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共立女子中学校
出典:運営管理者
共立女子中学校
(きょうりつじょしちゅうがっこう)

東京都 千代田区 / 神保町駅 /私立 / 女子校

偏差値:53 - 57

口コミ:★★★★☆

4.05

(127)

共立女子中学校 インタビュー

共立女子中学校インタビュー リーダーシップ教育を軸に、誰もが主役になれる学校。伝統から最先端に及ぶ教育で、幅広い分野に巣立っていく生徒達。
中学2年 M.Sさん / 高校1年 R.Tさん / 高校2年 M.Kさん
※2024年3月インタビュー時のものです。
探究的なアプローチを取り入れた日々の授業
写真1
歴史総合の授業風景
――探究の授業に特色があると聞いたのですが、印象に残っている授業はありますか?
【M.Kさん】 「探究」の名前が付く授業にとどまらず、共立では探究的な学習の姿勢が重視されていて、いろいろな教科で探究学習が取り込まれているのが特徴かなと思います。例えば、昨年、高1の歴史総合の授業で、生徒自身がグループごとに1時間の授業を受け持つという機会があり、とても印象に残っています。私のグループは「世界恐慌」がテーマだったのですが、やはり自分が授業をするとなると、みんなに興味を持ってもらわないといけないし、みんなに理解してもらわないといけないという責任感を感じました。もともと歴史にはあまり得意ではなかったのですが、教科書を読むだけでなく、インターネットで調べたり、詳しい友達や先生に聞いたりして、かなり勉強しました。
【R.Tさん】 私も今年、同じ授業をやったばかりです。テーマは私も「世界恐慌」でした。教科書では起こった事実が並べてあるだけですが、調べてみると、その出来事に至る当時の人々の思いなどが背景にあるものが見えてきて、時代の動きを感じることができ、歴史って面白いなと思いました。スライドにイラストを入れたり、豆知識を入れて興味をひいてみたり、見せ方にもこだわるんですよね。
【M.Kさん】 単調に話していると、飽きられちゃうので、ポイントの伝え方などもすごく考えました。毎回、授業してくださる先生って大変なんだなと思いました(笑)
【M.Sさん】 中学でも、調べ学習というのが夏休みの宿題でありました。歴史上の人物をひとり選んで各自で調べ、ロイロノートというアプリでみんなで共有するんです。私はあえて自分の不得意な江戸末期の人にしようと思って、高杉晋作を選びました。よく知らなかったのに、こんなに重要な人物だったのかとびっくりして、やっぱり歴史が楽しくなりました。みんなの書いたものを読むのもとても面白かったです。
新たな自分を発見し、周りとの関わり方を学ぶ「リーダーシッププログラム」
写真2
ペーパータワーに挑戦中
――探究(総合的な学習の時間)の授業では、2022年度から始まった「リーダーシッププログラム」も評判ですね。
【M.Sさん】 はい。中1では、いろいろなグループワークをしながら、リーダーシップとは何かを学びました。リーダーというと誰かひとりが組織を引っ張るイメージですが、そうではなく、リーダーシップ行動には「目標設定」、「率先垂範」、「相互支援」の3要素があり、それぞれ得意な役割を果たすことで、全員がリーダーシップを発揮するという考え方が面白かったです。例えば、「ペーパータワー」という紙でどれだけ高いタワーが作れるかといった課題に取り組むときに、自分は今、どんな役割を果たせるかなということを考えました。私は何か行き詰ったときに、じゃあこうしてみよう、と先駆けて行動することが割と得意なので、「率先垂範」ができたのかなと思いました。
【M.Kさん】 みんなで協力して何かをするのは楽しいですよね。私は自分が「率先垂範」でも「場を盛り上げる」のが得意なんだと思いました。
【R.Tさん】 自分って意外にこうなんだという発見もあるし、その時々で役割が変わるのも面白いです。
【M.Sさん】 それで中2では、そのリーダーシップを念頭に、課題解決に取り組みました。学校のある神保町という街の活性化、中高生がもっと来てくれる街にするには、という課題で、私のグループでは、神保町にはたくさんの大学があるので、その大学同士がコラボレーションしてオープンキャンパスを行うという案を考えました。商店街の方々などが実際に学校に来てくださり、私たちの発表を聞いて、感想やコメントをくださったのが楽しかったです。
本文2の下の追加写真
本格的な課題解決に挑む探究の授業
写真3
「探究」では、企業広報担当者も来場する中でプレゼンを実施
――探究の授業では、他にもいろいろな課題解決に取り組むのですか。
【R.Tさん】 はい。中3では「ソーシャルチェンジ」というプログラムに取り組みました。今、社会で困っている人を見つけて、その対策を考えるというものです。傘を忘れたとき困るよねとか、靴下を片方なくしたらどうしようとか。
【M.Kさん】 不眠症の人とか、逆に授業で寝てしまう人とか。アイディアを付箋に書いて、みんなで出していくんです。みんなの考えていることを知るのも楽しいし、どんどん意見を言い合っていいものを作ろうというのがすごく面白いですね。
【R.Tさん】 新入生のときはもちろん、クラス替えをしてまだみんなのことをよく知らないうちからこうした課題に取り組むので、いろいろ話して仲良くなるきっかけにもなっていると思います。
【M.Kさん】 高2では探究の授業は選択になり、私は受けていないのですが、選択している人が探究でやったことを報告してくれるホームルーム企画があって、それもすごく楽しいです。
【R.Tさん】 私は高2で選択する予定です。先輩方の発表を見る機会があり、それがすごく面白そうでした。雑貨店の売り上げを伸ばすための企画を考えていたのですが、お店が仮想のものではなく、「ブルーブルーエ」という実在する雑貨店なんです。企画のプレゼンの日には企業広報の方もいらっしゃり、良かったところや改善点などを指摘してくださっていて、私もやってみたくなりました。来年が楽しみです。
