようだ。2020年2月から3月の高校3年生以外は、ほぼ生徒の自習に頼っていた面がある。今は各生徒にPCが貸与され、あるいは自分のPCでログインすることでリモートにも参加できるが、基本は毎日通学しての対面授業である。