きめ細かく課題をチェック、提出物で「生徒とつながる」
本校の一番の特徴は、一人ひとりの生徒にきめ細やかに対応できる教育です。1クラス20名程度で、先生は生徒と向き合う時間をしっかりとれるようになっています。本校は、課題や提出物が多いですが、フィードバックをしっかり行うことで生徒と提出物で「つながって」います。例えば英語は、「eノート」という毎日見開き1枚分の英語を書く、という課題があり、週1回提出してもらいます。最初は何を書くのかも難しいですが、「なんでもいいんだよ」「その日やったことを10回ずつ書いてみようか」「小テストに向けて単語を書いてみよう」などアドバイスをし、少しずつ書けるようになってきます。数学だと宿題のノートを週1回提出、国語では本を読んだら読書ノートとしてまとめて定期的に提出です。それぞれ担当の先生はコメントを添えることで教科の知識を伝えるだけではなく生徒の得意なことや考え方に対し理解を深めていきます。
手帳も活用して自己管理できるように
多くの課題を滞りなくできるまでには、やはり一定の期間がかかります。要領を掴むまでは仮に深夜までかかったとしても、段々と時間の使い方が上手くなり、学年が上がるにつれできるようになっています。「スコラ」 という手帳を利用して、学習記録や予定、その日にやったことを書きますが、これを通して自己管理ができるように指導します。担任の先生もシールを貼ったりハンコを押したりして、生徒のモチベーションが上がるように工夫しています。本校では「中村で身につく5つのチカラ」という成長目標を掲げていますが、例えば「思考・判断し文字化するチカラ」を身につけるため、書く・人前で話す機会を多く設けています。年間20回×5年間=100回で、「100本表現」と呼んでいましたが実際はその倍くらいですね。読書の感想からチームの研究テーマまで、発表する場所も教室や学校のホールなど様々です。人前で話すことが不得手だった生徒も「6年間いると苦ではなくなった」というようになります。
機に応じて活動できるような女性になってほしい
どんな状況であってもチャレンジし続ける人になって欲しいですね。何か問題が起こったとき、他の誰かや、世の中のせいにして何もしないのではなく、何でもいいから一歩前に踏み出せるような人に。このコロナ禍をはじめこれからの時代では、何が正解かわからない、皆が手探りの状況であっても、前に進む必要があります。そういう時にチャンレンジすることができれば、きっとどんな状況でも切り開いていけるでしょう。一歩踏み出せないときは、1つの視点にとらわれて、視野が狭くなっていることが多いものです。視点を変えたり視野を広げるたりすると、一歩踏みだせることが多いです。子供たちは、感受性は豊かでも多角的に物事をとらえることはまだまだです。だから本校 での6年間の中で、そのきっかけをつかんで欲しいです。これからの複雑で予測しにくい時代に、埋没するのではなく、自分なりの答えを見つけながらいろんなことに一歩踏み出すことを大切にしてほしい、そして100年ライフを豊かに生きられる女性に育って欲しいと思います。