知的好奇心が刺激される大学連携プログラム
写真4
高大連携講座の実験講座
――大学の先生や社会で活躍されている方による授業を受ける機会も多いと聞きました。
【M.Sさん】 はい、この間も、元NHKのプロデューサーで近畿大学教授の村松秀先生の出前講座がありました。ものづくりの授業で、番組を制作するときに、時間帯と視聴者層を考えて、どんな内容にするかとか、撮影の仕方にどんな工夫を加えるかというお話でした。身近な番組も、そんな風に考えて作られているのかととても興味がわきました。
【R.Tさん】 私は東邦大学理学部の先生の高大連携講座が楽しみです。バイオテクノロジー実験講座では、大学に行って大学の実験装置を使ってDNAの解析をしました。学校に先生が来てくださったアニメーションプログラミングの講座も、実際にプログラミングを体験できて、とても面白かったです。
【M.Kさん】 遺伝子の実験は私もこれから受ける予定です。教科書だけではなく、最先端の技術を実際に体験できる機会があるのがとても嬉しいです。私は将来、医療系に進みたいと思っているのですが、共立では授業で解剖なども多く、貴重な体験ができていると思います。
【M.Sさん】 夏期講座でも解剖教室というのがありましたよね。友達が受けていました。
【M.Kさん】 数多くの実験ができたり、社会人のお話が聞けたり、中学のうちからいろいろな機会があるので、興味を広げたり、進路を考えたりするのに役立っていると思います。
【R.Tさん】 私は物理を選択しているのですが、物理でも結構、実験があります。先日も音波の実験をしました。物理の法則は、頭だけでは理解しにくいのですが、実際に体験することで、強く印象に残りました。
専門的なアート教育で、感性や創造力が育つ
写真5
美術の授業風景
――共立はアート教育も独特だと聞いているのですが、どんなことをしているか教えてください。
【R.Tさん】 中1から伝統的な手法を用いる油絵と、最先端のコンピュータでの画像・動画制作、両方やるのが特徴です。中学では油絵で自画像を描いて、コンピュータでオリジナルキャラクターを作ったり、CDジャケットを作ったりしました。いきなり描かされるのではなく、最初はデッサンをしっかり習うのも珍しいと思います。
【M.Sさん】 遠近法とか、光の当たり方をどう表現するかとか、考えながら描けるようになるので、ただ描くよりもずっと楽しくなります。自分の顔を触って骨格を確認したりして、いろんな発見もありました。
【R.Tさん】 高校の美術は選択科目ですが、中学よりさらに内容が充実しています。「面を見ましょう」とか、立体の仕組みを考えるなど、形の捉え方も高度になっていきます。面白かったのは、「漫画をアナログで描く」という課題。漫画家さんが使うGペンを使ったり、トーンを貼ったり。ストーリーは「先生」を題材に自分で考えます。4コマ漫画でもストーリー漫画でも何でもいいのですが、実在の先生をネタにして(笑)、みんな完成度が高かったです。
【M.Kさん】 私は高1で「工芸」を選択しました。革のパスケースや木を掘って作るお皿など、いろいろ作りましたね。パスケースはお気に入りでずっと使っています。美術もそうですが、工芸も、本格的な道具を使っていろいろな技法が学べるので楽しいです。いろいろな素材を扱うので、大抵のものは「これ作れそうだな」と思うようになりました。
学校の魅力と後輩へのメッセージ
写真6
――みなさんは部活などもやっていますか。
【M.Sさん】 私は太極拳部です。共立ならではの珍しい部活で興味をひかれたのですが、やってみると、運動部でも「競う」というより「発表する」ことがメインで、動きの美しさや見せ方などを考えるのが向いていました。中高ではあまりない部活なので、大会に出るとおじいちゃんとかおばあちゃんの年齢の方と一緒になったりして、そういうところも楽しいです。
【R.Tさん】 私は中学ではバトン部でしたが、高校ではバレーボール部に入りました。また、それとは別に課外講座で華道もやっています。大人になって習いに行くのは大変そうですが、学校でできるので嬉しいです。やればやるほど奥が深くて、今は師範を目指しています。
【M.Kさん】 私はソフトテニス部です。先輩後輩も仲が良くて、みんなで目標を決めて、そこに向かって頑張っていくのが青春そのもの!楽しいです。
――共立への進学を考えている受験生にメッセージをお願いします。
【M.Kさん】 授業も部活も、それから文化祭や体育祭などの行事など、学校生活は楽しく、自分がやりたいことは何でもできる学校です。人数が多いのですが、友達が増えるチャンスです。私は入学前はとても人見知りだったのですが、共立で多くの人と接するうちに自然と変わり、今では逆に前に出られるようになりました。
【R.Tさん】 私も同じです。小学生のころは静かな方だったと思いますが、今は、話したことのない人にも、自分から話しかけられるようになりました。去年の文化祭の中夜祭でも、初めて同級になったばかりの友達とダンスユニットを組んで出場しました。きっとみなさんも共立で新しい自分を見つけられます。
【M.Sさん】 私はもともと積極的なタイプだったのですが、小学生のときは周りに遠慮があって、控えめにしていました。でも、共立では活動の機会がたくさんあるので、自分のやりたいことを遠慮せずできています。男子がいない分、いろんなことに挑戦できるのも魅力です。
【M.Kさん】 いろんなチャンスがあり、いろんな人がいるので、共立には学校に合わない人というのはいないですよね。
【R.Tさん】 誰でも活躍の場所があり、誰でも気の合う友達ができます。
【M.Sさん】 伝統校のイメージもありますが、新しいことをどんどん取り入れてもいて、フレッシュで明るい学校です。

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