生徒の可能性を最大限に引き出す3コース制とソフィアコース
一つの学力観で見る教育は、子どもたちの可能性を狭めてしまいかねません。そのため本校では、本人の個性や目標ごとに、以下の3コース制を採用しています。ソフィアコースは、教育提携をしている上智大学の進学を目指すコースです。キリスト教精神に基づいた教育の価値観を大学までつなげていくこと目的とし、ネイティブスピーカーの教師と日本人の教師との「W担任制」で、語学力をはじめ、表現力・プレゼン力、探究力など、従来の受験勉強では評価できない学力を身につけるカリキュラムとなっています。また本コースは国際バカロレアのDP認定となる予定です。日本の高校卒業資格を得られる「一条校」で小学校(PYP)中学校(MYP)高等学校(DP)までの国際バカロレアが揃う認定校は、当学園が日本初となります。
エグゼコースとフロンティアコース、サレジオメソッドで伸びる
エグゼコースは、医学部を始めとしたいわゆる難関大学受験を目指すコースです。少人数制で、生徒2、3名に一人メンターとして担当教諭が付き、希望する生徒には志望校の選定から受験勉強の支援まできめ細やかな対応をします。医学部専門の受験予備校・工藤塾と業務提携し、医学部の現役合格率は2年連続100%につなげています。フロンティアコースは、国内の大学進学を目指しつつ、探究活動に力を入れたコースです。約120大学からの指定校推薦枠で進学する生徒が多く、「サレジオメソッド」(※注)で多彩な活動にチャレンジする生徒が多いのも特徴。地元の一流企業とコラボした体験学習や、グローバルボランティア、弁論大会や文芸コンクールでの活躍も目覚ましいアクティブなコースといえるでしょう。
※サレジオメソッド:1日の授業単位を最小限の6時間までとし、放課後(7、8時間目)は部活動や補習、教養講座、地域活動など各自が自由に選択できる仕組み。
生徒たちが安心してチャレンジできる場所でありたい
キリストの教えに基づいた教育の目標は「よき社会人を育てること」。この場合の社会とは、他者とのつながり全体を意味します。思いやりのこころで、他者のために自分の才能をいかんなく発揮できる人間になってほしい。自信を持ち、自分の可能性を信じて、興味を持ったことには積極的にチャレンジしてほしい。そのため私たちは「アシステンツァ」という言葉を大切にしています。イタリア語で「(子どもたちと)共にいる」という意味のこの言葉は、サレジオ会の創立者である聖ドン・ボスコが掲げた教育のキーワードでした。その意思を受け継いで、私たちも授業内容に限らず、日常の些細な愚痴でも話してもらえる距離感を心がけています。人はいつでも立ち返ることのできる守られた安全な場所があってこそ、臆せず高みを目指せるもの。生徒たちが安心して飛び立つための安全基地でありたいと、教員一同願っています。